2021/06/14
フィギュアの保管方法は?収納に役立つアイテムもご紹介
フィギュアを集めている方の中には、
「数が多くなりすぎて保管場所がない......」
「コレクションの一部は飾らずにしまっておきたい......」
「できるだけ綺麗な状態で保管しておきたいけれど方法が分からない......」
という悩みを抱えている方もいらっしゃるのでは?
こちらの記事では、フィギュアを飾らずに保管する方法と、おしゃれに見せる収納方法についてご紹介します。
また、保管時・収納時の注意点やお手入れのコツ、トランクルームの活用法についても紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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飾らないフィギュアを保管する方法

飾らずにしまっておくフィギュアは、ケースなどに保管しておくのが理想です。
むき出しの状態では、空気中の汚れや紫外線などの影響を受けやすく、劣化や変形を引き起こしてしまいます。
飾って楽しむぶんには問題ありませんが、長期の保管や保存には適していないでしょう。
以下では、飾らないフィギュアを保管する方法を具体的に解説します。
予算やフィギュアの数などに応じて、最適な保管方法を選んでみてください。
大きめの収納ケースに入れる
もっともスタンダードと言えるのが、容量の大きな収納ケースにフィギュアを入れて保管する方法です。
ポイントは、仕切りを作ってひとつひとつに分けて収納すること。
複数のフィギュアをそのまま入れてしまうと、ごちゃごちゃになってしまいます。
フィギュア同士が触れ合っている状態で保管すると、衝突による損傷や色移りが起こりやすいです。
仕切り板は、無印良品や100円均一ショップで売っているものを使うとよいでしょう。
また、フィギュアを薄紙などでくるんでおくと、保存環境がさらに良くなります。
フィギュアの外箱に入れる
専用のコレクションケース以外に、フィギュアが入っていた外箱に保管するのもひとつの手段です。
外箱にそのまま保管すれば、フィギュア同士がぶつかって傷つくことはありません。また、細かいパーツをなくしてしまうこともないでしょう。
ほかのフィギュアの箱と重ねて保管できるため、スペースを有効活用しやすい点もメリットです。
注意したい点としては、箱の中にあるフィギュアを定期的に空気にあててあげることです。
一般的なフィギュアの箱は、構造や材質上、中が高温多湿になりやすいためです。
通気性のよい不織布ケースに入れる
外箱を処分してしまった場合、通気性のよい不織布のケースもおすすめです。
フィギュア同士の衝突による損傷を防ぐために、薄い紙で巻いてから保管するとよいでしょう。
プチプチを緩衝材として使用する手段もありますが、高温によって溶けてしまう恐れがあるので避けるのが無難です。
フィギュアを見せて収納する方法
次は、フィギュアを飾って楽しむことができる「見せる収納方法」についてご紹介します。
お気に入りのフィギュアであれば、おしゃれに飾りたいもの。
部屋が狭くても工夫次第でたくさんのフィギュアを飾ることができます。
コレクションラックに飾る
まず、よくある見せる収納法のひとつが、フィギュア専用のコレクションラックに飾る方法です。
一般的なコレクションラックには扉がついているため、空気中のホコリや汚れが入ってくる心配がありません。
そのため、あまりメンテナンスをしなくても綺麗な状態で保管できるのがメリットです。
また、すべての面がクリアになっているものを選べば、フィギュアをさまざまな角度から楽しむことができるのも嬉しいポイント。
コレクションラックは、手ごろな価格で手に入るものから高級なものまでさまざまな種類があります。
予算や好みにあわせて適切なものを購入するとよいでしょう。
カラーボックスやアルミラックに飾る
専用のコレクションラックを購入するほどではないという場合、カラーボックスやアルミのラックを活用する方法もあります。
コストを安く抑えながら、フィギュアの見せる収納を実現することが可能です。
しかし、どちらも高さの調節が難しかったり、空気中の汚れの影響を受けやすいというデメリットがあることは覚えておきましょう。
フィギュアへのダメージを避けたいものの、コストはあまりかけたくないという方は、ダイソーで手に入るコレクションボックスを活用するとよいでしょう。
小物や造花と一緒に飾る
フィギュアだけを飾るのではなく、小物や造花と合わせて飾るのもいいかもしれません。
フィギュアのイメージとよく合うものと一緒にしておけば、魅力が引き立てられるでしょう。
100円均一ショップで手に入る造花や鳥かご、人工芝を活用するとよいでしょう。
小物や造花以外にも、キャラクターのポストカードや缶バッジなど、関連グッズがあればフィギュアに添えるのもよいでしょう。
統一感が出て見栄えが良くなります。
フィギュアの箱ごと飾る
大切なフィギュアは箱ごと飾って収納するとよいでしょう。
フィギュアにホコリやニオイが付かず、温度や湿度の影響も受けにくいです。
箱のサイズが同じものを並べると、統一感が出ておしゃれに見えるでしょう。
壁を活用して飾る
壁面を上手く利用する飾り方もあります。
天井付近の壁にシェルフを設置する方法から、フックを付けたペグボード(有孔ボード)を設置する方法までさまざまです。
安価で手軽にできる方法としては、壁にワイヤーネットを取り付けて、そこにフィギュアの腕の部分などを引っ掛けて飾る方法があります。
必要な素材はすべて100円均一ショップで手に入るため、コストを抑えながらたくさんのフィギュアを飾ることができるでしょう。
部屋の構造や見せたいイメージに合わせて最適な収納方法を選んでみてください。
フィギュアの外箱の保管・収納方法は?

フィギュア本体だけでなく、外箱も保管しておきたいという方は多いのではないでしょうか。
フィギュアの梱包はつくりがしっかりとしていて大きいサイズのものが多いです。
そのため、フィギュアそのものよりも多くのスペースを必要とするでしょう。
ここでは、外箱を効率よく保管・収納する方法をご紹介します。
外箱をたたんで収納する
フィギュアの外箱はたたんで収納ケースに入れておくのがおすすめ。
たたむだけで簡単に省スペース化できるほか、必要な時にすぐに取り出すことも可能です。
付属のパーツはメモを書いたジップロックなどに保管しておくとよいでしょう。
ブリスター(透明なプラスチック)はある程度のスペースを必要とするため、そのまま保管するのが難しい場合は処理するのがベターでしょう。
外箱をたたまずに保管する
大きな収納ケースの中に外箱を入れることで、たたまずに保管することも可能です。
このとき、大きい外箱の中に小さな外箱を入れていくのがポイント。複数の外箱をまとめて保管することができます。
また、使用するケースは必ずふたがついたものを選びましょう。ホコリや紫外線、ニオイなどの影響を防ぐ必要があるためです。
さらに、湿度による劣化を防ぐために除湿剤を入れておくとなおよいでしょう。
増えすぎたフィギュアの仕分け方
フィギュアの保管・収納をスムーズに進めるためには、フィギュアを飾るものとしまうものに分けるのがおすすめ。
とくに大量のフィギュアを扱う場合は、闇雲にやろうとしてもなかなか上手くいきません。
ここでは、フィギュアを上手に仕分ける方法について解説します。
一番好きなキャラクターを見極める
フィギュア集めを趣味にしている人にとっては、どのフィギュアもきちんと見える位置に飾りたいでしょう。
しかし、部屋の中でフィギュアをよく見える形で飾れるスペースは限られています。
無理にすべてのフィギュアを見えるように飾ろうとすると、ごちゃごちゃになってしまうでしょう。
そのため、好きなキャラクターのフィギュアを厳選する必要があります。
まずは、一番好きなフィギュアを見極めましょう。そして、そのキャラクターのフィギュアを中心に飾ります。
好みがはっきりしている人の場合にはすぐに決められますが、なかなか決められない人もいるかもしれません。
その場合には、必ずしもひとつのキャラクターや作品に絞らず、複数のキャラクターや作品のフィギュアが混ざっていても大丈夫です。
フィギュアの数を5、6個程度に絞り込めれば問題ないでしょう。
フィギュアを仕分ける
厳選した数個のフィギュアを1軍としましょう。
1軍以外のフィギュアでも、気に入っている度合いに応じて2軍、3軍という具合で分けていきます。
そうすることで、大事にして飾っておきたいフィギュアと、とりあえずとっておきたいだけのフィギュアがはっきりするでしょう。
部屋の中に飾るのは基本的に1軍に分類したフィギュアだけに絞るのがポイント。
2軍以下のフィギュアは収納しておくようにします。
また、フィギュアを分類しているうちに、いらないと思うものも出てくるかもしれません。もし絶対にいらないと思うフィギュアがあるなら、処分しましょう。
ただし、ごみとして捨てるのではなく、中古として売るのがおすすめです。
フィギュアは専門店で売ることができて、ものによっては高価買取できる場合もあります。売る手続きが面倒なら、友人に譲るなどをするのもよいでしょう。
フィギュアはどうして劣化する?

そもそもどうしてフィギュアは劣化してしまうのか、疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フィギュアが劣化する主な原因は、フィギュアの素材に含まれる「可塑剤」にあります。
可塑剤とは、フィギュアのなめらかな造形を作るために必要な薬剤で、製造時に使用されるものです。
フィギュアが経年変化するにつれてこの成分が溶けだし、表面のベタつきを引き起こします。
一般的に、風通しのよい場所で保管されていると、可塑剤はそのまま揮発するとされています。
しかし、箱やケースなどの密閉空間の中で保管された状態だと、成分が揮発せずに残ってしまうようです。
また、可塑剤が使われてることのほかに、ホコリの付着や紫外線などもフィギュアを劣化させる原因です。
大切なフィギュアを長持ちさせるために、まずは保管時に注意すべきポイントを押さえておきましょう。
フィギュアを保管・収納するときの注意点

フィギュアは保存環境が良くないと、変色や変形などの劣化が起きてしまいます。
きれいな状態を保つには、適切に保管するポイントを守ることが大切です。
以下に説明するフィギュア保管時の注意点を押さえておきましょう。
風通りがよく涼しい場所
フィギュアは意外とデリケートで、箱から出した状態で保管していても、風通しが悪いと劣化してしまいます。
とくに湿気が多い場所を避けなければなりません。
また、湿った場所にフィギュアを長期間置いておくと、カビが生じることもあります。
湿気を吸収するとベトベトになることもあるため、こまめに換気をしておきましょう。
湿度は50%以下に保つことで、結露や湿気による箱の劣化からフィギュアを保護することができます。
できれば空調設備の整っている部屋に置いておくのが望ましいです。
温度や湿度を適切に維持する環境を作れない場合は、トランクルームを活用するのがおすすめ。
また、フィギュアの数が多いと、どうしてもフィギュア同士の間隔が狭くなりがちですが、少し間隔を空けておくようにしましょう。
フィギュア同士がぶつかることで傷がついたり、色がはがれたりする恐れがあります。
タバコを吸う人の場合には、ヤニやニオイにも注意が必要です。
タバコの煙がフィギュアに当たると、タバコに含まれる成分がフィギュアに付着し変色してしまいます。タバコのニオイがついてしまうことも多いです。
そのため、タバコの煙が当たらない場所に保管・収納しておきましょう。
直射日光の当たらない場所
直射日光もフィギュアには影響が良くありません。
直射日光には紫外線が含まれており、長期間にわたって浴び続けることで、塗装が剥がれるなどの劣化症状が起きてしまいます。
フィギュアの箱も紫外線の影響で、退色などの劣化が起きることが多いです。
なるべく直射日光が当たらない場所に保管するのが望ましいでしょう。
紫外線は太陽光だけでなく蛍光灯にも含まれています。
直射日光に含まれる紫外線と比べると少なめですが、長期間浴び続けることで劣化を早めてしまうかもしれません。
そのため、できるだけ暗い場所に保管するようにしましょう。
適切な温度・湿度で保管する一般的にフィギュアの保管に適した温度は20~25℃とされています。
フィギュアは高温に弱いため、温度が高い場所に保管しておくと、変色やベタつきを引き起こしてしまいます。
最悪の場合、プラスチックが溶けてフィギュアの形状そのものが変わってしまうこともあるので注意しましょう。
定期的にホコリを落とす
高温や紫外線だけでなく、ホコリや汚れもフィギュアを劣化させる原因のひとつです。
フィギュアにホコリが溜まると、カビや塗装の剥がれを引き起こします。
定期的にホコリを落とすことで、ホコリが溜まらないように対策しましょう。
フィギュアに溜まったホコリの払い方については記事の後半で解説していますので、そちらを参考にしてみてください。
フィギュアの保管・収納ならトランクルームの活用がおすすめ!

フィギュアの保管・収納に適した場所として、「風通しがよく涼しい場所」「直射日光の当たらない場所」などの条件について挙げました。
しかし、自宅に適切な場所がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合、屋内型トランクルームを活用してフィギュアを収納するのもおすすめです。
屋内型トランクルームとは、「ビルなどの建物内を収納スペースとしてレンタルしているサービス」のことを指します。
次は、フィギュアの収納に屋内型トランクルームがおすすめな理由について見ていきましょう。
選べる豊富な部屋サイズ
屋内型トランクルームには、1帖未満の小さな部屋から10帖以上の大きな部屋まで、さまざまなサイズの部屋が用意されています。
そのため、預けたいフィギュアの数や大きさに応じて部屋サイズを選ぶことができます。
自宅には置いておけないフィギュアだけを預けることはもちろん、フィギュアと一緒にほかの荷物を預けておくことも可能です。
劣化に強い保管環境
トランクルームの利点として、劣化に強い保管環境を挙げることができます。
収納のために作られた設備なので窓がない場合がほとんどです。
そのため、直射日光による劣化を防ぐことができます。
また、多くの屋内型トランクルームでは空調設備が整っているため、温度や湿度の変化も起こりにくいのが特徴。大切なフィギュアを劣化に強い環境で保管しておくことができるのもメリットです。
ショールームのような楽しみ方も
フィギュアのコレクションをただ保管するのではなく、レイアウトや陳列方法にこだわってショールームのように使うことも可能です。
自宅でフィギュアを展示するとなるとかなりのスペースが必要になります。
しかし、トランクルームに棚やショーケースを配置すれば、お店のように展示したり、キャラクターの世界観を再現することができるでしょう。
複数人でのシェアも可能!
トランクルームによっては、複数人での共同利用も可能です。
趣味仲間でトランクルームを契約してフィギュアの保管場所として利用したり、週替わりでフィギュアの展示会を開いたりといった楽しみ方もできるでしょう。
フィギュアの保管・収納前のお手入れ

フィギュアは、保管・収納をする前にお手入れすることが大切です。
手入れをせずにフィギュアを長期間保管していると、皮脂やホコリなどの汚れによって材質が劣化したり変質してしまう恐れがあります。
収納前に汚れをしっかりと落として、いつまでも綺麗な状態を保てるようにしましょう。
上手なホコリの払い方
フィギュアを適切に保管するには、定期的にホコリを払っておく必要があります。
しかし、フィギュアの細かな隙間にホコリが溜まっている場合、なかなか落としにくいということもあるでしょう。
そんなときは、毛先が細くて剛毛なハケを使うのがおすすめです。
一般的なハケでは取れないホコリでも綺麗に払うことができるでしょう。
ベタつき汚れは洗う
軽いベタつきであればウェットティッシュなどで拭けば取れるでしょう。
しぶといベタつきは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うのがおすすめです。
温度は35℃~38℃が適温。フィギュアを浸しながら洗うようにしましょう。
このとき、熱湯に浸すと変色や変形を引き起こしてしまうので注意してください。
また、汚れを落とす際は、柔らかいスポンジやブラシを使うようにしましょう。メラミンスポンジや歯ブラシを使うと色落ちしてしまうことがあります。
フィギュアを乾かす際は、ドライヤーや浴室乾燥機の使用は避けましょう。熱に弱いので、フィギュアに悪影響を与えてしまいかねません。
空気の流れが少ない場所で自然乾燥させるとよいでしょう。
洗っても汚れが落ちないときは?
ぬるま湯で洗っても汚れが落ちない場合は、汚れの原因や性質に応じてお手入れしていきましょう。
付いたばかりの軽い汚れであれば、消しゴムで擦る方法がおすすめ。
汚れを落とす効果はそこまで高くないですが、まずは消しゴムを使ってみるとよいでしょう。
しかし、すでに汚れている消しゴムは使わないようにしましょう。消しゴム自体の汚れがフィギュアに移ってしまうことがあります。
必ず新品の消しゴムを使うようにしてください。
また、ポリ塩化ビニル(PVC)素材のフィギュアであれば、木工用ボンドを使って汚れを取る方法もあります。まず、汚れている部分にボンドを十分につけて6~12時間ほど放置します。
そのあと、ボンドを丁寧にゆっくり剥がしてください。
こうすることで、フィギュアについた汚れがボンドに付着して取れるでしょう。
ほかにも、皮脂などの汚れはアルコールで綺麗に落とすことが可能です。
使用するアルコールはドラッグストアなどで手に入る無水エタノールがおすすめ。綿棒やコットンに数滴しみこませてから、汚れの部分をやさしく擦るようにふき取りましょう。
なお、アルコールは塗装を剥がしてしまうので、塗装されているフィギュアやプラモデルには使わないように注意しましょう。
まとめ
フィギュアが増えすぎて困ったときには、まずとくに気に入っているものとそれ以外のものに分類してみましょう。
そのうえで、見せて収納するものと見せずに保管するものとに分けます。
あとはフィギュアをしっかりとお手入れしたうえで、劣化や変形を起こしにくい環境に保管・収納すればOKです。
フィギュアを劣化させる原因のなかでも、湿気や直射日光には要注意。
自宅での保管が難しいようであれば、トランクルームの利用も検討してみるとよいでしょう。
もっと知りたい!
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