2024/12/23
一人暮らしで必要な防災グッズ・備蓄品は?置き場所も紹介!
「一人暮らしでも備蓄は行うべき?」「どんな防災グッズを準備しておけばいいの?」「一人暮らしに適した備蓄方法は?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、一人暮らしでの備蓄の必要性や、用意しておくべき防災グッズや備蓄品の種類、防災グッズの置き場所などをご紹介します。
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一人暮らしでも備蓄は必要!
一人暮らしの方のなかには、部屋のスペースが限られているため備蓄品を置きたくないという方もいるかもしれません。
しかし、一人暮らしでも備蓄は行うべきです。とくに、コンビニや飲食店での外食が多い方は、いざ災害が発生してライフラインが止まってしまった場合、食料や水が手に入らず生活がままならないという事態に陥りかねません。
災害やパンデミックなどの非常時に生活を継続させるためには、備蓄を行うことは不可欠だと言えます。
一人暮らしの防災グッズ・備蓄品リスト
災害やパンデミックへの備えは、在宅避難用の備蓄品と非常用持ち出し袋の2種類、用意することが推奨されています。いきなりすべて揃えるのは難しいという方は最低限必要な防災グッズ・備蓄品から優先的にそろえていきましょう。
それぞれどういった物が必要なのか見ていきましょう。
在宅避難用の備蓄品
自宅や自宅周辺の安全が確保され、引き続き住むことができる場合は在宅避難をすることができます。
ただし、在宅避難をするには、そのための備蓄を準備しておく必要があります。在宅避難用の備蓄品として、以下のような物を用意しておきましょう。
- 水、食料
- ラップ、使い捨て手袋、ポリ袋
- ナイフ、カセットコンロ
- 紙皿、紙コップ、割り箸
- 懐中電灯、電池
- 手回しタイプの充電器
- ラジオ
- トイレットペーパー、タオル
- ティッシュ、ウエットティッシュ
- 生理用品
- 非常用トイレ
- ドライシャンプー、マウスウォッシュ
- ウォータータンク
- ガソリンの携行缶(車を所有している方)、など
なかでも、食料と水はとくに重要です。食料は長期保存がきくレトルト食品や缶詰、インスタント麺やアルファ米などが備蓄食料として適しています。飲料水に関しても、一般的な飲料水よりも長期保存に適している備蓄水がおすすめです。
非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋は、災害が発生し、すぐに避難しなければならないときに自宅から持ち出すためのものです。あらかじめ必要な品をいれておくことで、緊急時に迅速な避難が可能となります。
避難時に両手を使えるように、両肩で背負えるリュックタイプが適しています。非常用持ち出し袋に入れておくべき主な品は以下の通りです。
- 水、非常食
- タオル
- ティッシュ、ウエットティッシュ
- 洋服、下着
- 生理用品、歯ブラシ
- マスク
- 非常用トイレ
- 使い捨て手袋
- 懐中電灯、電池
- スマホなどのモバイルバッテリー
- ラジオ
- ホイッスル
- 常備薬や眼鏡など自分に必要なもの
- 身分証明書や通帳のコピー、お薬手帳のコピー
- ヘルメット・防空頭巾、など
冬の場合は上記に加えて寒さ対策ができる以下も用意しておくといいでしょう。
- マフラー
- 帽子
- 防寒着
- 暖かい靴下
- 毛布またはアルミシート
- 使い捨てカイロ
- 冬用の寝袋
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最低限必要な防災グッズ・備蓄品
在宅避難用の備蓄品や非常用持ち出し袋に入れておきたいものをご紹介しましたが、たくさん用意しないといけないと思うと大変ですよね。
もしものときのために用意はしっかりしておきたいところですが、すべて準備するのに時間がかかるという方は優先順位をつけて、揃えていきましょう。
こちらでは、まず最初にそろえておきたいものをご紹介します。
- 飲料水
飲み水や生活用水など何かと水は必要です。ライフラインがとまることを想定し、水は最優先で備えておきましょう。 - 非常食
災害発生後は救助活動が最優先となることから物資の支援が遅くなる可能性があります。
調理不要で食べられる非常食を用意しておきましょう。 - 懐中電灯
ライフラインがとまったとき、照明の代わりとして役立ちます。予備の電池も用意しておきましょう。 - 携帯トイレ
断水が発生し、トイレが使えなくなることを想定し、用意しておきましょう。 - ラジオ
ラジオは情報収集のためにあると安心です。手回し充電式や電池式のラジオを選びましょう。 - 救急セット
けがや体調不良にそなえて救急セットもあるといいでしょう。絆創膏、消毒液など基本的な救急セットは備えておきましょう。 - 現金
災害時はキャッシュレス決済が利用できない可能性があります。小銭や千円札を多めに用意しておきましょう。
一人暮らしで必要な備蓄品の量
備蓄品は、最低でも3日分は必要だとされています。たとえば飲料水は、大人一人あたり1日に3リットル消費すると言われています。
一人暮らしの場合、最低でも9リットル(3リットル×3日分)は準備しておきたいところです。食料についても、9食分(3食×3日分)以上は用意しておくべきでしょう。
また、災害・パンデミックの規模によっては、ライフラインの復旧までにさらに日数を要する可能性もあります。できれば1週間以上の水と食料、日用品を準備しておくべきだと言えます。
一人暮らしにおすすめの備蓄方法「ローリングストック」
一人暮らしで備蓄品を用意していると、いつの間にか食品の賞味期限が切れていたり、食べきれずに食材を腐らせたりしてしまう場合があります。
水も大量に備蓄していると、入れ替えるタイミングで消費しきれないこともあるでしょう。水や食材のロスを防ぐ方法として、「ローリングストック」という方法があります。
ローリングストックとは、日常生活の中で普段よりも少し多めにストックを用意して、使ったら使った分だけ新しく買い足す備蓄方法です。
古い物から消費して、減った分を補充するので、常に備蓄品は新しいものが準備されていることになります。
そのため、いつのまにか消費期限が切れていることもなくなり、入れ替えのタイミングで古い物を大量に消費する必要もなくなるのです。
ローリングストックの良いところは、普段の日常生活に取り入れやすいところです。しかし災害や非常事態が起きた際は、予想している以上に困難な状況が起きる場合があるため、ローリングストックだけでは準備が万端ではないことも忘れないでおきましょう。
一人暮らしでの防災グッズの置き場所
防災グッズをそなえたとしても「いざというときに取り出せない」「どこに置いたか思い出せない」という状態になってしまっては意味がありません。
置き場所を決めかねている方は以下に注意し、置き場所を選んでみてください。
防災グッズ・備蓄品の収納場所を選ぶ際のポイント
- 災害時にすぐに取り出せる場所に置く
- どこに置いたか忘れにくい場所にしまう
- 湿気が少なく、直射日光の当たらない場所に置く
どこに置こうか見当がつかない方は以下を参考にしてみてください。スペースに余裕がある方は、室内の数か所に防災グッズを分散させて配置しておくと、より安心です。
玄関収納
玄関に防災グッズを収納しておくと、避難時に持ち出しやすいでしょう。そのまま置いておくと見栄えが気になるという方はベンチボックスにいれておけば、スッキリと収納できます。
クローゼット・押入れ
クローゼットや押入れに空きスペースがあるなら、そこを防災グッズの置き場所にしましょう。クローゼットや押入れにいれておけば、ふだん生活をする際も邪魔になりません。
注意点としては目につくところに置いておくことです。クローゼットや押入れの奥にいれてしまうと、防災グッズの存在自体を忘れてしまいますし、いざというときにすぐに取り出すことが難しくなります。
ベッド下
就寝時に災害が発生する可能性を考えると、ベッド下は防災グッズの置き場所として見逃せないスペースです。ベッド下に十分な高さがある場合は防災グッズを置いておくことができるでしょう。
スペースに余裕がある方は防災グッズとあわせて靴も近くに置いておくといいですよ。地震が発生するとガラスなどが割れて破片が散乱します。避難時に足をけがしないように靴を置いておくと安心です。
ソファの下
家のなかでよく過ごす場所であるリビングにも防災グッズを置いておきたいですね。
リビングに置く場合、活用したいのが収納付きソファです。座面の下が収納スペースになっているので、いざというときに防災グッズをすぐに取り出すことができます。
収納と家具を兼ねたものならリビングが狭くなることなく、備えをすることができます。
車の中
車を所有している方は車の中に最低限必要な防災グッズを置いておきましょう。
運転中に災害が発生した場合、道路の通行止めなどにより、車内で一時的な避難をしなければならない可能性があります。1~2日ほど車内での避難が続いても問題ないように、水や非常食、携帯トイレや防寒具は車に積んでおきましょう。
ただし、夏場は車内が高温になり、非常食が劣化してしまう恐れがあります。最近では、車載可能な非常食も販売されているので、そういったものを備えるようにしましょう。
一人暮らしの備蓄にトランクルームを活用!
一人暮らしをしている場合、マンションやアパートの収納が限られており、防災グッズや備蓄品を保管しておくスペースが十分に確保できないという方も少なくないのでは?
そのような場合、トランクルームの活用がおすすめです。トランクルームとは、収納場所をレンタルできるサービスのことで、屋内型や屋外型(ガレージ・コンテナ)、宅配型などの種類があります。
次は、一人暮らしの備蓄にトランクルームが役立つ理由を見ていきましょう。
トランクルームがおすすめの理由
- 自宅以外に収納場所を確保できる
- 分散備蓄でリスクを軽減
自宅以外に収納場所を確保できる
一人暮らしで収納スペースが十分でない場合でも、トランクルームを活用することで備蓄品の置き場所を確保することが可能です。
たとえば、衣替えした洋服や季節家電、年に数回しか使用しないレジャーアイテム、捨てられない思い出の品など、日常的に使わない荷物をトランクルームに預けておくことで、自宅に備蓄品や防災グッズを保管するスペースを作ることができるかもしれません。
分散備蓄でリスクを軽減
災害時、建物の倒壊や浸水などの影響で自宅に用意した備蓄品を取り出せないケースも考えられます。
そういったリスクを軽減するためにも、トランクルームの活用は効果的です。自宅とトランクルームで分散備蓄しておくことで、万が一自宅に立ち入れなくなった際でも備蓄品を取り出せる可能性が高まります。
100円均一ショップで手に入る防災グッズ
最後に、100円均一ショップで手に入る防災グッズを紹介します。
防災グッズを備えたいけど、金銭的に負担が大きいという方は100円均一ショップを活用し、十分な備えを用意してみてはいかがでしょうか。
- LEDランタン
停電時の照明の代わりに。 - ヘッドライト
両手が空くので深夜早朝の避難時に便利。 - ホイッスル
助けを求めるときに使える。 - 電池
懐中電灯やラジオ用に多めにストックを。 - 保温アルミシート
防寒対策に。 - チャック付き保存袋
小物の整理に使える。 - ラップ
食器に巻けば洗い物を減らせる。 - ロープ
荷物をまとめたり、物干し竿代わりに使える。 - カセットガス
ライフラインがとまったときのために。 - 紙皿・割りばし
災害時の洗い物を削減。 - ウェットティッシュ
食事をするときのお手拭きに。 - 携帯トイレ
断水時に備えてあると安心。 - マスク
避難所の感染対策に。 - ビニールテープ
破損箇所の応急処置に。
※100円均一ショップによっては100円+税で販売されていない商品もあります。
まとめ
今回は、一人暮らしの備蓄について、必要な備蓄品や目安量、おすすめの保管方法についてご紹介しました。
いつ起こるか分からない災害やパンデミックへの対策として、日頃から備蓄品や防災グッズを用意しておくことは重要です。ご紹介した情報も参考に、トランクルームを活用した備蓄を検討してみてはいかがでしょうか。
もっと知りたい!
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