TRUNKROOM MAG(トランクルームマガジン)|
「モノとうまく付き合う」をテーマにお役立ち情報や収納情報を発信するメディアです。

災害時に必要な水の量や種類は?備蓄水の保管場所も紹介

備蓄水の量や保存方法、保管場所

台風や地震、大雨などの自然災害やパンデミックによる外出規制などに備え、日頃から準備を整えておくことは非常に大切です。災害によるライフラインの停止に備えて必ず備蓄しておきたいもののひとつが水です。

しかし、「災害時はどれくらいの量の水が必要?」
「備蓄するべき水の種類は?」
「備蓄水はどこに保管しておくべき?」

といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、災害時に必要な水の種類や量、備蓄水の保管方法や保管場所について解説します。記事の後半では、断水が長期化したときにあると便利な水の確保に役立つグッズもご紹介しています。

東京・神奈川で屋内トランクルームをお探しならキーピット/Keepit 「24時間365日利用可」「 選べる部屋サイズ」 東京・神奈川で屋内トランクルームをお探しならキーピット/Keepit 「24時間365日利用可」「 選べる部屋サイズ」

47都道府県4,000施設以上の情報を掲載 ニコニコトランク トランクルーム検索サイト バイクコンテナ・室内収納スペース・屋外コンテナなど 47都道府県4,000施設以上の情報を掲載 ニコニコトランク トランクルーム検索サイト バイクコンテナ・室内収納スペース・屋外コンテナなど

Outline 読みたい項目からご覧いただけます。

【災害時】水の必要量と種類

災害時必要な水の種類と量

水の備蓄は、1人あたり1日3リットル、3日分9リットルが目安とされています(大人の場合)。この量は飲料用や食事用など飲料水として必要となる量で、そのほか衛生・風呂用やトイレ用などの生活用水も必要です。

どの用途の水にどれだけの量を備蓄しておけば良いかを解説します。

飲料用の水

備蓄で重要になるのは飲料用の水です。人間は体重の約6〜8割が水分からできており、生活の中で尿や汗、呼吸などを通じて1日2〜3リットルの水を排出しています。

そのため毎日排出分と同じ量だけ摂取することが必要になります。水分は、食事および飲料水から摂取することができますが、1.5〜2リットルは飲料水から摂ることが必要です

そのため、備蓄の基本はペットボトルのミネラルウォーターですが、飲料水の一部については、お茶やジュースなどで代用することもできます。

防災に必須の『備蓄水』を今すぐチェック!

食事用の水

食事用として必要になるのは、煮炊きや汁物を作るときの材料としての水と、食品を茹でたりする際に使う調理用の水です。これらの食事用の水は口の中に入りますので、種類としては飲料水であることが必要になります。

このほか、レトルト食品を加熱する際にも水を使うという点にも注意しておく必要があります。レトルト加熱用の水は体内に入る水ではありませんので、備蓄量としては飲料用や食事用の水とは分けて考えておかなければなりません。

ですので、備蓄には飲料用+食事用として1人1日3リットル3日分に加えて、この加熱用に使用する分を備蓄量にプラスしておくと安心です

衛生・風呂用の水

手洗いや歯磨き、お風呂にも水が必要です。ただし、これらの水は生存に不可欠ではありませんので、飲料用や食事用の水よりも備蓄の優先度は下がります。そのため、一般に言われる備蓄に必要な水の量には含まれていません。

災害の際には、1回100リットル以上もの量が必要になる風呂の水を備蓄することは現実的ではありませんし、不可能です。衛生対策としては、ウェットティッシュや水のいらないドライシャンプー、マウスウォッシュなどの備蓄を考えておく必要があります。

なお、いつも浴槽に水を張っておいたり、ポリタンクに水道水を溜めておいたりしていれば、いざというときに生活用水として活用できます。

トイレ用の水

トイレを流すには、1回につきおよそ10リットルの水が必要になります。たとえば3日間、家族分と考えると、備蓄は難しいでしょう。その上、断水のときは配管が壊れている可能性もあるため、基本的に水を流すのは良くありません。

そのため、災害の備えとしては水ではなく、携帯用のトイレをおすすめします。

ペット用の飲料水

ペットを飼われている方はペットのための飲料水が必要です。犬の場合、1日に必要な水の量は体重1kgあたり50~60mlと言われています。猫の場合は、犬の半分程度の量が必要です

体重が5kgの犬の場合、1日に250~300mlが必要です。人間と同様に3日分用意するなら900mlほど用意しておくといいでしょう。

多頭飼いしている場合は、犬や猫の体重にもよりますが、さらに必要です。水分量が不足すると脱水症状を引き起こしてしまう恐れがありますので、余裕をもって備えましょう。

備蓄した水の保存方法と期限

備蓄した水の保存方法と期限

備蓄した水は、どのように保存したら良いでしょうか。また、使用期限についても確認しておきましょう。

水道水の保存

ポリタンクなどに水道水を保存する場合の期限の目安は、常温で3日程度、冷蔵で7日程度です。水道水は塩素が含まれているためすぐに腐ることはありませんが、その効果は持続しません。

前もって水道水を備えておく場合には、定期的に溜めたものを使って新しいものに入れ替えるなどの工夫をしましょう。容器に保存する場合には、清潔でふたができる容器に、ギリギリいっぱいまで入れます。こうすることで、水が空気に触れないため長持ちさせることができます。

なお、保存の際に水道水を煮沸するのはNGです。煮沸すると水道水の中のカルキが分解されて消毒作用がなくなり、細菌が入りやすくなります

ペットボトル水の保存

ペットボトルの水は、常温で長期間保存できます。保存期限を考えたときには、まずペットボトルに記載の賞味期限を目安とする人も多いのではないでしょうか。

しかし、水については賞味期限が切れても飲むことはできます。なぜなら、ミネラルウォーターには賞味期限が記載されていますが、その期限の根拠となっているのは品質保持ではなく、表示量の保持が可能な期間となっているからです。

ペットボトルの素材はわずかに空気を通しますので、時間の経過とともに水が蒸発して量が減ってしまいます。量が減ったものをそのまま販売すると計量法違反になるため、内容量が確保できる期間を賞味期限としています。

とはいえ、賞味期限が気になるという人もいるでしょう。その場合には備蓄用の3~5年保存できる水を選択すると良いかもしれません。

なお、一旦開封した水は早めに飲みましょう。500ミリリットル以下のペットボトルはその日のうちに、1〜2リットルのペットボトルは2〜3日以内に使い切ってください。

また、飲用するときはボトルに直接口をつけないようにコップなどを用いましょう。

ウォーターサーバー

災害対策のために、ウォーターサーバーを導入するというのもひとつの方法です。ウォーターサーバーはペットボトルを置くより場所をとりませんし、何よりも定期的に水を購入することになるので、自然に備蓄が行えるというメリットがあります

また、ウォーターサーバーは冷水とお湯を出すことができます。電気があればお湯が使えるので、ガスが使えないときの対策にも有効です。

なお、電気が止まってしまっても、中の水は常温で利用できますので安心です。

備蓄水を保管するポイント

次は、備蓄水を保管する際に覚えておきたいポイントを確認しましょう。

  • 直射日光を避けて保管する
  • 保管場所を分散する
  • 賞味期限を確認する
  • 購入したときの段ボールのまま保管する
  • ニオイが強いものの近くで保管しない

直射日光を避けて保管する

備蓄水を保管する際は、品質を維持するために直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避けて保管しましょう

直射日光を避けて保管することで予期せぬ火災を防ぐこともできます。水の入ったペットボトルを直射日光のあたるところに置いておくと収れん火災が発生する危険性があります

収れん火災とは、レンズや光の反射、屈折などにより太陽光が1点に集中し、その近くに燃えやすいものがあると火災につながってしまう現象です。

水の入ったペットボトルはレンズのように太陽光を1点に集めやすくなり、収れん火災の原因になります。予期せぬ火災を発生させないためにもペットボトルに入った備蓄水の置き場所には気を付けましょう。

保管場所を分散する

災害時には、建物や家具の倒壊により、保管した備蓄品を取り出せなくなる恐れがあります。そのような状況でも備蓄品を取り出せるように、複数の場所に分散備蓄するのがおすすめです。

賞味期限を確認する

いざ備蓄水を使うときに賞味期限が切れていた、という事態は避けたいもの。定期的に賞味期限をチェックし、期限が近い水は使用し、そのぶん新しい備蓄水を補充するようにしましょう。

購入したときの段ボールのまま保管する

長期保存用の水を購入したら、段ボールを開封せずに保管するのが推奨されます。

ペットボトルに入った水は外気の影響を受け、開封していなくても中身が蒸発したり、容器が変形する場合があります。

段ボールには断熱効果があるので、段ボールに入れたまま保管することで外気の影響を受けにくくすることができ、購入時の品質を保ちやすくなります。

ニオイが強いものの近くで保管しない

水はニオイが移りやすいので、柔軟剤、シャンプー、防虫剤など香りやニオイの強いものと一緒に保管しておくのは避けましょう。ニオイ移りしてしまうと、ニオイが気になって飲料水として使いにくくなります。

備蓄水の保管場所

備蓄した水の保存場所

備蓄用の水を保管するには置き場所を確保しなくてはいけません。どこに保管したら良いでしょうか。

  • 自宅のクローゼットやキッチンに保管する
  • 自宅の2階に保管する
  • トランクルームに保管する

自宅のクローゼットやキッチンに保管する

水は常温で保管できますので、クローゼットやキッチンなどに保管できます。ただし、1か所にまとめて置くのは良くありません。

保管している場所が被害に遭い取り出せなくなった場合、備蓄が全滅してしまうことになるからです。できるだけ数か所に分散しておきましょう。

自宅の2階に保管する

大雨や津波による浸水被害が想定される地域にお住まいの方は、自宅の2階に保管場所を設けましょう。床上浸水することを想定し、できるだけ高いところにおいておくのが望ましいです。

トランクルームに保管する

水を備蓄するためのスペース確保が難しい場合には、トランクルームを活用することをおすすめします。普段の生活スペースを圧迫せずに備蓄できるだけでなく、自宅に被害があったときにも、保管しておいた備蓄品を取り出せるというメリットもあります。

水はもちろんのこと、備蓄用の食料や防災用品もまとめて保管できるので安心・便利です。また、避難のために自宅を離れざるを得ない場合、外出中の家族との一時集合場所にするという使い方もできます。

災害対策にトランクルームを活用!備蓄・防災用品の保管に役立つ理由を解説!
あわせて読みたい
災害対策にトランクルームを活用!備蓄・防災用品の保管に役立つ理由を解説!

備蓄水の保管に適したトランクルームの選び方

トランクルームは大きく以下の3タイプに分類することができます。

  • 屋内型トランクルーム
  • 屋外型トランクルーム
  • 宅配型トランクルーム

備蓄水を保管する場合、どのタイプのトランクルームを選べばよいのでしょうか。

屋内型トランクルーム

屋内型トランクルームはビルなどの建物内にあるトランクルームで、備蓄水をはじめとした備蓄品の保管に適しています。24時間いつでも利用可能なので、災害などの非常時でも預けた備蓄水を取り出すことができるでしょう。

また、屋内型トランクルームは空調設備が充実しているところが多く、備蓄品以外にも日用品や衣類、レジャーグッズなど、さまざまなアイテムを預けておくことができるのも魅力です。

屋外型トランクルーム

コンテナ・ガレージタイプの屋外型トランクルームもまた、水などの備蓄品を保管しておくのに適しています。屋内型と同様、24時間いつでも荷物を取り出すことが可能で、車で入り口まで乗りつけられるところも多くあります。

また、屋内型と比べて空調の面では劣るものの、そのぶんリーズナブルな料金で利用可能です。

宅配型トランクルーム

宅配型トランクルームは、宅配業者に集荷・配達を依頼して荷物を預けたり取り出したりするタイプのトランクルームです。預けた備蓄水が配達されるまでに時間がかかってしまうほか、災害などの非常時には配達が困難になるケースも考えられます。

預けたり取り出したりする手間がないのは嬉しいポイントですが、備蓄水などの防災グッズを保管するには適していないと言えるでしょう。

断水したらどのぐらいで復旧する?

災害発生により断水した場合、水道の復旧が完了するまで、どれぐらいの期間を要するのでしょうか?過去の例を見てみましょう。

断水から復旧するまでの期間

  • 2011年の東日本大震災:最長で約7か月
  • 2016年の熊本地震:最長で約3か月半

このように被害の状況によっては、断水が長期化することも考えられます。備蓄水はあくまで、給水車や救援物資が来るまでのつなぎと考えておいたほうがいいでしょう。

水不足になるのを防ぐためにも備蓄水とは別に災害時に水を確保できるグッズが必要です。

参考:厚生労働省「東日本大震災水道施設被害状況調査最終報告書(平成25年3月)」

参考:内閣府「熊本地震を踏まえた応急対策・生活支援策の在り方について」

【災害時】水の確保に役立つグッズ

備蓄水が不足することを想定し、災害時に水を確保できるグッズがあると安心です。次は、水の確保に役立つグッズをご紹介します。

給水袋

給水袋を背負う人

給水袋は、給水車から配給される水を自宅に持ち帰る際に使えます。

給水袋には、手持ち式だけでなく、リュックのように背負うタイプもあります。背負うタイプだと水の運搬時に両手が空くので、他の荷物を運べる、お子さまと手をつないで行動できる、転倒防止になるなどメリットがあります。

給水袋は使用しないときはコンパクトにたためるので、防災グッズと一緒に保管しておくのがいいでしょう。

防災用ウォータータンク

ウォータータンク

給水袋は、ガラス片や小枝など鋭利なものにあたると裂けてしまう場合があります。給水袋が使えなくなったときのために防災用のウォータータンクを用意しておくといいでしょう。

20リットル以上の大容量のウォータータンクもありますが、水が入ると持ち上げるのが大変。容量よりも持ち運びできるかで選ぶのがおすすめです。

筋力に自信のない場合はキャスター付きのポリタンクを選ぶと運搬時の負担が軽減されます。

また、ウォータータンクに入れた水を飲料用として使うなら、容器を清潔に保てるようにタンクの内部が洗いやすいかも重要です。

非常用浄水器

災害時は交通インフラが寸断されて、給水車や支援物資が行き届くまで時間を要することも考えられます。そんなときのために家庭で安全な水を確保できる非常用浄水器があると便利です

非常用浄水器には高性能のフィルターが搭載されているので賞味期限切れの備蓄水、雨水、お風呂の水、プールの水などを飲料水として浄水できます。

身の回りの水から安全な飲料水を確保できるので、万が一備蓄水が不足したときに役立ちます。

水以外に必要な備蓄・防災用品は?

非常事態下では、水以外にも備蓄品や防災用品が必要になります。次は、水以外に用意しておくべき備蓄品・グッズを簡単にご紹介します。

非常持ち出し品(防災セット)

災害などの非常時の備えとして用意しておきたいアイテムのひとつが、非常持ち出し品(防災セット)です。避難する際に持ち出す「一時持ち出し品」と、避難先での生活や自宅での避難生活で利用する「二次持ち出し品」があります。

以下の記事では非常持ち出し品について詳しくご紹介しています。もっと知りたい方はチェックしてみてください。

防災グッズ(非常持ち出し品)
あわせて読みたい
防災グッズ(非常持ち出し品)の保管場所やトランクルーム活用のメリットをご紹介

備蓄食料・非常食

水と同様、非常時の生活で重要になるのが食料です。備蓄食料・非常食と言っても、レトルト食品や缶詰、アルファ米など、さまざまなバリエーションがあります。

最低でも3食×3日分の備蓄食料・非常食を準備しておきましょう。

以下の記事では、備蓄食料について詳しくご紹介しています。もっと知りたい方はあわせてチェックしてみてください。

食料品の備蓄
あわせて読みたい
食料品の備蓄について徹底解説!量の目安や保管方法、保管場所まで分かりやすくご紹介

まとめ

災害はいつ起こるか予測できませんので、いざというときに困らないように十分な備蓄を行っておきたいものです。

とくに水は人間に欠かせないものですので十分な量を備蓄しておいてください。また、せっかくの備蓄が被災で取り出せないということがないように、保管は1か所にまとめず分散させておきましょう。

備蓄用の水を含め、備蓄品や防災グッズの保管場所として、今回ご紹介したトランクルームの活用も検討してみてはいかがでしょうか。

もっと知りたい!
続けてお読みください

用意しておきたい備蓄品リストと保管場所の選び方

あわせて読みたい

一人暮らしで必要な備蓄

一人暮らしで必要な備蓄とは?おすすめの備蓄方法を紹介!

防災グッズ(非常持ち出し品)の保管場所

防災グッズ(非常持ち出し品)の保管場所やトランクルーム活用のメリットをご紹介

ミニマルな暮らしと備蓄を両立させるコツ

ミニマリストにも備蓄・防災グッズは必要!ミニマルな暮らしと備蓄を両立させるコツ

備蓄しておくべき衛生用品

備蓄しておくべき衛生用品とは?種類や保管場所、おすすめの備蓄方法まで解説

Web契約で即日からご利用可能!
屋内型
トランクルームなら
東京・神奈川をメインに
屋内型トランクルームを
お探しの方は、
お気軽にご相談ください。

即日利用/24時間利用可、キーピット無料運搬サービス(3帖以上のお部屋をご契約の方限定)、安心の防犯セキュリティ、空調設備など充実のサービスをご用意しています。気になる方は、キーピット(Keepit)の詳細をご確認ください。