2025/03/31
収納がない家(狭い家・狭小住宅)で収納を増やす方法をご紹介!
狭い家や狭小住宅に住むことになったとき、「収納スペースが足りない......」「物の置き場所に困る......」と悩む方も多いのではないでしょうか。
さらに、子どもの成長や家具の増加で「家が狭く感じる」と思い始めることもあるかもしれません。
そこでこちらの記事では、狭い家や狭小住宅で収納スペースを増やすための実用的なアイデアをご紹介します。限られた空間を最大限に活用するためのヒントをぜひ参考にしてください!
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狭い家で収納を増やす工夫
収納スペースが限られている狭い家では、空間を効率的に活用することが大切です。こちらでは、マンションと狭小住宅それぞれの収納アイデアをお届けします。
マンションでも使える収納アイデア
賃貸(マンション)には「壁に穴を開けられない」「原状回復が必要」などの制約がありますが、工夫次第で収納を増やすことが可能です。
突っ張り棒で空間を有効活用
突っ張り棒は、賃貸物件で収納力を増やす定番アイテムです。壁に穴を開ける必要がなく、天井や壁の間に棒を挟むだけで設置できるため、原状回復が可能です。
たとえば、以下のような使い方がおすすめです
- クローゼットの空間を仕切る
突っ張り棒を設置して洋服を吊るしたり、収納スペースを上下に区切って使う。 - トイレや洗面所で棚を作る
突っ張り棒を使ってタオルや日用品を収納するスペースを確保。
突っ張り棒は耐荷重が高いものを選ぶことで、重い物も安心して収納できます。
粘着フックで壁面収納を作る
粘着フックは、賃貸物件で壁を傷つけずに収納スペースを増やすのに便利なアイテムです。設置も簡単で、取り外しも跡が残らずスムーズ。以下の活用例があります。
- 玄関で小物を整理
鍵や傘を掛けるスペースとして活用。 - キッチンで調理器具を収納
フライ返しやおたまなどをフックに掛けることで、取り出しやすく収納。 - 寝室やリビングで見せる収納
小型のウォールシェルフを粘着フックで設置し、本や観葉植物をディスプレイ。
粘着フックは、耐荷重や貼る場所の素材に適したものを選ぶことがポイントです。
粘着フックをつけられない場合はマグネット式の収納アイテムを活用してみてはいかがでしょうか?
マグネット式の収納グッズは冷蔵庫や洗濯機などに取り付けて使える便利グッズです。キッチンやランドリー周りの収納に最適です。
デッドスペースになっているドアの裏面を活用
あまり活用されることが少ないのがドアの裏面。壁面収納と同様にドアハンガーを設置しておけば、トートバッグや帽子、鍵といったさまざまなものを掛けて収納することができます。
たとえば、お出かけ用のトートバッグに外出時に必要なものをいれてフックに掛けておけば、急いでいるときにサッとかついで出かけることができます。
ただし、大きなものやごつごつしたものを掛けると、生活動線のさまたげになりかねません。しっかりとドアを開けられるだけのスペースは確保して収納しましょう。
狭小住宅ならではのスペースを増やす工夫
狭小住宅では、家の構造をフル活用して収納スペースを作ることがポイントです。
階段下やロフトを収納スペースに変える
階段下の空間を引き出しや棚にリフォームしたり、ロフトを収納スペースとして使うというアイデアがあります。デッドスペースを収納エリアに変えるだけで、驚くほど多くの物を収納することができます。
天井近くのデッドスペースを有効活用
天井近くに吊り棚やラックを設置することで、普段使わないものを収納できるようになります。シーズンオフの衣類や思い出の品などを保管するのに最適です。
狭小住宅向けのオーダーメイド家具の検討
オーダーメイド家具は、狭小住宅における収納問題を解決する有効な手段です。
部屋の寸法に合わせてぴったり収まる家具を作れば、無駄な空間を解消できます。たとえば、階段下収納や壁面収納など、家の構造に合わせたデザインが可能です。
家中のデッドスペース活用術
家の中には意外と使われていないデッドスペースがたくさんあります。収納がない家や狭い家でもデッドスペースを徹底的に活用することで、収納力を大幅に向上させることができます。
それでは、代表的なデッドスペースの活用術を見ていきましょう。以下をクリックすると読みたい項目へ移動することができます。
リビング・寝室
まずは、リビング・寝室のデッドスペース活用術を紹介します。
ソファ下やベッド下の隙間を活用
ソファやベッドの下に収納ケースを入れて、衣類や雑貨をしまいましょう。とくに、ベッド下はオフシーズンの衣類や布団を収納するのに適しています。
据え置き型のベッドであれば、下のスペースに収納ケースを並べることで、たくさんの荷物を収納できます。ただし、ベッド下収納は物の出し入れがしにくいため、頻繁に使わないものを収納するのがいいでしょう。
壁を活用した「見せる収納棚」
壁にオープンシェルフを設置して、収納とインテリアを両立させましょう。本や雑貨をおしゃれにディスプレイすれば、空間が一気に洗練された印象になります。
クローゼット・押入れ
続いては荷物がごちゃつきがちなクローゼットや押入れのデッドスペース活用術を紹介します。
クローゼットをカスタマイズ
一般的なクローゼットでは、ハンガーに掛けた洋服をバーに吊るして収納しますよね。
しかしそれだけでは、洋服を掛けるだけのスペースになってしまいます。バーの上部に突っ張り棒を設置したり、洋服の下にタンスを置いたりすれば、より多くのものを収納することができます。
押入れで収納ケースを活用
押入れの空間には、収納ケースやハンガーラックを設置することでスペースを有効活用することができます。
下段にはキャスター付きの引き出しや収納ケースを置けば、重いものでも簡単に取り出すことができるのでおすすめです。
キッチン周り
キッチンにも、コンロ付近やシンク下などに活用できるデッドスペースがあります。各エリアに適した収納アイテムを活用するのがポイントです。
突っ張り棒でシンク下をフル活用
シンク下の収納スペースには、突っ張り棒を2~3本平行にして取りつけるとよいでしょう。かさばりやすい鍋のフタや、長さのあるラップなどを置く場所として有効活用できます。
壁面を使って調理器具をかける収納
コンロ付近であれば、壁にラックを取り付けておたまやフライ返しを引っかけるのがおすすめ。調理器具の収納スペースが確保されるだけでなく、必要なときにすぐ手が届きます。
冷蔵庫周辺の隙間にスリムラックを設置
冷蔵庫周辺の隙間に置ける細身のラックやワゴンを活用しましょう。調味料やペットボトル飲料、お酒、缶詰などがぴったりと収まります。
重ねずにしまえるので賞味期限の確認もしやすく、ストックを無駄にすることもないでしょう。
玄関
玄関にもデッドスペースは存在します。これらの空間も物を置く場所や収納スペースとしてうまく活用していきましょう。
突っ張り棒を下駄箱の手前と奥にそれぞれ1本ずつ平行に設置すると、下駄箱内の収納を1段増やすことができます。
何段目には誰の靴をしまうのかなど収納場所を決めておくと外出時にさっと取り出せて、帰宅後も片付けやすくなります。
水回り(洗面所・トイレ)
トイレや洗面所などの水回りも意外と物が多く、収納がないと困りますよね。洗面台の下や洗濯機など活用できるデッドスペースを探してみてください。
洗面台の下に突っ張り棒を設置
意外と見落としがちな洗面台下のスペース。突っ張り棒を設置することで、上下2段にものを置けるようになります。引き出しのケースを重ねて利用するのも収納スペースの確保に効果的です。
洗濯機上のスペースにラックを設置
ランドリーラックを設置すると、洗濯機の上のデッドスペースを有効活用でき、洗剤や洗濯ネット、タオルなどでごちゃつきがちな洗濯機周辺のスペースを整理しやすくなります。
ランドリーラックには置き型、突っ張り型など種類があるので、自宅にあったタイプを選びましょう。ランドリーラックが置けない場合は、洗濯機の横や前面に取り付けられるマグネット式の収納もおすすめです。
トイレタンクの上部を飾り棚に
トイレの上部空間は、トイレットペーパーや洗剤などの日用品をストックしておくのに便利なスペースです。棚がない場合は、突っ張り棒を設置すると簡単に収納スペースとして利用できるようになります。
また、便器の脇などの隙間スペースも有効活用できる空間です。市販されている専用の収納グッズを活用すれば、手間をかけずに収納スペースを確保できるでしょう。
家が狭い・収納がないならクローゼットを作る
部屋の隅に突っ張り棒をして布で目隠しを設置すると、部屋の一角をクローゼット代わりにすることができます。
突っ張り棒を設置できる場所がないときは、棚を置いて、棚を布で目隠しすればOKです。
簡易的な方法ですが、このようにクローゼットを増設すると服や書類など、ごちゃごちゃしがちなものを目隠しできるので生活感をなくすことができます。
狭いなら家具の選び方・置き方を工夫してスぺパを向上
スぺパとはスペースパフォーマンスの略称で、限られた空間をどれだけ有効に使えるかを指しています。
家具の選び方や置き方を工夫することで、スペースパフォーマンスの高い部屋を作ることができます。こちらでは、その具体的な方法やポイントをご紹介します。
「収納付き家具」を選ぶ
ベッドやテーブルなどの大きな家具は、広いスペースを必要とします。その分、収納力があるものを選ぶことで、多くの収納スペースを確保することが可能です。
たとえば、ベッドは脚高のものを選べば、下のスペースに衣装ケースを入れて多くのものを収納することができます。
テーブルは引き出し付きのものにすれば、リモコンや雑誌などが収納可能です。
イスはベンチ型のものがおすすめ。読みかけの雑誌を置いたり、ソファの前に置いてカフェテーブルとして使ったり、子どものお絵かき用テーブルにしたりと、座ること以外の一時的な使用にも使えます。
収納するものによっては、高さが足りなくて入らなかったり、逆に深すぎて整理しづらくなることもあります。タンスであれば、奥まで引き出せるフルオープンタイプのものがおすすめです。
家具の配置を工夫してスペースを増やす
ソファや棚などの大きな家具を壁際に配置することで、部屋の中央に広いスペースを確保できます。これにより、動線(人が歩くためのスペース)がスムーズになり、部屋が広く感じられる効果があります。
壁際に配置する際は、家具の高さを揃えるのを意識すると部屋全体がスッキリとした印象になるのでおすすめです。
隠すのではなく見せる収納を取り入れるのもおすすめ
狭い家では、収納スペースを確保するために「ものを隠す収納」ばかり取り入れてしまいがち。しかし、ものを飾るように収納する「見せる収納」を取り入れてみるのも効果的です。
たとえば、コップやお皿、ぬいぐるみなどを飾り棚に並べて収納しつつ、インテリアとして見せるのは定番のスタイルです。
また、本や雑誌などもブックスタンドに立てておけば、収納しつつインテリアとして活用することができます。収納家具でも、増えすぎたらその分のスペースは削られます。「隠す収納」と「見せる収納」を上手に使い分けるのがよいでしょう。
収納を増やすだけでなく、物を減らす工夫も
収納スペースを増やすだけでなく、物を減らす工夫も重要です。限られた空間を有効に使うためには、必要なものだけを持つ習慣を身につけましょう。
限られた空間を有効活用するポイント
- 不要な物を捨てる
- ミニマリストを目指してみる
- 大きな家具は置かない など
不要な物を捨てる
限られたスペースを広く使うためには、いらないものを捨てるのが効果的です。必要なものと不要なものを見極めて、断捨離してしまいましょう。
必要な所有物を把握することは、無駄なものを増やさないことにもつながります。余計な買い物をして同じようなものを増やさないように気をつけましょう。
ミニマリストを目指してみる
ミニマリストとは、必要最低限のものしか持たない人たちのこと。
リビングは机とテレビのみだったり、キッチンは調理器具がそれぞれ1種類ずつだったりと、本当に必要な物だけを残すのがミニマリストの特徴です。
たとえばミニマリストの中には、快適な暮らしのために、大胆に本棚を捨ててしまう人もいるようです。スマートフォンやタブレットを使って電子書籍を読むようにすれば、本そのものを買う必要がなくなります。本が無くなればそれを収納するための本棚は必要なくなるというわけです。
こうした例はやや極端かもしれませんが、自分にとっての「必要最低限」を意識するだけで、ものをグッと減らすことができます。その分生活スペースも広くなり、より快適に過ごすことができるでしょう。
大きな家具は置かない
ソファやベッド、キャビネットなどの大きな家具は多くのスペースを必要とする上に、圧迫感があります。
家族が増えてライフスタイルが変わったときや、模様替えをしたいといったときに、扱いに困ってしまうでしょう。
しかし、大きな家具を持たないようにすれば、ライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。模様替えも簡単です。また、自由に使えるスペースも確保できます。
どうしても大きな家具が必要な場合は、ソファベッドや跳ね上げ式ベッドなどの収納できる機能を持つものを選ぶのがおすすめです。
もしくは大きな家具や寝具を収納しやすいものに変えるのもよいでしょう。たとえばベッドを使っている場合は、敷布団に変えればかなりのスペースを確保できます。
敷布団は、日中はたたんでクローゼットにしまうか、部屋の隅に置くなどすれば、部屋を広々と使うことができるでしょう。
狭い家で収納にお困りならトランクルームを活用
できる限りものを減らそうとしても、どうしても処分できない荷物もあるのではないでしょうか。そんなときはトランクルームの活用がおすすめです。
トランクルームとは、「収納スペースを借りて荷物を預けられるサービス」のこと。トランクルームに荷物を保管してしまえば、狭い家でも収納に困らず、快適に過ごすことができます。
それでは、狭い家の収納にトランクルームが役立つ理由を詳しく見ていきましょう。
預けたい量に合わせて選べる収納スペース
トランクルームは、預ける荷物の量に応じて、自分に合ったサイズの部屋(収納スペース)を選ぶことができます。
ロッカータイプのものや、第2のクローゼット感覚で利用できる0.5帖タイプ(段ボール約12個分)のお部屋、大きいタイプなら6帖以上のお部屋など、幅広いサイズのお部屋から選ぶことが可能です。
「スペースを借りて預けるほどの荷物量ではないかも......」「こんなにたくさんの荷物、預かってもらえるの?」と感じている方も、ぜひトランクルームを検討してみてはいかがでしょうか。
大きな家具や家電でも収納可能
トランクルームは、縦のスペースを活用したり、荷物の配置を工夫したりすればたくさんのものを収納することができます。
年に数回しか使わないレジャーアイテムやオンシーズンしか使わない家電などの大きな荷物をトランクルームに預けてしまうのがおすすめです。
いつでも気軽に使える!
トランクルームには、24時間365日いつでも利用できるタイプが存在します。
自分の好きなときに荷物を預けたり、取り出したりできるので、自宅の押し入れやクローゼットのような感覚で利用することが可能です。
安心の保管環境!
防犯・セキュリティ対策に力を入れているトランクルームを利用すれば、大切な品でも安心して預けておくことができるでしょう。
狭い家(狭小住宅)ならではのメリットは?

ここまで収納不足というデメリットを取り上げてきましたが、狭い家(狭小住宅)にはメリットもあり、実際に都心部では狭小住宅が増えてきています。
収納不足というデメリットは「狭い家で収納にお困りならトランクルームを活用」でもお伝えしたようにトランクルームで解決できるので、引っ越しをお考えの方は、トランクルーム活用を前提に狭小物件も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
狭い家(狭小住宅)ならではのメリット
- 家賃を抑えて好立地に住める
- 引っ越しのハードルが低い
- 光熱費を抑えられる
- 掃除や片づけが簡単
- 家族に目が行き届きやすい
家賃を抑えて好立地に住める
立地の良い人気エリアの多くは、土地代が高い傾向にあります。しかし、部屋の広さを気にしなければ、好立地でも比較的安い家賃の物件を見つけることができるでしょう。
また、交通の便が良い駅近の物件でも、狭い部屋であれば家賃が高くないケースもあります。家賃を抑えて好立地に住みたい場合、狭い部屋を選択するのもひとつの手段と言えるでしょう。
引っ越しのハードルが低い
転勤や気分転換などの理由で頻繁に引っ越しをする場合、ものが多いと運搬が大変です。しかし、ものが少なければ荷造りを簡単に済ませることができるため、少ない労力で引っ越しすることが可能です。
荷物の運搬にかかる費用を節約できるのも大きなメリットと言えるでしょう。また、引っ越し業者に頼らず、自分でレンタカーを借りて荷物を運べば、さらに大幅なコスト削減が可能です。
光熱費を抑えられる
狭い空間であれば冷暖房が効きやすく、設定温度をおさえても快適に過ごせます。光熱費を節約しながら部屋全体の空調を整えることが可能です。
広い家のように、部屋を移動するたびに温度が変わって不快な思いをするということもありません。
掃除や片づけが簡単
狭い家では掃除を簡単に済ませることができます。ものが少なければ、ものをどける手間が減ります。また、掃除する面積が狭いため、あまり時間をかけずに済みます。
掃除や片づけが簡単にできる分、部屋を綺麗な状態に保ちやすいことは大きなメリットと言えるでしょう。
家族に目が行き届きやすい
狭い部屋であれば「子どもがどこで何をしているか」をすぐに把握できます。小さな子どもがいる場合、いつでも子どもの状況がわかる環境は、安心して子育てをする上でのメリットになり得るでしょう。
まとめ
今回は、収納がない家(狭い家・狭小住宅)で収納を増やす方法を中心に、狭い家のメリットや、狭い家で快適に過ごすポイントについてご紹介しました。
狭い家や狭小住宅でも、収納アイデアを工夫すれば快適な生活空間を作ることができます。
どうしても収納スペースが足りない場合は、トランクルームを活用するのもひとつの方法です。収納を増やす工夫と物を減らす習慣を取り入れ、狭い家でも快適な暮らしを楽しみましょう。
もっと知りたい!
続けてお読みください