2021/03/11
海外赴任時の荷物はどうする?仕分けの仕方や保管に便利なトランクルームを紹介
海外赴任が決まると、現地での生活に向けて準備をする必要があります。なかでも、現地に持っていく荷物や国内に保管しておく荷物、あるいは処分してしまう荷物などの仕分けは、しっかりと行っておきたいものです。
そこで今回は、海外赴任が決まった方に向けて、荷物を仕分けするポイントをご紹介します。国内に残しておく荷物の保管場所として、トランクルームの活用方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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海外赴任時、荷物はどうする?
海外赴任の際は、現在日本で所有している物を以下の3つに分類する必要があります。
- 海外赴任先に持っていく物
- 日本に残しておく物
- 処分する物
所有物の整理や処分、海外に送る手配には時間がかかるため、海外赴任が決まったら計画的に準備を進める必要があります。
基本的な流れとしては、「(1)海外赴任先に持っていく物」をリストアップしてから、それ以外の荷物について「(2)日本に残しておく物」なのか、「処分する物」なのかを決めていきます。
海外に持っていく荷物を決める際のポイント
まずは、海外赴任先に持っていく荷物を決めていきましょう。持っていく荷物を決める際には、いくつか覚えておきたいポイントがあります。
電化製品は電圧に注意が必要
テレビや洗濯機、調理用家電などの電化製品を、日本から海外赴任先へ持っていきたいと考える方は少なくないでしょう。
しかし、日本と海外では電圧の規格が異なる場合が多く、そのまま使用できない、あるいは使用できても故障のリスクが高まる、といったことが少なくありません。
また、生活家電はサイズが大きい物が多いため、海外へ送るにしても費用が高額になる可能性があります。
これらを踏まえると「本当に日本から持っていく必要があるのか」を事前に検討する必要があります。検討の上、電化製品を持っていく場合には、電圧の規格を確認し、事前に変圧器を用意しておくことをおすすめします。
家具を持ち込む必要はない
海外では家具が備え付けの物件が多いため、家具を持ち込んだり現地で調達したりする必要がない場合が少なくありません。
備え付けの家具を勝手に処分することはできないので、日本から持ち込んだとしても邪魔になるだけ、というリスクもあります。
また、日本で使っている家具が、現地の物件にうまくフィットするとも限りません。とくに欧米では、物件や家具のスケールが日本よりも大きいため、日本の家具を持ち込むとアンバランスな印象になる可能性があります。
このような理由から、お気に入りの家具であっても海外赴任先に持ち込むのは現実的とは言えないでしょう。
日用品・生活用品は日本から持ち込むのが安心
家具や電化製品を日本から持ち込むのは注意が必要とお伝えしましたが、普段から使っている日用品・生活用品についてはどうでしょうか。
たとえば、衣類や下着は現地に到着したその日から必要になります。現地で自分に合うサイズのものが見つかるとは限らないため、必要な着数は日本から持っていくべきだと言えるでしょう。
また、化粧品や衛生用品、常備薬なども、現地で自分に合うものを探すのに時間がかかってしまう可能性があります。そのほか、普段から愛用している日用品・生活用品がある場合には、赴任先での生活が落ち着くまでは使用できるよう、日本から持ち込むのもひとつの方法だと言えるでしょう。
持ち込み禁止品・規制品に注意
日本から持っていきたいと考えている物でも、持ち込みが禁止されていたり規制されている場合があるため、注意が必要です。
国によっては、情報管理や宗教上の理由で持ち込みを禁止したり制限したりしている品目があるため、事前に赴任先の国・地域に規制品がないか確認しておきましょう。
海外赴任先に荷物を運ぶ方法
海外赴任先に荷物を運ぶ方法は、大きく以下の3種類に分けることができます。
- 手荷物
- 航空便
- 船便
日本から持っていく荷物は、どの方法で赴任先に運べばよいのでしょうか。
現地ですぐに使う物は手荷物
貴重品や航空券・パスポートのほか、現地に到着してすぐに使う荷物は手荷物として持っていきます。たとえば、到着してすぐに使用する仕事道具や洋服、日用品などは手荷物として持っていきましょう。
ただし、持ち込むことができる手荷物には重量やサイズなどで制限があるため、必要な荷物を厳選しましょう。
すぐに使わない荷物は航空便・船便で
すぐには必要ないものの、赴任先に持っていきたい物は航空便や船便で現地に送ります。趣味道具や手荷物以外の衣類、食器類や思い出の品などは航空便・船便での輸送が適しています。
また、日本から家具や家電を持っていく場合にも、航空便や船便を利用することになります。
海外赴任時、日本に残す荷物の保管方法
次に、海外赴任時に日本に残しておくも荷物の保管方法について見ていきましょう。
家具・家電を残して自宅を貸し出す方法も
持ち家であれは、家具や家電を残したまま、賃貸物件として貸し出す方法があります。家具・家電を残しつつ、貸し出している間は賃料を得ることができます。
ただし、借り手がスムーズに見つかるとは限らず、場合によっては家具や家電が損傷したり劣化したりするリスクがある点も覚えておきましょう。
実家や知人に預ける
海外赴任中に日本に物を残しておく方法のひとつに、実家や知人宅に預ける方法があります。気心の知れた家族や知人であれば、安心して荷物を預けておくことができるでしょう。
ただし、荷物を預けるということは、相手の生活スペースを圧迫してしまうことになります。相手の負担を考えると、海外赴任が長期になる場合や、残しておきたい荷物が多い場合には、あまり現実的とは言えないでしょう。
相手の了承を得ることができた場合でも、できる限り預ける荷物の量を減らし、預かってくれる方の負担を減らせるよう心がけましょう。
トランクルームを利用する
海外赴任中の荷物保管先として、トランクルームを活用するのもおすすめです。トランクルームとは、「収納スペースをレンタルできるサービス」や「荷物を預けて保管してもらうサービス」を指します。
では、海外赴任中の荷物保管場所としてトランクルームがおすすめな理由について見ていきましょう。
気軽に利用できる
海外赴任中にトランクルームを活用するメリットとして、気軽に利用できる点が挙げられます。
家族や知人に荷物を預かってもらうのは、負担が大きいため気が引けるという方は少なくないでしょう。また、荷物の種類によっては家族や知人であっても預けたくないという場合もあるかもしれません。
トランクルームであれば、契約者だけのプライベートな収納スペースであり、誰かに負担を強いることなく気軽に荷物を預けておくことができます。
コストを抑えて保管可能
海外赴任の間、荷物を保管するためだけに現在の住居を残しておくというのは大きなコストがかかってしまいます。
赴任中、荷物だけを預けておく場所としてトランクルームを利用すれば、持ち家であれば賃貸に出しておくこともできますし、マンションやアパートなどの賃貸物件であれば解約することもできます。
海外赴任中のコストを抑えるためにも、トランクルーム活用は役立てることができるでしょう。
安心・安全の保管環境
トランクルームは、空調設備やセキュリティ設備が整っているところも多く存在します。
空調設備が充実しているトランクルームであれば、温度や湿度の変化に弱いデリケートな荷物であっても安心して預けておくことができます。
また、入退館管理や防犯カメラの設置、警備会社との連携など、セキュリティ対策に力を入れているトランクルームであれば、盗難などのトラブルも防ぐことができるでしょう。
海外赴任時に便利なトランクルームの種類と利用時の注意点
一口に「トランクルーム」といっても、いくつかの種類があり、どこに収納しても良いわけではありません。ここでは、不動産業者が運営する屋外型のトランクルームと屋内型のトランクルームについて紹介します。
屋内型トランクルーム
屋内型トランクルームは建物の中に収納できる部屋があります。管理人が常駐していたり、定期的に見回ったりするなど防犯体制が充実しています。物件によっては24時間の出し入れが可能です。
屋外型のコンテナやガレージと違って、屋内型の部屋は0.5~7帖くらいまで幅広く用意されており、収納する量に合った物件を見つけられます。その代わり、料金は屋外型よりも高めで、大型の家具を複数収納するとなれば負担に感じるかもしれません。
また、建物の入口から荷物を収納できる部屋までは距離があるので、駐車場やエレベーターが無いと不便に感じるでしょう。収納できる物も屋外型に比べて制約があります。できれば事前に見学するのがおすすめです。
なお、屋内型のトランクルームの中には、倉庫業者が運営するところがあります。出し入れは必ず担当者が行うか立ち会いますが、責任を持って保管してくれるので安心です。使い勝手はいまひとつですが、海外赴任なら滅多に出し入れしないので、利用を検討しても良いでしょう。
屋外型トランクルーム
屋外型は、敷地内に物を収納できるコンテナやガレージがあります。24時間出し入れ自由で、入口に車やトラックを横付けしやすいのがメリットです。帰国後に直行して、すぐに荷物を出すという使い方もできます。
広さの割に料金はリーズナブルですから、大きな家具を収納するのに向いているでしょう。
ただし、気温や湿気の影響を受けやすく、出し入れの際に害虫が入り込んだり、カビが発生したりするなどして、家具がダメになってしまう恐れはあります。また、敷地内には誰でも自由に出入りしやすいため、防犯面でも不安を感じるでしょう。
特に海外赴任で利用するときは、定期的に内部を確認できないため、被害に気づくのに遅れがちです。業者はあくまでも場所を提供しているだけなので、被害に遭っても責任は取ってくれません。
他にも2階建て以上の屋外型トランクルームは、上階へ物を出し入れする手段が移動階段や梯子しかないなど、大型の家具を収納するには不便なところがあります。料金の安さだけで決めるのではなく、事前に見学しておきたいところです。
海外赴任でトランクルームを利用する際の注意点
海外赴任中の荷物保管にトランクルームを利用したいと考えるのであれば、早めに契約を済ませた上で、赴任先への出発前に荷物の搬入を完了できるようにしましょう。
また、長期保管の場合は荷物の劣化が起こる可能性もありますので、定期的に荷物の状態を確認することも推奨されています。場合によっては、定期的な荷物確認・メンテナンスが契約の条件になるケースもあることを覚えておきましょう。
とは言え、海外赴任中は定期的に荷物をチェックすることが難しいケースがほとんどでしょう。その場合、国内のご家族やご友人とトランクルームをシェアするなどして、定期的な荷物チェックをお願いするのも一策です。
海外赴任先に持っていかない荷物の処分方法
海外赴任先に持っていかない荷物のなかで、帰国後に使う予定がない、あるいは買い替える予定のものは、以下の方法で手放すとよいでしょう。
- 家族・知人に譲る
- フリマアプリやオークションに出品する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 廃棄処分する
まずは、家族や知人に引き取りたいという人がいないか確認してみましょう。
家族・知人に引き取り手が見つからなかった場合、フリマアプリやオークションに出品、あるいはリサイクルショップの買取を検討しましょう。フリマアプリやオークションは個人間取引なので、リサイクルショップなどの業者に買い取ってもらうよりも好条件で売れるケースが多々あります。
それでも荷物が残ってしまう場合には、廃棄処分する必要があります。荷物の種類によって処分方法や料金が異なる場合があるので、事前に処分方法を確認した上でルールに従い処分しましょう。
まとめ
海外赴任の際は、荷物を現地へ持っていくよりもトランクルームで保管したほうが安上がりです。屋外型と屋内型があるので、預ける物や重視するポイントによって最適なほうを選びましょう。
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