2021/12/22
押入れの収納アイデアを解説!奥行き・上下の使い分けや収納グッズも紹介
主に和室に備え付けられている押入れは、布団を収納することを想定しているため、収納スペースが大容量で奥行きも深いという特徴があります。
しかし、大容量ゆえに「どう使っていいかわからない」「押入れの収納スペースを十分に活用できていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、押入れを上手に活用するための収納アイデアや、収納グッズ、役立つサービスをご紹介します。押入れの整理収納にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
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押入れの収納アイデア
押入れを上手に活用するには、高さ、奥行き、左右のスペースを使い分けることがポイントです。まずは、押入れのスペース別に特徴と使い分け方を確認していきましょう。まずは高さごとに荷物の置き場所を決める
押入れは天井に近い天袋と、ふすまを開けたときの上段・下段という3つのスペースにわけられます。どの位置にどんな荷物を置くのがよいのかご紹介します。
天袋には軽い物を収納する
天袋は、天井近くの高い場所にあるので、踏み台や脚立を使わないと収納したり取り出したりすることが難しい場所です。不安定な体勢で物を取り出すことになるので、重い物・大きい物だと取り出しす際に転倒しやすくなります。
家庭内の思わぬ事故を防ぐためにも、天袋に収納するのは小さくて軽い物が適しています。たとえば、スキーウェア、水着、年賀状や手紙などの思い出の品、バッグなどのファッション小物の収納場所にするのがいいでしょう。
上段にはよく使う物や大きな物を収納する
押入れの上段は、大人が立ったまま荷物を置いたり取り出したりすることができ、3つの高さの中でも一番使いやすい位置にあります。
そのため、よく使う物や、大きくて扱いづらい荷物でもスムーズに出し入れすることができます。たとえば、普段着る服をしまったり、書類、寝具などのスペースにするといいでしょう。
下段には重い物を収納する
押入れの下段は、重い物を収納する場所にしましょう。重い物をわざわざ上段まで持ち上げるのは体に負担がかかり、腰を痛める原因になります。
たとえば季節家電、備蓄水、漫画や本、アルバム、使わない家具などは下段に収納するのがいいでしょう。
小さなお子さんがいる場合は、子供用のスペースにするのもおすすめです。大人は下段を使うときにかかんだりしないといけないので少し使いにくいスペースですが、小さな子供にとっては使いやすいスペースです。子供の服やおもちゃの収納場所にすることも活用方法のひとつです。
手前と奥で使用頻度ごとに物を分ける
奥行きが深すぎる押入れは、手前と奥でスペースを分けて収納するのがおすすめです。手前にはよく使う物を、奥にはあまり使わない物を収納するという使い分けをしましょう。
たとえば、上段を服の収納スペースにする場合は、上段の手前をオンシーズンの服、上段の奥をオフシーズンの服の収納場所にするという使い分けができます。
手前によく使う物を置けば、奥まで物をかきわけなくてもすぐに必要な物を用意することができ、利便性も向上します。
家族で使うなら押入れの左右を人別に分ける
押入れにはふすまがあるので、ふすまを開けたときに一方のスペースがデッドスペースになります。ふすまを外せばスペースを使いやすくなりますが、そうはいかない場合は左右で使う人をわけて荷物の置き場所を決めるといいでしょう。
たとえば、左は自分の荷物を置き、右はパートナーのスペースにすると片側を開けるだけで自分の必要な物が用意できるので、支度などが効率よくできます。
押入れのスペース別に便利な収納グッズを紹介
押入れの収納アイデアでもお伝えしたように、押入れは高さ別に使いやすさや収納する物が変わってきます。それぞれのスペースをうまく活用するためにおすすめの収納グッズをご紹介します。
天袋:荷物が取りやすい取っ手付きの収納ケースを活用
天袋に荷物を収納する際は取り出しやすさを考えて取っ手つきの収納グッズを使うのがおすすめです。取っ手があればしっかりつかんで支えられるので、出し入れの際に荷物を落とすというリスクを抑えられます。
取り出しやすいように収納ケースに入れる量を少なくし、小分けにして収納するのもいいでしょう。
天袋:軽くて出し入れがしやすい布製の収納ボックスを活用
ケース自体が重いと天袋から出し入れする際に大変です。そのため、天袋には軽くて出し入れがしやすい布製、または不織布の収納ボックスを活用するといいでしょう。
上段:手前に服を引き出せるスライドハンガーを活用
スライドハンガーは、ハンガーをかけるバーの部分が手前にスライドし、かけている服を取り出すことができる優れもの。奥行きが深い押入れでも、バーをスライドするだけで着たい服をラクに手に取ることができます。
プラスチック製やステンレス製など素材も選べますが、コートなど重さのある服をかけるならステンレス製のスライドハンガーがおすすめです。
スライドハンガーは押入れに後付けする必要がありますので、賃貸の場合は原状回復できるかどうかを確認してから取り入れましょう。
上段・下段:高さや幅が調節可能なハンガーラックを活用
押入れにハンガーをかける収納スペースを設けたい場合は、高さや幅が調整できるハンガーラックを取り入れましょう。
押入れの上段と下段の間にある中板を外さない限り、通常のハンガーラックを置くのは困難です。高さや幅が調整できるハンガーラックなら、上段・下段という高さがない空間でもハンガーラックを設置することができます。
ハンガーをかける収納をする際に、突っ張り棒を使う手もありますが、洋服の重みで落ちてしまう可能性がありますので、ハンガーラックを活用するのを推奨します。
上段・下段:奥行きを使い切る引き出し収納ケースを活用
たっぷりある押入れの奥行きを生かすなら、奥行きの長さにあった引き出し収納ケースを活用するといいでしょう。引き出しをひくだけで奥の物を取り出せるので、かがんで押入れの中に入って荷物を取り出すという煩わしさから解放されます。
上段・下段:空間をわけて使える整理ラックを活用
空間をうまく使い切るなら整理ラックを活用しましょう。押入れには中板以外に仕切りがないので、物を置いて収納すると上部の空間が余りやすいですよね。
空間があまっているからと物を重ねて収納すると、出し入れするたびに荷物をどけて、また戻してという手間がかかり、とても面倒です。
整理ラックを上下に積み重ねて使うと上部の空間まで有効活用できます。物を重ねて収納しなくてよくなるので、荷物の出し入れがしやすくなります。
上段・下段:カラーボックスを活用
押入れに本を収納したい方におすすめなのがカラーボックスです。一般的な本棚はサイズ的に押入れに設置することはできませんが、カラーボックスなら押入れに設置しやすいサイズ感。
押入れのサイズにもよりますがカラーボックスを重ねて使うと収納量も増やすことができます。本だけでなく、自立しにくいアイテム(アルバムやファイル、本など)の整理にもカラーボックスは便利です。
下段:重い物の収納は台車を活用
下段に家電や本など重い物を置いておくなら台車を活用しましょう。あらかじめ台車にのせておけば使う場所まで簡単に移動できます。わざわざ持ち上げて運ぶ必要がなくなるので、腰を痛めることも防げるでしょう。
台車のほかに、収納ケースにキャスターがついているワゴンや衣装ケースなどもおすすめです。
押入れ収納をおしゃれに見せる方法
押入れは他人には見られないスペースではありますが、自分が気持ちよく使うためにおしゃれに整えたいですよね。続いては押入れ収納をおしゃれに見せる工夫をご紹介します。
押入れのふすまを外して使う
「年季の入ったふすまが気になる」「ふすまの柄がインテリア似合わない」という方は思い切って、ふすまを外してみてはいかがでしょうか。押入れ独特の「和」の雰囲気を解消でき、お部屋のコーディネートがしやすくなります。
ふすまを外して、見せる収納としてオープンな状態にするのもいいですし、お好きなファブリックを取り付けて押入れをアレンジするのもいいでしょう。
収納グッズを統一する
スッキリとおしゃれな空間にするには、収納に使うグッズになるべく統一を持たせることです。色やテイストがバラバラな収納グッズを使うと、どうしても雑然とした印象になってしまいます。
収納グッズはなるべく同じテイストのお店でそろえると統一感が出ますが、難しい場合は色でまとめてもいいでしょう。お部屋のインテリアを考えるようにお好きなテイストの収納グッズを取り入れると、押入れがお気に入りの空間に大変身します。
物をつめこみすぎない
押入れに物をつめこみすぎると、ごちゃごちゃした印象になり、おしゃれとは程遠い空間に見えます。空間を無駄なく使おうとせず、ある程度、余白を設けるようにしましょう。
物を減らすことで、荷物を出し入れしやすくなるというメリットもあるので、おしゃれと利便性を兼ね備えた空間にできます。
押入れ収納は湿気対策が欠かせない
押入れは基本的にふすまを閉めっぱなしになるので、湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい環境です。そのため、押入れを収納として使うなら普段からカビ対策が欠かせません。
押入れの湿気が気になる方は以下のような湿気対策を行いましょう。
- 定期的にふすまを開けて換気する
- サーキュレーターで押入れの中に風を送る
- 除湿剤やすのこを活用する
- 収納しっぱなしにせず、陰干ししたり、ほこりを払う
押入れに物を収納しきれない方はトランクルームを活用
記事をご覧の方の中には「押入れだけでは収納スペースが足りない」「荷物が多くてどうしてもすっきり整理できない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのが、トランクルームの活用です。トランクルームとは、収納スペースをレンタルできるサービスや、段ボールなどに入れた荷物を預かってくれるサービスのことです。
続いては、収納にお困りの方に向けてトランクルームを活用するメリットをご紹介します。
押入れを有効活用しやすくなる
トランクルームを活用するメリットとして、押入れを有効活用できる点が挙げられます。施設にもよりますが、トランクルームは1帖~10帖など幅広い収納スペースが用意されています。
そのため、季節家電や衣替えした服、アウトドア・レジャーアイテム、アルバムをはじめとした思い出の品など、さまざまな荷物を預けておくには十分なスペースを確保できます。
普段は使わない荷物をトランクルームに預ければ、押入れのスペースを有効活用しやすくなります。日常的に使う物を置くスペースにしたり、収納以外の活用をすることも可能です。
第2の押入れ感覚で利用できる
運営会社にもよりますが、トランクルームには24時間365日利用可能な施設もあります。そのため、預けていた荷物が急遽必要になったときも、すぐに取り出すことができます。近所にトランクルームがあれば、第2の押入れ感覚で気軽に利用することができるでしょう。
押入れの収納以外の活用法
押入れの荷物をトランクルームに預けると、押入れを収納以外のスペースとして有効活用することができます。活用法の一例をご紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。
デスク・書斎として使う
押入れの上段・下段を分けている中板をデスクとして活用すると、椅子を設置するだけでワークスペースに早変わり!
中板にリメイクシートを貼ったり、押入れの壁紙を変えれば自分好みのスペースにイメチェンも可能です。勉強やリモートワーク、趣味の作業場など自分の好きに活用できる場所を自宅に増やせます。
子供のスペースにする
押入れの下段を子供の遊び場にするのもおすすめです。大人だと押入れの中に入るのも一苦労ですが、小さな子供にとって押入れはちょうどいい空間です。
おもちゃやおままごとセットなどを並べれば子供のプレイルームに早変わり。遊び終わった後はふすまを閉めるだけでいいので、お部屋におもちゃが散らかるのも防げるでしょう。
本棚にする
押入れのふすまを外して思い切って本棚にするという使い方もあります。押入れにカラーボックスなどをはめて棚を作れば、即席の本棚の出来上がり!
本棚として使用する際は、湿気対策を十分にしましょう。除湿剤やすのこの活用をするほか、本の虫干しをするのも湿気対策に効果的です。
まとめ
今回は、押入れの収納アイデアや収納に便利グッズ、押入れをおしゃれに見せる方法や収納以外の活用法についてご紹介しました。
押入れの収納にお困りの方や、もっと有効活用したいという方は、今回ご紹介した情報も参考にトランクルームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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