【浴衣の保管・収納方法】しまう前の3つの準備や活用したいグッズなどをご紹介

夏祭りや花火大会で袖を通したお気に入りの浴衣。いざしまうとなると「どうすればいいの？」と不安になりますよね。

「来年も着たいけど、カビや虫食いが心配...」「買ったはいいけど保管方法が分からない...」そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか？

この記事を読むと、浴衣の適切な保管・収納方法を知ることができます。「来年もお気に入りの浴衣を着たい」と思っている方はぜひ参考にしてみてください！

浴衣のしまい方が重要な理由

浴衣を着用した後は、汗や皮脂、食べこぼしや泥はねなどが付着しているものです。

これらを放置してしまうとお気に入りの浴衣が劣化してしまうので、浴衣の保管・収納前には必ずお手入れをするようにしましょう。

こちらではお手入れせずに保管すると具体的にどのようなリスクがあるのかご紹介します。

お手入れを怠ると浴衣に黄ばみ、シミ、においが発生する

着用中に浴衣についた汗や皮脂汚れは時間とともに酸化し、黄ばみや頑固なシミとなって浴衣に残ってしまいます。一度ついてしまった黄ばみやシミは洗濯では落とすのが難しいことも！

また、湿気を含んだ汚れは雑菌の温床となり、不快なにおいの原因にもなります。「久しぶりに浴衣を出したけれど、なんだかにおう...」なんてことは避けたいですよね。

虫食いにあってしまう可能性がある

衣類を食べる害虫はウールや絹だけでなく、綿や麻といった素材でできている浴衣も好物です。

浴衣の保管・収納前に衣類を食べる害虫の対策をしておかないと気づいたときには、お気に入りの浴衣に小さな穴が...なんてことにもなりかねません。

浴衣の保管・収納前にやっておきたい3つの準備

浴衣をきれいな状態で長持ちさせるために、しまう前の準備が重要です。こちらでは、浴衣の保管・収納前に押さえておきたい3つの準備を解説します。

準備1：洗濯またはクリーニングで浴衣の汚れを落とす

一度でも着た浴衣は、保管・収納前に必ず洗濯またはクリーニングをして汚れを落としましょう。

自宅で洗濯できる浴衣かどうかの見分け方

洗う前に浴衣についている洗濯表示を確認しましょう。洗濯桶のマークが載っていれば自宅での洗濯が可能です。ただし、洗濯桶のマークにバツがついていれば自宅での洗濯ができません。

また、自宅での洗濯ができる場合でも色落ちが心配な濃い色の浴衣や高級な浴衣は専門のクリーニング店に任せるのが安心です。

洗濯時の手順とコツ

自宅で浴衣を洗濯される方は以下を参考に洗ってみてください。

洗濯表示で桶に手が入っているマークの場合は手洗いが可能という意味です。手洗いが面倒という場合は、洗濯機にデリケートな衣類専用のコース（ドライコースなど）があればそちらを使ってもOKです。

【手洗いの場合】
1.浴衣をたたんで洗濯ネットに入れる。
2.おしゃれ着用の中性洗剤を溶かした水に浴衣を入れ、優しく押し洗いする。
3.2～3回、水を替えながら優しくすすぐ。
4.洗濯ネットに入れたまま、洗濯機で30秒～1分程度軽く脱水する。

【洗濯機洗いの場合】
1.浴衣をたたんで洗濯ネットに入れる。
2.おしゃれ着用の中性洗剤を使用し「ドライコース」など、最も弱い水流のコースを選ぶ。
3.脱水時間を短め（30秒～1分程度）に設定し、脱水する。

洗濯機で洗う場合、まとめて他の衣類と洗いたくなるかもしれませんが色移りを防ぐため、他の洗濯物とは分けて洗いましょう。

また、漂白剤や蛍光増白剤入りの洗剤は、色落ちや変色の原因になるため使用を避けてください。

準備2：洗ったあとは浴衣をしっかりと乾かす

浴衣を洗濯した後、またはクリーニングから戻ってきた後は、完全に乾かすことがカビの発生を防ぐためのポイントです。

【浴衣の干し方（物干し竿を使う場合）】
・高い位置に干せる場合：物干し竿に袖をとおして裾が地面につかないように干す
・高い位置に干せない場合：物干し竿に浴衣をかけるようにして干す

ハンガーにかけて干す場合は、袖をまっすぐ伸ばしてかけられる、着物専用のハンガー（衣紋掛け：えもんかけ）を使用するのが理想です。なければ、肩部分に厚みのある、しっかりとしたハンガーを選びましょう。針金ハンガーなど細いものは型崩れの原因になるので避けてください。

浴衣を干す際は、色あせしないように陰干しをしましょう。直射日光は浴衣の色あせや、生地を傷める原因になります。

物干し竿を使う場合もハンガーにかけて干す場合も形を整えて干してください。浴衣を裏返して干すと、色あせを防げるのでおすすめです。

なお、ハンガーにかけて干すのはあくまで一時的な対処になります。長期間ハンガーにかけたまま浴衣を保管するのはおすすめできません。 肩の部分に重みが集中し型崩れの原因になります。

浴衣の素材や天候にもよりますが、半日～1日程ほど、しっかりと時間をかけて完全に乾かしてください。

準備3：しまう前に汚れやほつれを確認する

乾いた浴衣をたたむ前に、もう一度全体をチェックしましょう。

この段階で気になる点を見つけたら、クリーニングに出したり、お直しできる専門店に相談しましょう。

浴衣の保管・収納時に活用したいグッズ

浴衣を湿気や虫、ほこりから守り、きれいな状態で保管するためには、お手入れをしっかりするだけでなくグッズを活用するのもおすすめです。

こちらでは浴衣をきれいに保管するために活用したいグッズをご紹介します。

たとう紙を使って湿気や汚れから浴衣を守る

たとう紙は、和紙でできた着物専用の包み紙です。浴衣をきれいな状態で保管・収納するなら活用するのがおすすめです。浴衣の保管・収納にたとう紙を使う主なメリットはこちらです。

たとう紙が手に入らない場合は、不織布でできた着物の収納袋をを活用してください。

新聞紙で浴衣を包むと、インクが浴衣に移る可能性がありますので使用は避けましょう。また、クリーニングから戻ってきた際のポリ袋も通気性がないので、たとう紙の代わりとして使うのはおすすめできません。

防虫剤で正しく使って虫食い対策をする

衣類を食べる害虫から浴衣を守るためには、防虫剤の使用が欠かせません。

しまう場所が決まっているなら、その場所に適した防虫剤を選びましょう。防虫剤は引き出し用や、衣装ケース用など場所別に種類が分かれて販売されています。

また、防虫剤のなかでも「着物用」「和装用」と表示のあるもので、無臭タイプがおすすめです。 香り付きのものは、浴衣に匂いが移ってしまうことがあります。

除湿シートを敷いて湿気対策もしっかりと！

保管場所の湿気が気になるという方は除湿剤や除湿シートを活用しましょう。衣装ケースの底や引き出しに敷くシートタイプの除湿剤が販売されていますので、場所を取らずに湿気対策ができます。

浴衣をしまう時期は夏が多いと思いますが、日本の夏から秋にかけては高温多湿の状態が続くのでカビに要注意です。

カビが生えると、生地が変色したり、独特のにおいが取れなくなったりすることもありますので、保管・収納時は湿気対策をしっかりとしておきたいですね。

【保管場所別】浴衣のしまい方のポイント

続いてはクローゼットと衣装ケースなど、浴衣の保管場所別にしまい方のポイントをご紹介します。

クローゼットや押入れで浴衣をしまう場合

クローゼットや押入れは浴衣をはじめとする衣類をまとめて収納できて便利ですが、湿気がこもりやすい場所でもあります。浴衣の保管・収納場所にするなら以下のポイントをおさえておきましょう。

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プラスチック製の衣装ケースで浴衣をしまう場合

プラスチック製の衣装ケースも浴衣の保管に利用できます。すでにクローゼットや押し入れが荷物でいっぱいの場合は、部屋にプラスチックの衣装ケースを置いて浴衣をしまうのもいいでしょう。

プラスチック製の衣装ケースを使う際は以下のポイントをおさえておきましょう。

浴衣の保管場所がないときはトランクルームを活用

ここまで浴衣の保管・収納についてお伝えしてきましたが「自宅のクローゼットに荷物がいっぱいで浴衣をしまえない...」 という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方におすすめしたいのが、トランクルームの活用です。トランクルームとは収納スペースをレンタルできるサービスのことです。

こちらではトランクルームが浴衣の保管・収納におすすめの理由をご紹介します。

自宅の収納不足が解消できる

屋内型トランクルームの場合、収納スペースのサイズが0.5～6帖以上など豊富に用意されています。預けたい荷物の量に応じて必要な収納スペースをレンタルできるので、収納不足の解決に役立つでしょう。

以下は5.3帖の収納スペースのイメージです。ハンガーラックに収納ケース8個を置いてもまだスペースに余裕があることがわかります。

写真のように広めの収納スペースを借りれば、浴衣だけでなく衣替えした衣類、季節家電や毛布などかさばりやすい荷物もまとめて保管することが可能です。

長期間使わない荷物をトランクルームでまとめて保管できれば、自宅で有効活用できるスペースが広がるでしょう。

近隣の店舗を契約すればクローゼット感覚で利用可能

屋内型トランクルームは24時間365日利用可能な施設がほとんどです。利用する際も事前の申請などは不要なので自宅と同じような感覚で出入り可能です。

自宅近くの屋内型トランクルームをレンタルすれば、第2のクローゼット感覚で利用でき、使い勝手はいいといえます。

急に必要になった荷物があってもすぐに取りに行けるという安心感があると利用しやすいですよね。

清潔な環境で安心して利用できる

屋内型トランクルームの運営会社にもよりますが、定期的に清掃や巡回が行われており、清潔感のある状態がキープされています。

お気に入りの1着を預けるなら広さだけでなく、環境も大事ですよね。しっかり管理されているトランクルームなら、利用する際も安心です。

実際の状態が気になるという方は契約前に内覧を行うと、施設内が確認できるのでおすすめです。

＼最短即日から利用可／

まとめ

今回は浴衣の保管・収納にお困りの方に向けて、しまう前の準備や保管場所別の注意点などをご紹介しました。

自宅にお気に入りの浴衣を保管する場所がないという場合は、今回ご紹介したトランクルームを活用してみてはいかがでしょうか？

狭いスペースに浴衣をつめこむとシワや型崩れの原因となってしまいます。大事な1着を長く愛用するなら、今後のことを考えて保管環境を検討してみてください。