2023/10/19
スキー板の収納・保管方法は?板のお手入れやスキーウェアの洗濯方法も解説
雪が降り、冬本番を迎えるとスキーシーズンの到来です。休日になるとスキー場に行き、自然を楽しみながら気持ちよく滑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シーズン中にスキーを楽しんだら、お手入れをするのを忘れずに。スキー用品はお手入れを怠ると劣化しやすくなります。また、収納・保管場所も適切に選ばなければ保管中に変形したり、カビが発生してしまうことも。
こちらの記事では、シーズン中・オフシーズンのスキー板のお手入れ方法や、スキーウェアの洗い方、スキー用品の収納・保管場所などをご紹介します。スキー用品のお手入れ方法がわからない、収納場所にお困りという方は参考にしてみてください。
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【シーズン中】スキーから帰宅後にやること
スキーから帰宅後、スキー板についた水分や汚れをふき取りましょう。エッジと呼ばれるスキー板の両サイドについている金属の部分は水分が残っているとサビやすくなります。
水分をふき取ったら2枚のスキー板を重ねず、バラバラにして壁に立てかけて自然乾燥します。そのまま1~2日ほど置いておきましょう。
自然乾燥が終わったら、スキー板を重ねてスキーバンドでとめて保管します。余裕があれば簡易ワックスでもいいのでワックスをかけておくのがおすすめです。ワックスをかけることでスキーの滑走性が高まり、ターンがしやすくなります。
簡易ワックスのかけ方
スキー板についた雪や水分をふき取った後、作業台にスキー板を固定します。作業台がないときは、スキー板を部屋の角などに立てかけて作業しましょう。作業を始める前にスキー板のブレーキはスキーバンドまたは輪ゴムなどで固定します。
次に、滑走面と呼ばれるスキー板の裏側の汚れをリムーバーまたはブラシで取り除きます。その後、滑走面に簡易ワックスをぬります。液状のワックスはスポンジで、固形のワックスはコルクでワックスをのばしていきます。
最後に、滑走面についた余分なワックスをブラシなどで取り除くと汚れが付着するのを防げます。
【オフシーズン】スキー板のお手入れ
レンタルなら使い終わったら返すだけですが、自分のスキー板となるとそうはいきません。次のシーズンもベストな状態で使うために、しっかりお手入れをしてからスキー板を収納・保管しましょう。
水分をふきとり、自然乾燥する
シーズン中と同じようにスキー板についた汚れや水分、雪などを水拭きし、乾拭きします。エッジはサビやすいので入念に乾拭きしてください。その後、スキー板を立てかけて自然乾燥しましょう。
スキー板が消耗していればチューンナップに出す
スキー板の滑走面やエッジが消耗していないか確認しましょう。 もし、以下のような状態になっていれば滑走性が低下するだけでなく、スキー板の寿命にも影響します。
- エッジが丸くなっている
- ターン時や滑走時に引っかかりを感じる
- 滑走面に傷がついている
- 滑走面が白くなっている
スキー板の消耗が気になる方は、スキーショップで「スキーチューンナップ」を依頼しましょう。 スキーチューンナップでは滑走面やエッジのメンテナンスをしてもらえるので、スキー板本来の性能を取り戻し、次のシーズンも気持ちよく滑れるようになるでしょう。
チューンナップからスキー板が戻ってきたら「【オフシーズン】スキー板の収納・保管方法」を参考に収納・保管しましょう。
滑走面にホットワックスをぬる
スキーチューンナップに出した方はホットワックスをぬる工程は省略してOKです。(スキーチューンナップでホットワックスをしてもらえる場合が多いため)
スキーチューンナップに出していない方は、保管前にホットワックスをぬる必要があります。ワックスをぬらないと滑走面が空気にふれ、徐々に酸化がすすんで劣化やケバ立ちの原因となります。ケバ立ちが起きると雪面に引っかかりやすくなり、滑走性に影響します。
長期保管前は必ずホットワックスをぬりましょう。ホットワックスのぬり方は以下を参考にしてみてください。
1.スキー板を固定する
ホットワックスをぬるまえに作業台にスキー板を固定します。作業を始める前にブレーキはスキーバンドまたは輪ゴムなどで固定しておきましょう。
2.スキー板の汚れを落とす
滑走面の汚れをリムーバーまたはブラシで取り除きます。リムーバーを使う際は、スプレー後にティッシュなどでふき取ってください。
その後、滑走面のトップからテール方向に向けてブロンズブラシでブラッシングをし、汚れを落とします。 汚れを落としたらスキー板を水拭きしましょう。
3.アイロンでホットワックスをぬる
水拭きまで終えたらアイロンを使います。アイロンの温度はワックスが溶けるぐらいに設定してください。アイロンにワックスをあてて熱でとかし、スキー板の滑走面にワックスをたらします。
次に、アイロンにワクシングペーパーをあて、その上からワックスをあててワクシングペーパーにワックスをしみこませます。
ワクシングペーパーを貼ったアイロンを滑走面にあてて、先ほど滑走面にたらしたワックスをのばします。 アイロンは滑走面の上でよく動かしてください。同じところにアイロンをあてていると傷んでしまいます。
ワックスをぬり終わったら、乾かします。ワックスが乾いたら保管しましょう。
ここまでホットワックスのぬり方を説明しましたが、自分でやるのが難しい方はスキーチューンナップに出してワックスをぬってもらうのがおすすめです。
【オフシーズン】スキー板の収納・保管方法
スキー板はスキーケース、または購入時のビニール袋に乾燥剤と一緒に入れて保管しましょう。
スキーは屋外のスポーツですが、保管は屋内でしましょう。雨風にさらされることでサビが発生しやすくなり、状態によっては次のシーズンに使うのが難しくなります。
スキーウェア、スキー板の収納・保管場所
スキーウェアやスキー板の収納・保管場所として避けておくべきなのが以下の3つです。
- 湿気の多い場所
- 温度変化が激しい場所
- 直射日光が当たる場所
湿気が多い場所に保管するとスキー板はエッジがサビやすくなり、スキーウェアはカビが発生しやすくなります。温度変化が激しいところも結露が発生しやすいので要注意です。直射日光の当たる場所で長期保管するとスキー板が変形する恐れがあります。
湿気や温度変化、直射日光の心配がなく、スキー用品の収納・保管場所としておすすめなのがクローゼット、スキーショップの保管サービス、トランクルームです。
続いては、クローゼット、保管サービス、トランクルームそれぞれの特徴をご紹介しますので収納・保管場所選びをする参考にしてみてください。
手元に置いておきたいならクローゼット
自宅でスキー用品の保管場所としておすすめなのがクローゼットです。クローゼットなら直射日光が当たらず、温度変化も少ないため劣化しにくい環境といえます。閉め切ったままにしていると湿気がこもりやすいので定期的に扉を開けて換気をするといいでしょう。
スキー板の置き方は縦置き・横置きどちらでも大丈夫です。横置きをする場合は、スキー板が他の荷物の下敷きにならないようにクローゼットを整理しましょう。スキー板の上に荷物を重ねると変形する恐れがあります。
ウォークインクローゼットなど収納スペースに余裕がある方は、スキー板のラックを使うのもいいでしょう。ラックを使うとスキー板を固定しておくことができるので、万が一地震が発生したときにスキー板が倒れてしまうのを防げます。
スキー板だけなら保管サービスを活用
スキー板のチューンナップ専門店の中には、スキー板のメンテナンスだけでなく保管までしてくれるお店があります。プロがメンテナンスをしたうえで万全な状態で保管してくれるので、スキー板が劣化する心配はないでしょう。
そのうえ、次のシーズン開始時には、すぐに滑れる状態で返却してくれるので自身でスクレイピングをする手間もありません。
お店によっては、保管サービスのみの受付をしていない、保管期間が設けられているなど利用に条件がありますので確認のうえ、利用しましょう。
また、保管サービスはスキー板のみ対象でスキーウェアやその他小物などの保管はしていません。スキーウェアなどその他スキー用品の収納・保管場所は自身で用意する必要があります。
スキー用品一式を預けるならトランクルーム
スキー用品一式の収納・保管場所として活用できるのがトランクルームです。トランクルームは収納スペースをレンタルできるサービスのこと。
スキー板やスキーウェアをしまう場所が自宅にないという方はトランクルームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
スキー用品の収納にはトランクルームがおすすめ
トランクルームには屋外型、屋内型、宅配型の3種類があります。
屋外型トランクルームは、収納スペースが外に設置されており天候の影響を受けやすい。そして、宅配型トランクルームは収納できる荷物の大きさに規定があるという特徴から、スキー用品の収納には不向きと言えます。
屋内型トランクルームなら屋内で保管できて安心なうえ、収納スペースも豊富に用意されているので荷物のサイズを気にせず、スキー用品を預けることができます。続いては、屋内型トランクルームがスキー板などの収納におすすめの理由をご紹介します。
トランクルームがおすすめの理由
- スキー用品一式を収納できる
- 深夜・早朝、平日・休日問わず利用できる
スキー用品一式を収納できる
スキー板は長さがあるため、クローゼットに入らないということもあるでしょう。トランクルームなら収納スペースのサイズが選べるので、スキー板はもちろん、ウェアやストック、ブーツ、グローブ、帽子、ゴーグルなどスキー用品一式を収納できる広さを確保できます。
スキー用品は、1年のうちほとんどの期間を収納・保管しておくことになります。スキー板やスキーウェアはかさばりやすく、収納場所を占めてしまうので、トランクルームに預けることで自宅の収納スペースを邪魔することなく保管しておくことができます。
シーズン中にスキー板を自宅に置いておきたい場合は、自宅の荷物をトランクルームに預けることで、自宅にスキー板の置き場所を確保することができます。
深夜・早朝、平日・休日問わず利用できる
できるだけ長い時間、スキーを楽しもうと早朝や深夜に出発する方もいらっしゃるのではないでしょうか。屋内型トランクルームは、24時間365日いつでも荷物の保管・取り出しが可能なため、自分の好きなタイミングで利用できます。
保管や取り出しをする際に申込など手続きをする必要もないため、カギさえあれば自宅と同じような感覚で気軽に出入りできます。
スキーウェアの洗濯方法
スキー板のお手入れや収納方法がわかったところで、続いてはスキーウェアについてご紹介します。
スキーウェアを使用後、そのまましまうとカビやニオイの原因になりますので、オフシーズンになったら洗濯・クリーニングをしてから収納しましょう。
洗う前にスキーウェアの洗濯表示を確認
スキーウェアについている洗濯表示を確認して自宅で洗えるか確認しましょう。
洗濯表示に洗濯桶のマークがあれば、洗濯機で洗うことができます。洗濯桶のマークには種類があり、洗濯桶の下に横線が1本または2本あるものと横線がないものがあります。線の有無は水流の強さを表しており、線が多いほど弱い水流で洗うことを示しています。
洗濯桶に手を入れるマークがあれば、手洗いができます。洗濯機を使用する場合は手洗いコースなどデリケートな衣類用のコースを選択しましょう。
丸で囲まれたP、F、Wのマークがあれば自宅で洗うことができません。クリーニングに出しましょう。
洗剤をつけて色落ちしないか確認
洗剤を使って洗う前に色落ちしないかスキーウェアの目立たないところで確認しましょう。
洗剤の原液をスキーウェアにたらし、5分~10分ほど置いた後に洗剤をふき取ります。 洗剤を拭き取ったティッシュや布に色がついていれば色落ちする可能性があります。自宅で洗うのはやめて、クリーニングに出すのがいいでしょう。
シミは事前に落としておく
洗濯や手洗いが可能なスキーウェアは自宅でシミ抜きが可能です。シミ抜きをしてから洗濯または手洗いをしましょう。
リフトに乗ったときにできたオイル汚れ
オイル汚れには自動車のブレーキ用のクリーナーが使えます。まず、オイル汚れがついている箇所にブレーキ用のクリーナーをかけて歯ブラシで軽くたたきます。
その後、タオルで拭き、オイル汚れをタオルに移していきます。一回で汚れが取り切れないときは、ここまでの工程を何回か繰り返し行いましょう。
最後に、オイル汚れを取った箇所にシミが残らないようにキッチン用の中性洗剤をつけて、お湯をつけてもみこみます。そして、すすいでから洗濯しましょう。
食べこぼし・皮脂汚れ
食べこぼしや皮脂汚れのある箇所にキッチン用の中性洗剤を塗ります。なじませたら15分~20分ほど置いておきます。 時間がたったら、40度ぐらいのお湯でもみ洗いします。
一回で汚れが落ちないときはここまでの工程を繰り返し行います。
泥による汚れ
泥がついて汚れてしまった場合は40度ぐらいのお湯でもみ洗いします。 汚れが取れないときは中性洗剤をつけて時間をおいて汚れを浮かします。 乾いた泥なら、衣類用のブラシを使ってやさしく落としましょう。
スキーウェアを洗う
洗濯表示の確認や、シミ抜きを終えたらスキーウェアを洗いましょう。 洗濯機と手洗いそれぞれのやり方をご紹介します。
スキーウェアを洗濯機で洗う場合
ファスナーやボタンをとめたら型崩れを防ぐために洗濯ネットに入れます。洗濯ネットに入れるときはたたんでから大型のネットに入れましょう。
洗濯機に入れたら、洗濯表示に従ってコースを選んで洗濯します。脱水は1分ほどを目安に取り出します。スキーウェアの素材や加工によっては脱水がうまくできない場合があります。その場合は後述するタオルドライをしましょう。
スキーウェアを手洗いする場合
スキーウェアが入る大きめの容器に水またはぬるま湯をためて、おしゃれ着用の洗剤を入れて洗浄液を作ります。
ファスナーやボタンをとめ、たたんだスキーウェアを洗浄液に入れます。洗浄液の中でやさしく押し洗いしましょう。
すすぎをする際は、容器に入っている洗浄液を水に変えて同じように押し洗いします。洗剤が残らないように丁寧にすすぎましょう。すすぎを終えたら容器から取り出し、やさしくウェアを絞ります。
脱水してスキーウェアを干す
スキーウェアを洗い終わったら、タオルドライをします。バスタオルでスキーウェアをおさえ、水分をタオルに移すようにします。
干す前に洗濯表示を確認します。洗濯表示を見て、正方形の左上に斜線が入っているマークがあれば陰干しをしましょう。
干すときは、ファスナーやボタンをあけて干します。内側が乾きにくければスキーウェアを裏返しにするといいでしょう。
ジャケットは厚みのあるハンガーにかけ、パンツはピンチハンガーでつるし、筒状になるように干します。 厚みのあるハンガーを使ったり、筒状に干すことで風通しがよくなり、乾きやすくなります。
早く乾かそうと思ってストーブの近くで干すのは厳禁です。スキーウェアは熱に弱いので傷んでしまう恐れがあります。また、ハンガーからウェアがずり落ちた際に火災が発生する原因にもなりますので火元を避けて干してください。
スキーウェアの収納方法
スキーウェアはジャケットもパンツもハンガーにかけて保管しましょう。 ハンガーにかけておくことでスキーウェアの型崩れを防げます。
通気性の悪い場所に収納・保管するとカビが発生しやすくなるので風通しのいい場所に保管するのがおすすめです。
クリーニングに出した後のスキーウェアは、ビニール袋を外してハンガーにかけたまま2~3日つるして溶剤や湿気を取り除いてから収納します。
スキーブーツのお手入れ・収納方法
スキーブーツはぬれたまま放置するとカビやニオイの原因となります。長期保管前はスキーブーツを洗ってニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えましょう。
スキーブーツのお手入れ
スキーブーツはインナー、インソール、アウターの3つに分解できるので、それぞれのお手入れ方法をご紹介します。
※メーカーや素材によっては水洗いできないスキーブーツもあります。お手入れをする前に、水洗いできるか確認しておきましょう。
インソールの洗い方
容器に水をためて、中性洗剤をいれて洗浄液を作ります。洗浄液の中に、インソールを入れてもみ洗いします。ゴシゴシこするとインナーが型崩れしますので、やさしく洗いましょう。
洗ったあとは水ですすぎ、水気をきっておきます。
インナーの洗い方
インソールの洗い方と同様に洗浄液を作り、インナーをもみ洗いします。インナーの内側は汗で汚れていますので、型崩れしないように注意しながら丁寧に洗いましょう。
洗い終わったらインナーの中に水が残らないように、逆さにして(靴底を上にして)陰干しします。中の水分が気にならなくなったら、逆さに干すのをやめ、インナーの紐を結んで形を整えて干します。
インナーを逆さに干し続けると型崩れの原因となりますので気を付けましょう。
アウターの洗い方
アウターが革製の場合は、革の部分に水がつかないように気を付けながら内側を洗います。革製でない場合は、インナーと同じように洗えばOKです。洗い終わったら、タオルで水気を拭きましょう。
スキーブーツの乾かし方
インソール、インナー、アウターを陰干しします。乾きにくいので、一週間〜10日ほど日数をかけて乾燥させましょう。樹脂製の部品やゴムなどは直射日光にあたると劣化してしまうので注意しましょう。
スキーブーツの収納方法
分解したスキーブーツのパーツを元に戻して、型崩れしないように紐・バックルを軽く締めて、保管します。
購入時の箱があれば、その箱に入れておくのがいいでしょう。箱がなければ、スキーブーツケースに入れる、またはそのまま保管しましょう。保管時はブーツの中に乾燥剤を入れておくと湿気対策になります。
まとめ
今回はスキー板やスキーウェア、スキーブーツのお手入れや収納・保管方法をご紹介しました。
スキーシーズンは11月下旬から3月の約4か月ほど。保管しておく期間のほうが長いので、収納場所を考える際は邪魔にならない場所に置いておくのがいいでしょう。
屋内型トランクルームならスキー用品をまとめて置いておけるのでオフシーズンの保管場所としておすすめです。スキー板などの収納場所にお困りの方はトランクルームの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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