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着物の保管・収納方法は?桐たんすがない方に向けて着物の収納アイデアもご紹介

着物の保管方法やお手入れ方法

日本の伝統文化である着物。七五三や卒業式、成人式、結婚式など人生の節目に着る方もいれば、観劇やお茶会などで普段から着物を着ている方もいるでしょう。

洋服と比較すると頻繁に着る機会は少ないため、基本的に収納されていることが多くなります。着物はデリケートなアイテムなので、しまい方や保管環境が不適切だと変色やカビなどの劣化を招いてしまいます。そのため、美しい着物を長く大切に着続けていくためには、正しい保管方法を覚えておく必要があります。

こちらの記事では着物をきれいな状態で保管できるように着物を保管する際の注意点やお手入れ方法を解説します。さらに、桐たんすがない方へ代わりに使える収納アイテムもご紹介しているので、収納にお困りの方は参考にしてみてください。

記事の後半では、自宅に収納場所が用意できないという方に向けて便利な収納サービスも掲載しています。

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着物を保管・収納するときの注意点

着物はとてもデリケートなので、悪影響を受けるものはたくさんあります。まずは、着物を保管する際に把握しておきたい注意点について確認していきましょう。

  • 湿気がこもらないようにする
  • 紫外線を避ける
  • ガスによる変色に気を付ける
  • 防虫剤は一種類だけ使う
  • 段ボールで保管しない
  • 着物を重ねすぎない
  • 小物は別の場所に保管する

湿気がこもらないようにする

着た直後の着物は汗を含んでいるので、そのままにしておくと湿気がこもり、カビや悪臭が発生する原因となります。「着物のしまい方」でご紹介している内容を参考にお手入れをしましょう。

また、雨の日や梅雨どき、加湿器を使う冬場も屋内に湿気が多くなるので注意して下さい。記事の最後に掲載している虫干しを行い、保管中も定期的に着物の湿気を取り除くのが理想です。

紫外線を避ける

紫外線も着物の大敵です。紫外線が当たると着物が変色してしまいます。直射日光でなくても室内灯の種類によっては、紫外線が出ていることもあるので、陰干ししているからといって油断はできません。

着物をウール製品と一緒に保管しない

ウールなどの虫の付きやすい素材の着物や小物を一緒に収納していると、他のものにも虫食いが広がってしまいます。収納の際には、必ず素材ごとに分けましょう。

また、汚れが付いたまま収納すると虫の繁殖を招きます。害虫対策として収納の前には必ず汚れを落としておくようにしましょう。

ガスによる変色に気を付ける

着物を変色させてしまうガスは、さまざまなところから発生します。防虫剤は虫を退けるガスを出しますが、このガスが着物を変色させることがあります。防虫剤は紙などに包んで着物に直接触れないようにした上で収納ケースやたんすの四隅に入れてください。

また、帯板や三重仮紐などのゴム部分や接着剤からもガスが発生するので、これらは着物とは別にして収納しておく必要があります。着物の生地以外にも、刺繍・泊・紋の部分の金属糸がこうしたガスの影響を受けると、黒く変色することがあります。変色を防ぐためにたとう紙やあて紙をしておきましょう。

防虫剤は一種類だけ使う

数種類の防虫剤を併用すると化学反応が起こり、着物にシミや変色を引き起こしてしまう恐れがあります。使う場合は一種類のみ使うようにしましょう。

また、防虫剤・乾燥剤は使用期限があるので、定期的な交換を行うことも重要です。期限を過ぎたものを使っているとカビなどが発生する原因となります。

段ボールで保管しない

段ボールに使われている酸化防止剤は着物の変色の原因となります。手軽だからといって、収納する入れ物にダンボールを使うことは避けましょう。

着物を重ねすぎない

着物をたくさん持っている人は、ついつい重ねて保存してしまいがちですが、着物を重ねすぎると、シワや型崩れが生じてしまうのでおすすめできません。着物は1着1着が非常に重いので、少し重ねただけでも、一番下の着物には相当の負荷がかかります。

もし重ねる場合は、底に湿気が溜まりやすいので良い着物は上段に収納するようにしましょう。下段にしまう着物には除湿対策をしっかりして収納しましょう。

小物は別の場所に保管する

着物には着物本体以外にもたくさんの小物があります。小物は着物とは離して別の場所に保管するのがベスト。とくに、腰ひもは虫食いのリスクがあるため、着物と同じ場所での保管は避けましょう。

また、帯板や三重仮ひもなどはガスが発生することがあるので、着物と一緒にしておくと着物が傷んでしまうおそれも。せっかくのきれいな着物が変色を起してしまうので、別々に保管することをおすすめします。

着物のしまい方

着物の保管方法

着物はそのもの自体の価値が高く、人によっては大切な家族から引き継いだものや、思い出深いものなど、値段以上の価値を持っているものです。

その価値ある着物を劣化させることなく、きれいな状態で長持ちさせるためには、どのようにしまえばよいのでしょうか。

着物のしまい方

  • 汚れがないかチェック
  • 汚れがあれば洗う
  • 正しいたたみ方をする
  • たとう紙に包む

汚れがないかチェック

着用後に着物を広げて汚れがついていないか確認します。

気づかぬうちに汚れていたり、七五三やお宮参りなどで子どもを抱っこした際によだれがついていることもあります。汚れがあれば自宅で洗うかクリーニングに出してきれいにしましょう。

汚れが付着していなければ着物を日陰で半日~一晩ほど干します。陰干しすることでカビの原因となる湿気をとばすことができます。一晩以上干してしまうと型崩れの原因になるので干しっぱなしにしないよう気を付けましょう。

また、干した後にシワが残っている場合は、着物がかなりの湿気を吸っている証拠ですので、すぐにクリーニング店で汗抜きをお願いしましょう。

参考:着物クリーニング専門きもの辻「収納する前のお手入れ、準備」

汚れがあれば洗う

普段着用の着物で洗濯表示に「手洗い」アイコンがあるものは、基本的に自宅で洗えます。

裏地がなく透けない素材の単衣仕立てのもので、なおかつ木綿などの天然素材、もしくはポリエステルなどの化学繊維でできている着物の中にも、自宅で洗えるものがあります。

手洗い可能表示のない着物や帯、長襦袢は自宅で洗うのは避け、クリーニングを活用するといいでしょう。

和服の洗い方

まずは、ゴミやホコリを取り除き、袖たたみにします。そして、洗濯ネットに入れて洗いましょう。洗濯用洗剤は着物やデリケートな素材の衣服にも対応しているもの(メーカーによっては「おしゃれ着洗剤」と称されるもの)を用い、ドライコースで洗って下さい。普通コースだと水圧が高く洗う力が強すぎるため、型くずれを起こします。

洗った後は和服用のハンガーに掛け、必ず陰干しにします。直射日光が当たると変色してしまうので気をつけましょう。

干すときは、裾が床に届くようにすると、八掛と身頃の裾部分に重力がかかり、自然と形も整います。十分に湿気を取り除いたら、ホコリやゴミを丁寧に掃除して保管しましょう。

肌着や足袋などの小物の洗い方

シミなどの目立つ汚れがあったら、中性洗剤や洗濯石鹸をつけてから洗濯機に入れます。洗剤は通常の洗濯洗剤、コースは普通コースで洗いましょう。

脱水が終わったら形を整えてから干します。刺繍などの細かい装飾がある場合は、おしゃれ着用の洗剤で手洗いして下さい。

正しいたたみ方をする

着物をきれいに保管するにはたたみ方をマスターする必要があります。着物全体の折り目を正し、たたんだときの形が長方形になるようにたたみましょう。

折り目を正さずにたたんでしまうと、着た時に思いがけない部分にしわがついてしまったり、きれいに着こなせなくなってしまったりとトラブルのもとになります。正しいたたみ方をマスターしてから収納に取り掛かりましょう。

また、刺繍や箔のついている着物はその部分に白布や和紙をあてて、生地のほかの部分とくっつかないように注意することも大切。刺繍や箔の部分は長期間くっついていると張り付いてしまう恐れもあるので、着物のデザインを念入りに確かめながらたたみましょう。

たとう紙に包む

たとう紙は着物を包んでいる分厚い紙です。着物はこのたとう紙に包まれて保管されることが多く、着物をたくさん持っている人にとっては馴染みのあるツールになります。

たとう紙には除湿効果があります。たとう紙で包むことで着物に湿気がたまりくくすることができ、カビの発生を防止する効果があります。

たとう紙に包むとどんな着物を包んでいるのかわからなくなるので、メモしたものをたとう紙にはさんだり、写真を貼っておいたりすると後から探しやすくなります。ぜひやってみてください。

着物の保管は桐たんすが一般的

着物の保管におすすめの桐たんす

桐は着物の大敵である湿気を寄せにくい性質をもっているため、桐でできたたんすに保管するのが適しているとされています。

桐たんすには、湿度が高いときは気密性を高めて湿度の侵入を防ぎ、湿度が低いときは通気性を良くし、湿度を下げるようにする働きがあるので、桐たんすに入れておけばとりあえずは状態よく保つことができるので安心です。

また、桐たんすが虫の侵入を防いでくれるので、着物の虫食いの防止にもなります。着物をたくさん持っているという人は、桐たんすの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

【桐たんすがない方におすすめ】着物の収納アイデア

桐たんすは着物に最適とはわかっていても「桐たんすは高価で買えない」「桐たんすを部屋に置く場所がない」「洋室なので桐たんすが部屋にあわない」といった理由から活用しにくい方もいるでしょう。

そんな方に向けて、桐たんすより手に入りやすく、活用しやすいアイテムを使った着物の収納アイデアをご紹介します。

クローゼットに着物をしまいたい方におすすめ

着物を紫外線から守りたいと考えてクローゼットを収納場所の候補に考えている方もいるのではないでしょうか。クローゼットに収納する際に活用しやすいのがプラスチックや不織布の衣装ケースと着物用ハンガーです。

ケースに入れることでクローゼット内でほこりがつくのを防げます。また、ハンガーならケースより場所を取らないためコンパクトにしまうことも可能となります。

続いてはケースやハンガー、それぞれの特徴をご紹介しますので自身にあった着物の収納アイテム選びにお役立てください。

プラスチックの収納ケース

桐たんすの購入が難しければ、プラスチックの収納ケースでも代用することができます。

桐たんすより安価で用意しやすいものの、桐たんすのように湿度を調整する機能がないため、湿気から着物を守るために簀の子や除湿シートを敷くことが必須。これを忘れてしまうと、着物が湿気に負けて劣化してしまいます。

長期保管する場合は除湿シートの使用期限を見ながら調整し、必要なら定期的に取り換えましょう。

用意する収納ケースは、三つ折りした着物が収まるようなサイズがベストです。着物を細かく折りたたみすぎるとしわが入ってしまうので、三つ折りぐらいがちょうどよいでしょう。

ふた付きの収納ケースであれば積み重ねて収納することもできるので省スペースに着物をまとめて置けます。

不織布の着物用衣装ケース

不織布は通気性が良いので湿気に弱い着物の保管に向いているアイテムです。使わないときは折りたためるタイプもあるので、場所を取らないのもポイント。

商品によっては素材に加工が施されており、消臭効果のあるケースも販売されています。

使用する際の注意点としては、ケース自体がやわらかいのでプラスチックの収納ケースのように積み重ねて収納するのができない点です。

着物用ハンガー

たたんだ着物をかけておける着物用ハンガーを使うと洋服のようにクローゼットに着物をかけておけます。

桐たんすや収納ケースを使っていると着物をたとう紙から出して中身を確認する必要がありますが、ハンガーならクローゼットを開ければすぐに着物を選ぶことができます。

また、ハンガーにかけておけば重ねて収納するより着物にシワがつきにくく、通気性も良い状態で保管できる点も魅力といえます。

部屋の一角に収納するならこちら

クローゼットがすでにいっぱいでお部屋の一角に着物の収納場所を用意したいと考えている方もいるでしょう。そういった方はチェストやラックを活用するのがおすすめです。

洋服用のチェスト

洋服用のチェストは着物の収納としても使えます。着物が入るサイズのチェストもあるので、着物にしわをつけずに保管することも可能です。

また、チェスト自体の見た目も洋室にもなじむので他のインテリアとの相性も良く、自宅に取り入れやすいでしょう。

チェストにしまうと中身が見えなくなるので引き出しにラベルを貼って何をしまったか記載しておくと、出し入れする際にスムーズになります。

スチールラック

保管する際は、たとう紙で包んだ着物を折り曲げずにしまえることが理想です。スチールラックのサイズによっては、たとう紙に包んだ着物がジャストフィットするものもあり、収納アイテムとして活用できます。

通気性がいいので、収納ケースと比較して湿気がこもりがちになるという心配も少ないでしょう。ただし、直射日光などにさらされるリスクがあるため日差しが気になる方はカバーをかけるなど対策が必要です。

ハンガーラック

クローゼットがいっぱいなら、部屋にハンガーラックを設置してそこに着物ハンガーにかけた着物を保管するのもいいでしょう。色とりどりの着物がならび、見た目も華やかな空間になります。

懸念点としてはスチールラックと同様に直射日光があたる可能性がありますので、置き場所を考慮する必要があります。

着物の収納場所がない!そんなときはトランクルームを活用

トランクルームとは、収納スペースをレンタルできるサービスのこと。トランクルームを活用することで自宅を有効活用できます。

処分に迷い仕方なく自宅に置いてある荷物や、シーズンアイテム(衣替えした服や季節家電)など使用頻度が少ないアイテムをトランクルームに預けることで自宅のスペースを広く使えるようになります。自宅に着物の収納場所を用意することも可能となるでしょう。

自宅に荷物が多くて、収納場所がなくて困っているという方はトランクルームを活用してみてはいかがでしょうか。

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しまった後も油断大敵!着物の保管中にするお手入れ

自分が持っている着物を自分の娘や孫に託したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。次の世代にも着てもらえるようにきれいな状態で保管しておきたいですよね。そのためには、保管中も着物を気にかけて虫干しやたとう紙の交換を定期的にすることが大切です。

虫干しをする

虫干しとは、湿気や虫を取り除くために着物を干すことで、年に以下の3回行うのが望ましいとされています。

  • 土用干し(7月下旬~8月上旬)
  • 虫干し(9月下旬~10月中旬)
  • 寒干し(1月下旬~2月上旬)

土用干しは、梅雨の時期にため込んだ湿気を払うため、虫干しは夏の間に着物についた害虫を取り除くため、寒干しは湿気を夏と秋でため込んだ湿気を払うために行われます。

3回すべてに違った意味があるので、できれば3回行うのがベストですが、年に1度しかできないという人は寒干しの時期に行いましょう。

虫干しのやり方は、しばらく晴れの日が続いてよく乾燥した日の、昼前から昼過ぎまで4時間程度着物を干すだけです。風通しが良い室内に干しましょう。外に干すと日光で着物の生地や色合いが損なわれる恐れがあります。

年に2回ほど湿気を逃す

年に3回の定期的な虫干しがベストですが、忙しくて干すタイミングがないという人は、年に2回ほどで構いませんので、ときどき陰干しをしておくとよいでしょう。定期的に陰干しをしておくことで日焼け防止になり、大切な着物の生地を傷めることなく保管することができます。

また、着物は干すだけでも場所を取りますので、干す場所がなければ、晴れた日に着物が入っている引き出しを開けたままにしておくだけでもいいでしょう。

着物の保管場所や着物自体の風通しをよくしてあげることが、長期間着物を保管するときのポイントになるのです。

たとう紙は定期的に交換する

着物を包んでいるたとう紙には使用期限があるので定期的に交換することが大切です。なるべく1年に1回は交換するようにしましょう。ただし、収納している環境によってたとう紙の寿命は変わります。虫干しのタイミングで交換が必要かチェックするといいでしょう。

交換するサインとしては、たとう紙に斑点状のシミができているかどうかです。斑点状のシミができていると除湿効果に限界がきている可能性があります。せっかくたとう紙で包んでいても、湿気を防ぐ力が弱まったものでは意味がありません。

参考:きものと「たとう紙とは?着物を長持ちさせる使い方を解説!」

まとめ

今回は、着物のお手入れ方法や保管時の注意点、収納アイデアをご紹介しました。着物をきれいな状態に保つためにも、今回ご紹介した情報を参考に収納してみてください。

また、着物を収納しておく桐たんすや収納ケースを置く場所がないという方は、トランクルームを活用するのもおすすめです。普段使わない季節家電や衣替えした洋服、レジャーグッズなどをトランクルームに預ければ、着物の保管場所を自宅に確保できるかもしれません。

もっと知りたい!
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