2025/06/27
【自転車の室内保管方法】賃貸・狭い部屋でおすすめのスタンドや保管時の注意点を解説
「自転車を屋外に置いているけど盗難や雨風による劣化が心配」「本当は部屋の中に置きたい。でも、うちはマンションで広くないし、賃貸だから壁に傷もつけられない...」そんなお悩み、ありませんか?
ロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクは、単なる移動手段ではなく、大切な相棒であり、高価な資産でもありますよね。その愛車を最高の状態で長く楽しむために、室内保管は常識となりつつあります。
この記事では、限られたスペースでも、賃貸物件でも実現できる安全でおしゃれな自転車の室内保管方法や注意点などをご紹介。
記事の後半では、「部屋が狭くて室内保管ができない」とお困りの方に向けて便利な収納サービスも掲載しています。ぜひ参考にしてみてください!
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自転車を室内保管する3つのメリット

「駐輪場があるから、屋外でも大丈夫じゃない?」そう思うかもしれません。しかし、自転車の室内保管を選ぶのには、コストや手間を上回る明確な理由があります。愛車と長く付き合うために、まずはその大きなメリットを知っておきましょう。
自転車を室内保管する3つのメリット
- 自転車を盗難・イタズラから守れる
- 雨風や紫外線による劣化を防げる
- 気軽にメンテナンスができる
自転車を盗難・イタズラから守れる
屋外で保管する場合、自転車に鍵をかけていたとしても、絶対に壊されないという保証はありません。また、パーツが盗まれてしまう可能性も十分にあります。
自転車を室内に保管しておくことで大切な自転車の盗難防止につながります。自宅に空き巣が入らない限りは自転車を盗まれることがないので、屋外での保管に比べて安全だと言えるでしょう。
ロードバイクやクロスバイクといった高価な自転車ほど、盗難被害に遭いやすく、自転車を丸ごと盗難されるケースや、解体されて一部のみ盗まれてしまうケースもあります。高価な自転車ほど室内で保管するのが安全です。
雨風や紫外線による劣化を防げる

室内での保管は雨風の影響を受けないため、自転車を劣化から守ることができる点も大きなメリットです。駐輪場所に屋根がない場合、屋外で長期間にわたって雨風にさらされることで自転車の劣化が早まってしまいます。
また、雨や湿気だけでなく紫外線も大敵です。ゴム・樹脂パーツの劣化を早めてしまいます。室内であれば、こうした影響を受けず、新車のような状態を保つことができるでしょう。
気軽にメンテナンスができる
自転車が常に目の前にあると、自然と愛車に触れる機会が増えます。「チェーンが汚れてきたな」「タイヤの空気が減っているかも」といった小さな変化に気づきやすくなり、こまめなメンテナンスが習慣になります。
また、壁掛けスタンドなどを使って屋内保管する場合、インテリアとして楽しむことも可能に。自宅でくつろぎながら自慢の自転車を眺めることができるのも、屋内保管のメリットのひとつだと言えます。
自転車の室内保管方法

自転車の室内保管に役立つのが、ディスプレイスタンドです。ここでは、おすすめのスタンドの種類を特徴もあわせてご紹介します。
置くだけ簡単な「横置き(ハブ型・挟み込み型)スタンド」
「難しい設置は苦手」「とりあえず今日から室内保管を始めたい」という方には、設置工事が不要な「横置きスタンド」がおすすめです。
自転車の後輪(リア)部分を少し持ち上げて固定するタイプのスタンドをハブ型と言います。後輪が浮いた状態になるので、メンテナンスしやすいのが特徴です。
ハブ型は、スタンド自体がコンパクトなので、場所をとらない点も嬉しいポイント。もっともベーシックなタイプのスタンドと言えるでしょう。
一方で、スタンドにタイヤを入れて固定するタイプを挟み込み型と言います。前輪・後輪のどちらか一方だけでも固定が可能です。両輪を固定すれば、床に触れることなく保管することもできます。
賃貸の方は「フックスタンド型」がおすすめ
フックスタンド型は、ポールについたフックやフレームに自転車をひっかけるタイプのスタンドです。
タイヤを床に触れさせずに保管できるので部屋が汚れるのが気になりません。また、インテリアとしても活躍してくれる点が特徴です。
ある程度のスペースが必要になりますが、お気に入りの自転車をおしゃれに保管したい方にはおすすめのアイテムです。
省スペース&おしゃれを両立するなら「壁掛け型」
壁や柱に穴を開けられる場合におすすめの方法が「壁掛け型」です。壁掛け型は、壁や柱に取り付けたネジにフックを取り付けて、フレームやステーを引っかけるタイプのことを言います。
フックスタンド型と同様、タイヤを浮かせることができるため、床を汚さずに済むのがポイントです。
狭い玄関・廊下を活用するなら「縦置き型」
自転車を保管するスペースを削減したい場合は、縦置き型のスタンドを活用してみてはいかがでしょうか。縦の空間を活用して自転車を縦置きすることで、省スペース化することができます。
玄関が狭い方や室内の使えるスペースが少ない方など、できるだけ場所を取らずに保管したい場合におすすめです。
最終手段は「トランクルーム」という選択肢
「どうしても室内に自転車を置くスペースがない...」そんなときの最終手段として、自宅近くのトランクルームを借りる方法もあります。
月々の費用はかかりますが、屋内型トランクルームを選べば、盗難や劣化の心配なく、安心して愛車を保管できます。トランクルームは、シーズンオフの長期保管や、複数台所有している方にもおすすめの選択肢です。
保管後に後悔しないための注意点
日常的に室内保管をするときと長期保管をするとき、それぞれの保管時の注意点をご紹介します
【室内に入れる前に】床・壁を汚さないために軽く掃除をする
雨の日や、濡れた路面を走った後に、そのまま室内に自転車を入れるのはNGです。室内を汚さないように以下の3つをやっておきましょう。
- タイヤを拭く
使い古しのタオルや、100均のマイクロファイバークロスでタイヤの泥や水分をサッと拭き取ります。 - フレームの水滴を落とす
自転車を軽くゆすって水滴を落とし、落ち切らない水分をタオルで拭きます。 - チェーン周りを確認
泥はねがひどい場合は、軽く拭き取っておきましょう。
自転車を室内保管すると部屋が汚れるというデメリットは、このひと手間で解決できるでしょう。
【賃貸の方 必見】床のへこみやタイヤ跡がつくのを防ぐ
賃貸で室内保管をする際は、自転車の重みで床がへこんだり、タイヤのゴム跡がついたりするのを防ぐために、保護マットを活用しましょう。おすすめの保護マットをご紹介します。
- チェアマット
デスクチェアの下に敷く透明なマット。目立たないので、部屋の雰囲気を壊しません。 - 玄関マット・ラグ
おしゃれなデザインのものを選べば、インテリアの一部として楽しめます。 - タイルカーペット
必要な分だけ敷き詰められるので、スペースにあわせて調整しやすいのが魅力です。
【長期保管前に】やっておきたいお手入れ・対策
自転車を長期間保管する場合、事前にお手入れしておくことをおすすめします。
何もしないで自転車を放置していると、さまざまな箇所が傷んでしまう可能性があります。自転車が傷んだり劣化したりしてしまわないように、長期間保管する際のポイントを紹介します。
汚れを落とす
長期保管する場合、まずは自転車についている汚れを落としましょう。
自転車全体を水洗いすると、パーツによっては逆に傷んでしまうことも考えられます。できるだけ専用のクリーナーを使用して丁寧に汚れを落としてあげるとよいでしょう。
可能ならパーツをばらして綺麗にする

自転車のパーツを一度ばらせば、細かい部分まで綺麗にすることができます。汚れを落とす際は、専用の道具以外が用意できない場合でも、歯ブラシなどの日常用品で代替できるでしょう。
ただし、自転車を分解してふたたび組み立てる作業にはそれなりの専門知識を必要とする場合もあるので、不安な方は無理に行わなくてよいでしょう。
タイヤの劣化を防ぐ
タイヤの空気が入っていない状態で保管をすると、タイヤやチューブが傷みやすくなります。タイヤと地面が接触しないように置くことがおすすめです。
また、何もしなくてもタイヤの空気は自然と抜けてしまうので、ときどきタイヤの空気を入れておくのが安全でしょう。
サビ対策をしておく
金属部分に水分が付着すると腐食が起こります。雨に濡れた時など、チェーンやスプロケットに水分が付着したら、必ずふき取ってから注油をし、サビ対策を行いましょう。
室内に保管していても、冬の間は結露の多い場所には保管しないように気を付ける必要があります。また、自転車にカバーをつけると中で湿気が溜まるので、ときどき外して風通しを良くしてあげましょう。
空気は抜く?
結論からいうと、長期保管する際にタイヤの空気を抜いておく必要はないでしょう。
タイヤの空気を抜くメリットを挙げると、ホイール内部のリムテープの変形を防げるという点があります。リムテープは一度伸びたら戻らない材質のため、空気を抜くことでその変形を防ぐことができると考えられます。
反対にデメリットとして、タイヤのフレームが変形する恐れが考えられます。自転車を保管する際にタイヤを接地させておく場合、設置しているタイヤに空気が入っていないとリム部分に直接接地圧がかかってしまうため、変形してしまいます。
フレームが変形してしまうと、走行時に不自然な力がかかってしまうため、パンクや故障につながることも考えられるでしょう。
リムテープは消耗品として扱われており、価格もそれほど高くありません。反対にフレーム本体は頻繁に交換するものではなく、交換するにしても高額な費用が掛かってしまうでしょう。
コスト面、安全性の両面からみても、保管時にはタイヤの空気を抜かないことをおすすめします。
インナートップで保管
長期保管する際には、ギアの状態にも気を配ってあげるのがよいでしょう。
おすすめのギア位置はフロントはインナー、アウターはトップの状態です。このギア位置は、シフトインナーワイヤーの張りが最も緩い状態となり、チェーンもピンと張られない状態となります。
金属部品は力が加わり続けると疲労してしまい、だんだんともろくなってしまいます。自転車も人間と同じように、休ませるときはしっかりと休ませてあげることで、長く良い状態で乗り続けることができるでしょう。
パンクは直してから保管
自転車がパンクした状態のまま長期保管を検討している方は注意が必要です。
なかには、「いまはパンクしてるけど、また乗るときに直せばいいか」と考えている方も多いかもしれません。しかし、タイヤの空気が抜けている状態だと、タイヤやチューブに自転車の重みがかかり、裂けたり変形したりしてしまいます。
タイヤが傷んでしまうのを防ぐために、乗らない場合でもパンクは直しておくのが賢明です。
やむを得ず屋外保管するときはカバーをかける
先述したとおり、自転車を屋外保管する場合、劣化しやすいという点が大きなデメリットになります。そのため、しっかりとカバーをかけて保管することで劣化から守ることが大切です。
自転車にカバーをかけることは、雨や風、砂などを防ぐだけでなく、サビの発生を抑制したり、日焼けから守ることにもつながります。
大切な自転車を守るために、以下のポイントを考慮してカバーを選ぶとよいでしょう。
自転車のカバーを選ぶ際のポイント
- 自転車が入るサイズか
- 防水や撥水加工があるか
- UVカットや日焼け防止加工があるか
- 盗難防止のチェーンや穴(アイレット)がついているか
- 強風対策のバックルがついているか
カバーの実際の大きさや質感を確かめたい場合は、店舗で購入するとよいでしょう。多くの選択肢から最良のものを選びたい方は、ネット通販を活用するのがおすすめです。
屋外で自転車を保管する場合は、しっかりとカバーを被せて劣化を防ぎましょう。
トランクルームに自転車を保管するのもオススメ

盗難から守るために屋内保管したいと考えているものの、自宅に十分なスペースを確保できないという方も少なくありません。
そんなときは、自転車の保管場所としてトランクルームを利用するのもひとつの方法です。
トランクルームが自転車保管にオススメな理由は?
トランクルームが自転車の保管に適しているのには、大きく3つの理由があります。
トランクルームの活用メリット
こうしたメリットから、自転車をトランクルームに保管している人は意外にも少なくないのです。
自転車保管に適したトランクルームの種類は?
自転車保管にオススメのトランクルームとして、屋内型トランクルームを挙げることができます。
ビル等の建物の一部あるいは一棟丸ごと収納スペースとなっており、セキュリティが充実しているのが特徴です。盗難のリスクが少ない安心の環境で保管したいのであれば、屋内型トランクルームは有力な選択肢となるでしょう。
屋内型に比べて料金が安めな屋外型トランクルーム(ガレージ・コンテナタイプ)もオススメです。保管環境の面では屋内型に劣るものの、雨風による劣化を防ぐには十分な環境です。
また、屋外型トランクルームは簡単な作業が許されているところもあり、メンテナンスやカスタマイズなどを行える点も魅力です。
自転車をトランクルームで安全に保管するポイント
トランクルームで自転車を安全に保管するには、いくつかのポイントがあります。
サイズに余裕をもつ
自転車をトランクルームに保管する場合は、サイズに少し余裕を持たせることが大切です。ギリギリのサイズだと、出し入れするときに自転車を傷つけてしまうこともあるかもしれません。
また、トランクルーム内で着替えたい、メンテナンススペースも確保したいという場合には、さらにスペースに余裕を持たせましょう。
スタンドを活用する
自転車を保管するときには、転倒して傷が付いてしまわないようスタンドを使うことをおすすめします。
縦置き型ディスプレイスタンドなら、安定感もあり転倒するリスクも避けられます。後輪をスタンドに乗せ床から浮かせた状態で保管できるため、空気の流れが良くなり、劣化も防ぐことができます。
自転車通勤でもトランクルームは活躍!
自転車で通勤したいものの、「職場やその周辺に駐輪場がない......」「職場の駐輪場は雨風による劣化や盗難が心配......」といったお悩みも、職場近くのトランクルームを利用することで解決することができます。
トランクルームを活用した自転車通勤のメリットについて見ていきましょう。
トランクルームで着替えることが可能
自転車通勤をするなら、スーツではなく動きやすいスポーツウェアの方が快適ですが、会社に更衣室がなかったり、スポーツウェアのまま出社するのは好ましくないという会社もあったりしますね。
職場の近くにトランクルームがあれば、自転車置き場としてだけでなく、その場でゆっくり着替えて気持ちよく出社することが可能です。
急に雨が降っても安心
会社から帰るときに急に雨が降り、不安なまま自転車を置いて帰った経験はありませんか?
屋根がない駐輪場だと自転車が雨に濡れてしまい、自転車の劣化が進む心配がありますが、トランクルームがあればそんな心配はありません。
お酒を飲むときも安心
自転車通勤のよくあるお悩みのひとつが、急な飲み会や会食などでアルコールを摂取し、自転車で帰宅できないケース。
当然ではありますが、自転車においても飲酒運転は法律違反となります。トランクルームを利用していれば、お酒を飲んでしまった時でも安心して預けておくことができるでしょう。
盗難対策になる
高価なロードバイクや、カスタムでこだわりのパーツを使った自転車は、駐輪しているあいだに盗難されてしまうリスクがあります。
鍵をかけていれば安心ともいえず、頑丈な鍵でも切断されてしまうこともあり、サドルやホイールなどのパーツだけ盗んでいくという悪質なケースも少なくありません。
セキュリティが充実したトランクルームであれば、盗難リスクを恐れず安心して預けておくことができます。
自転車通勤しないときはトランクルームで長期保管
気候が良いと自転車通勤も気持ちいいものですが、真夏や真冬は自転車通勤には過酷な季節です。
オフシーズンは電車通勤に切り替えて、自転車はトランクルームに保管するのも便利。これなら家にスペースがなくても問題ありません。
まとめ
今回は、自転車の保管場所についての情報をお伝えしました。
セキュリティがしっかりしているトランクルームであれば、自転車を安心安全に保管しておくことが可能です。自転車の収納場所にお困りの方は、トランクルームも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
もっと知りたい!
続けてお読みください