2020/07/30
本や漫画の保管方法は?収納に役立つアイテムや最適な保管場所をご紹介
漫画や雑誌、文庫本など、いつの間にか増えてしまった本の保管場所にお困りの方は多いのでは?
本はデリケートな素材であることが多く、保管方法によっては劣化を早めてしまうこともあるので注意が必要です。
お気に入りの本を、きれいな状態で保管しておくためにも収納・保管方法について確認しましょう。
こちらの記事では、頻繁に読む本と読まない本、それぞれに使える収納・保管アイテムや保管時の注意点をご紹介します。
自宅以外のおすすめの保管場所として、トランクルームを活用することのメリットについても掲載しています。
Outline 読みたい項目からご覧いただけます。
本の収納・保管アイテム
まずは、本の収納・保管に役立つアイテムを確認していきましょう。
読まない本はケースに入れて保管
頻繁に読む機会はないけれど保管しておきたい本は、ケースへの収納がおすすめです。
多用途で使えるプラスチックケースや、本の収納用の不織布ケースが販売されています。
同じデザインのケースであれば、ごちゃごちゃした印象を解消しつつ収納しておくことができるでしょう。
本の収納ケースとして、以下の3タイプをご紹介します。
- プラスチックケース
- 不織布のケース
- 紙製のケース
プラスチックケース
ふた付きのプラスチックケースなら、積み重ねられるので、本を省スペースで保管できます。
透明のケースを選ぶと、中に何を入れたか一見してわかりやすくなり、読みたいときにスムーズな取り出しが可能です。
注意点としては、ふたがあって通気性が確保できず湿気がこもってしまう可能性があること。保管する際は、本といっしょに除湿シートを入れておきましょう。
不織布のケース
不織布のケースは通気性がいいので、高温多湿に弱い本の保管に向いています。
ケースによっては、ケースの一部が透明になっており、何の本を収納しているのかがわかりやすくなっているものもあります。
気を付けたいのは、素材がやわらかいので不織布のケースに本を入れて積み重ねると、本が変形してしまう可能性があること。
ケースを積み重ねて保管したい方は、プラスチックケースを選びましょう。
紙製のケース
紙製のケースは、使いたいときに組み立てて、本の収納ができます。
紙製のためケース自体が軽いうえ、使わないときはたたんでおけるので、取り扱いがしやすいです。
気になる点としては、紙製なのでケース自体が湿気を吸いやすいということ。
長期間しまっておく際は、湿気による本の劣化が心配なので紙製以外のケースがおすすめです。
よく読む本は本棚に収納
頻繁に読む本の収納は、本棚(ブックシェルフ)での収納が一般的です。
本棚にもさまざまなタイプがあるので、収納したい本の種類や量、設置場所に応じて選ぶことをおすすめします。
ここでは、主な本棚の種類として以下の3タイプをご紹介します。
- オープン型
- スライド式
- 回転式
オープン型の本棚
本を探しやすく取り出しやすいオープン型の本棚(ブックシェルフ)です。
さまざまなサイズが販売されていて、雑誌や大判本、文庫本など、収納したい本のサイズに合わせて棚板を調整できるものもあるので、使い勝手の良さが特徴です。
スライド式の本棚
大量の本を収納するなら、スライド式の本棚(ブックシェルフ)がおすすめです。
本の収納場所が手前と奥に分かれているので、省スペースで大量の本を収納することができます。
ただし、雑誌や大判本を収納すると前面棚のスライドに干渉してしまう場合もあるので、収納したい本のサイズを事前に確認しておきましょう。
回転式の本棚
回転式ラックは、360度回転させて本を取り出すタイプです。
タワーのような形状なので省スペースで設置することができ、部屋の角(コーナー)などのデッドスペースを有効活用できます。
本棚を設置したいけれど、あまり場所は取りたくないという方におすすめです。
本の収納・保管で注意したいポイント
収納・保管環境を誤ると、本が劣化してしまう恐れがあります。
次は、本の収納・保管時に覚えておきたいポイントを確認していきましょう。
POINT ~本の収納・保管~
- 湿気の多い場所はNG
- 段ボールでの保管はやめておく
- 日光や蛍光灯が当たる場所は避ける
- こまめにホコリ対策を行う
- 本は立てて収納
- ぎゅうぎゅうに詰め込まない
- ブックカバーを活用
- 定期的に虫干しをする
湿気が多い場所はNG
本の保管場所として避けるべきなのが、湿気がこもりやすい場所です。
本を保管するのに適しているのは、温度が22度、湿度が55%の環境といわれています。
長期間にわたり、湿度が高い環境で保管すると湿気により、本が変形したりカビが発生するなど、劣化を早める原因となってしまいます。
やむを得ず湿気が多い部屋で収納する場合には、定期的な換気の実施や、乾燥材や除湿器を使用するなどの対策をとるようにしましょう。
出典:東京大学「〔書き込み式〕図書館資料保存の基本」段ボールでの保管はやめておく
段ボールは、吸湿性や保温性が高いので、高温多湿に弱い本の保管には適していません。
また、使用済み段ボールは一見きれいに見えても虫や、虫の卵などがついている場合もあります。収納ケースとして再利用するのは避けましょう。
プラスチックケースや不織布のケースの使用を推奨します。
日光や蛍光灯が当たる場所は避ける
窓際などの日光があたる場所も、本の劣化につながるため避けるべきだと言えます。
長期間にわたって日光が当たる場所に本を置いておくと、紫外線の影響で本の変色、いわゆる日焼けが起きてしまいます。
窓の近くに本棚がある場合や窓から日光が差し込んでしまう場合には、遮光カーテンや窓用の紫外線防止フィルムを使用したり、本にブックカバーを付けることで日焼けを軽減することができるでしょう。
また、日光ほど強くはありませんが、蛍光灯からも紫外線が出ています。長期間、蛍光灯の光が当たると本が変色してしまう可能性があります。
一般的に販売されているLEDライトは、ほぼ紫外線が出ないので、気になる方は蛍光灯をLEDライトに交換しましょう。
ほこり対策も忘れずに
本についたほこりを放置してしまうと、ほこりが湿気を帯びてシミやカビの原因となる場合や、本を傷める虫がついてしまう場合があります。
そのため、収納前には本や収納場所にほこりがたまっていないかチェックし、収納後も定期的に掃除するよう心がけましょう。
本は立てて収納
本棚にスペースがなくなるとやってしまいがちなのが、本を寝かした状態で上に積んでいく方法。これをやってしまうと、下にある本が歪んでしまったり、シワがついたりしてしまいます。やはり本は本棚に立てて保管するのが一番です。
立てて保管する場合でも、本棚に隙間があり、本が斜めになってしまうと変形の恐れがあるので、ブックエンドを利用してまっすぐ立つようにしましょう。
ぎゅうぎゅうに詰め込まない
本が湿気で劣化してしまわないように、収納の際は適度に間隔を持たせるのがポイントです。
ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、通気性が悪くなり、湿気がこもる原因となってしまいます。
本棚などの収納スペースの80%を目安に、適度な間隔をあけて収納してみましょう。
ブックカバーを活用
本をいくら丁寧に扱っていても、手に取るだけで手あかはついてしまいます。大切な本、貴重な本は、あらかじめブックカバーやブックコートフィルムで保護しておくことをおすすめします。
とくに、自分の中で「永久保存版」と決めているような本で、しばらく読む予定がない本ならば、ラップで巻いたり、ビニール袋に入れてしっかりと封をすると劣化防止により効果的です。
定期的に虫干しをする
閉め切った空間に、本をしまったままにしておくと湿気がこもりがちになります。
湿気によるカビや虫の発生を防ぐために定期的に虫干しをするのがおすすめです。
虫干しに適している条件
- 時期:9月~11月中旬
- 天気:晴天
- 時間:10時頃~15時頃まで
湿気を除去するのが目的なので虫干しをする場所は、風通しのいい日陰が適しています。
ベランダなどの屋外でやる場合は、本が汚れないように敷物をしくといいでしょう。
本を置く際は、下の画像のように本を立てて、ページが開くように置きます。

本の保管なら屋内型トランクルームがおすすめ
「本が増えすぎて、自宅の収納スペースが足りない」
「デリケートな本を保管するには、自宅の環境だと不安がある」
そういった方には、収納スペースをレンタルできるトランクルームがおすすめです。
次は、屋内型トランクルームに本を保管しておくことのメリットについて見ていきましょう。
屋内型トランクルームが本の保管に適している理由
- 自宅スペースを圧迫しない
- 劣化に強い保管環境
- いつでも取り出せる
- 地震のときも安全
自宅スペースを圧迫しない
1冊1冊は場所を取らない本であっても、数十冊~数百冊、あるいはそれ以上になると、かなりの場所を取ってしまいます。
トランクルームであれば、預けたい本の量に応じて必要なスペースを借りることができ、自宅の収納スペースを圧迫せずに本を保管しておくことができるでしょう。
劣化に強い保管環境
本の収納先としてトランクルームを選ぶメリットに、劣化に強い保管環境も挙げることができます。
屋内型トランクルームは空調設備で温度・湿度を管理しているところが多く、カビの発生やページのふやけが発生しにくい環境だと言えます。
また、直射日光も当たらないので、本の日焼けも防ぐことができるでしょう。
いつでも取り出せるのもポイント
いつでも本を取り出せるという点も、屋内型トランクルームのメリットだと言えます。
宅配型トランクルームは空調管理が徹底されている点で同様ですが、預けた品を取り出すには配達を依頼し、自宅に届くまでの期間を待つ必要があります。
屋内型トランクルームであれば、いつでも好きな時に荷物を取り出すことができるので、ふと預けた本を読みたくなったときでも待つことなく取り出すことができるのです。
地震のときも安全
自宅で本棚に本を収納しておくと万が一、地震があった際に本棚や本が倒れてきてケガをする危険性があります。
本棚の転倒防止や本の落下防止をしておくことが推奨されますが、対応が難しい場合はトランクルームに預けておくと安心です。
トランクルーム内は無人なので、たとえ地震が発生して本が崩れてきてしまっても、誰かがケガをするといったことはありません。
まとめ
こちらの記事では、漫画や雑誌、文庫本などの本を保管する際の注意したいポイントと、本の保管場所としてトランクルームの魅力をお伝えしました。
今回ご紹介した情報も参考に、本の保管先としてトランクルームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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