2020/07/30
自転車は室内保管が基本?屋外やトランクルームでの保管方法も解説
自転車は室内保管がベスト?屋外やトランクルームでの保管方法も解説
通勤や通学、あるいは趣味のサイクリングで使用している自転車の置き場所に悩んでいる方は少なくありません。
一般的に、自転車は屋外に駐輪しておくケースがほとんどですが、なかには自宅の玄関や部屋のなかで保管している人もいます。
そこで今回は、屋外に保管する場合と屋内に保管する場合のメリット・デメリットと、3つめの選択肢としてトランクルーム活用についてご紹介します。
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自転車は室内(屋内)保管が基本?
ロードバイクやクロスバイクといった高価な自転車ほど、盗難被害に遭いやすいといった意見が目立ちます。
そのため、高価な自転車ほど室内保管のほうが安全であると言えるでしょう。
屋外で保管する場合、自転車に鍵をかけていたとしても、絶対に壊されないという保証はありません。また、パーツが盗まれてしまう可能性も十分にあります。
しかし自転車ごと屋内で保管してしまえば、盗難のリスクを減らすことが可能です。
さらに雨風の影響を受けないため、劣化から守ることができる点も大きな利点でしょう。
自転車を室内(屋内)に保管するメリット・デメリットは?
次は、自転車を屋内に保管しておくことのメリット・デメリットを確認していきましょう。
自転車を屋内に保管するメリット・デメリット
- メリット:盗難や劣化を防止でき、インテリアとしても楽しめる。
- デメリット:出し入れに手間がかかり、スペースも確保する必要がある。
屋内保管のメリット
屋内に保管しておくことで大切な自転車の盗難防止につながります。
自宅に空き巣が入らない限りは自転車を盗まれることがないので、屋外保管に比べて安全だと言えるでしょう。
また、壁掛けスタンドなどを使って屋内保管する場合、インテリアとして楽しむことも可能です。
自宅でくつろぎながら自慢の自転車を眺めることができるのも、屋内保管のメリットのひとつだと言えます。
屋内保管のデメリット
一方で、自転車の屋内保管にはデメリットもあります。大きなデメリットとしては、自宅の生活スペースを圧迫してしまう点が挙げられるでしょう。
自宅のスペースに余裕がない場合には、屋内での保管は不向きだと言えます。
また、利用時に屋内から運び出す手間がかかる点も、屋内保管のデメリットと言えるでしょう。
とくにマンションなどの多層階に住んでいる場合には、使用するたびに運び出すのが面倒に感じてしまうかもしれません。
自転車の室内(屋内)保管におすすめのアイテム
自転車の室内保管に役立つのが、ディスプレイスタンド。
ここでは、おすすめのスタンドの種類を特徴もあわせてご紹介します。
メンテナンスに便利な「ハブ型」
自転車の後輪(リア)部分を少し持ち上げて固定するタイプのスタンドをハブ型と言います。
後輪が浮いた状態になるので、メンテナンスしやすいのが特徴。
スタンド自体がコンパクトなので、場所をとらない点も嬉しいポイント。
もっともベーシックなタイプのスタンドと言えるでしょう。
安定感のある「挟み込み型」
スタンドにタイヤを入れて固定するタイプを挟み込み型と言います。
前輪・後輪のどちらか一方だけでも固定が可能です。
両輪を固定すれば、床に触れることなく保管することもできます。
インテリアになる「フックスタンド型」
フックスタンド型は、ポールについたフックやフレームに自転車をひっかけるタイプのスタンドです。
タイヤを床に触れさせずに保管できるほか、インテリアとしても活躍してくれる点が特徴。
ある程度のスペースが必要になりますが、お気に入りの自転車をおしゃれに保管したい方にはおすすめのアイテムです。
しっかり固定できる「壁掛け型」
壁や柱に取り付けたネジにフックを取り付けて、フレームやステーを引っかけるタイプを壁掛け型と言います。
フックスタンド型と同様、タイヤを浮かせることができるため、床を汚さずに済むのがポイント。
壁や柱に穴を開けられる場合におすすめの方法です。
省スペースになる「縦置き型」
自転車を保管するスペースを削減したい場合は、縦置き型のスタンドがおすすめ。
縦の空間を活用して自転車を縦置きすることで、省スペース化することができます。
できるだけ場所を取らずに保管したい方におすすめです。
自転車を屋外に保管するメリット・デメリットは?
まずは、自転車の保管場所として一般的な屋外保管のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
自転車を屋外に保管するメリット・デメリット
- メリット:出し入れの手間がなく、手軽に自転車を使うことができる。
- デメリット:雨風にさらされるため劣化しやすく、盗難にも注意が必要。
屋外保管のメリット
屋外に自転車を保管しておくことのメリットとして、手軽さを挙げることができるでしょう。
屋外に駐輪していれば、速やかに乗り出すことができ使用後の駐輪も楽です。
また、屋内保管の場合には壁や床を傷つけないように注意が必要ですが、屋外保管であればそこまでデリケートな扱いは求められません。
屋外保管のデメリット
自転車を屋外保管するデメリットとしては、劣化しやすい点を挙げられます。
とくに駐輪場所に屋根がない場合、長期間にわたって雨風にさらされることで自転車の劣化が早まってしまいます。
また、自転車の盗難リスクについても認識しておく必要があるでしょう。
とくに高価な自転車は盗難被害に遭いやすく、自転車を丸ごと盗難されるケースや、解体されて一部のみ盗まれてしまうケースもあります。
屋外で保管するならカバーをかける
先述したとおり、自転車を屋外保管する場合、劣化しやすいという点が大きなデメリットになります。
そのため、しっかりとカバーをかけて保管することで劣化から守ることが大切です。
自転車にカバーをかけることは、雨や風、砂などを防ぐだけでなく、サビの発生を抑制したり、日焼けから守ることにもつながります。
大切な自転車を守るために、以下のポイントを考慮してカバーを選ぶとよいでしょう。
自転車のカバーを選ぶ際のポイント
- 自転車が入るサイズか
- 防水や撥水加工があるか
- UVカットや日焼け防止加工があるか
- 盗難防止のチェーンや穴(アイレット)がついているか
- 強風対策のバックルがついているか
カバーの実際の大きさや質感を確かめたい場合は、店舗で購入するとよいでしょう。
多くの選択肢から最良のものを選びたい方は、ネット通販を活用するのがおすすめです。
屋外で自転車を保管する場合は、しっかりとカバーを被せて劣化を防ぎましょう。
自転車を長期間保管するときの注意点
自転車を長期間保管する場合、事前にお手入れしておくことをおすすめします。
何もしないで自転車を放置していると、さまざまな箇所が傷んでしまう可能性があります。
自転車が傷んだり劣化したりしてしまわないように、長期間保管する際の注意点を紹介します。
汚れを落とす
長期保管する場合、まずは自転車についている汚れを落としましょう。
自転車全体を水洗いすると、パーツによっては逆に傷んでしまうことも考えられます。
できるだけ専用のクリーナーを使用して丁寧に汚れを落としてあげるとよいでしょう。
パーツをばらして綺麗にするのもOK
自転車のパーツを一度ばらせば、細かい部分まで綺麗にすることができます。
汚れを落とす際は、専用の道具以外が用意できない場合でも、歯ブラシなどの日常用品で代替できるでしょう。
ただし、自転車を分解してふたたび組み立てる作業にはそれなりの専門知識を必要とする場合もあるので、不安な方は無理に行わなくてよいでしょう。
タイヤの劣化を防ぐ
タイヤの空気が入っていない状態で保管をすると、タイヤやチューブが傷みやすくなります。タイヤと地面が接触しないように置くことがおすすめです。
また、何もしなくてもタイヤの空気は自然と抜けてしまうので、ときどきタイヤの空気を入れておくのが安全でしょう。
サビ対策をしておく
金属部分に水分が付着すると腐食が起こります。雨に濡れた時など、チェーンやスプロケットに水分が付着したら、必ずふき取ってから注油をし、サビ対策を行いましょう。
室内に保管していても、冬の間は結露の多い場所には保管しないように気を付ける必要があります。
また、自転車にカバーをつけると中で湿気が溜まるので、ときどき外して風通しを良くしてあげましょう。
空気は抜く?
結論からいうと、長期保管する際にタイヤの空気を抜いておく必要はないでしょう。
タイヤの空気を抜くメリットを挙げると、ホイール内部のリムテープの変形を防げるという点があります。リムテープは一度伸びたら戻らない材質のため、空気を抜くことでその変形を防ぐことができると考えられます。
反対にデメリットとして、タイヤのフレームが変形する恐れが考えられます。自転車を保管する際にタイヤを接地させておく場合、設置しているタイヤに空気が入っていないとリム部分に直接接地圧がかかってしまうため、変形してしまいます。フレームが変形してしまうと、走行時に不自然な力がかかってしまうため、パンクや故障につながることも考えられるでしょう。
リムテープは消耗品として扱われており、価格もそれほど高くありません。反対にフレーム本体は頻繁に交換するものではなく、交換するにしても高額な費用が掛かってしまうでしょう。コスト面、安全性の両面からみても、保管時にはタイヤの空気を抜かないことをおすすめします。
インナートップで保管
長期保管する際には、ギアの状態にも気を配ってあげるのがよいでしょう。おすすめのギア位置はフロントはインナー、アウターはトップの状態です。
このギア位置は、シフトインナーワイヤーの張りが最も緩い状態となり、チェーンもピンと張られない状態となります。金属部品は力が加わり続けると疲労してしまい、だんだんともろくなってしまいます。自転車も人間と同じように、休ませるときはしっかりと休ませてあげることで、長く良い状態で乗り続けることができるでしょう。
パンクは直してから保管
自転車がパンクした状態のまま長期保管を検討している方は注意が必要です。
なかには、「いまはパンクしてるけど、また乗るときに直せばいいか」と考えている方も多いかもしれません。
しかし、タイヤの空気が抜けている状態だと、タイヤやチューブに自転車の重みがかかり、裂けたり変形したりしてしまいます。
タイヤが傷んでしまうのを防ぐために、乗らない場合でもパンクは直しておくのが賢明です。
トランクルームに自転車を保管するのもオススメ
盗難から守るために屋内保管したいと考えているものの、自宅に十分なスペースを確保できないという方も少なくありません。
そんなときは、自転車の保管場所としてトランクルームを利用するのもひとつの方法です。
トランクルームが自転車保管にオススメな理由は?
トランクルームが自転車の保管に適しているのには、大きく3つの理由があります。
1つめは雨風にさらされることがないため、劣化から守ることができる点です。2つめは、セキュリティ体制が整っていること。そして3つめは、自宅のスペースを圧迫することなく自転車を保管できる点です。
こうしたメリットから、自転車をトランクルームに保管している人は意外にも少なくないのです。
自転車保管に適したトランクルームの種類は?
自転車保管にオススメのトランクルームとして、屋内型トランクルームを挙げることができます。
ビル等の建物の一部あるいは一棟丸ごと収納スペースとなっており、セキュリティが充実しているのが特徴です。盗難のリスクが少ない安心の環境で保管したいのであれば、屋内型トランクルームは有力な選択肢となるでしょう。
屋内型に比べて料金が安めな屋外型トランクルーム(ガレージ・コンテナタイプ)もオススメです。保管環境の面では屋内型に劣るものの、雨風による劣化を防ぐには十分な環境です。
また、屋外型トランクルームは簡単な作業が許されているところもあり、メンテナンスやカスタマイズなどを行える点も魅力です。
自転車をトランクルームで安全に保管するポイント
トランクルームで自転車を安全に保管するには、いくつかのポイントがあります。
サイズに余裕をもつ
自転車をトランクルームに保管する場合は、サイズに少し余裕を持たせることが大切です。ギリギリのサイズだと、出し入れするときに自転車を傷つけてしまうこともあるかもしれません。
また、トランクルーム内で着替えたい、メンテナンススペースも確保したいという場合には、さらにスペースに余裕を持たせましょう。
スタンドを活用する
自転車を保管するときには、転倒して傷が付いてしまわないようスタンドを使うことをおすすめします。
縦置き型ディスプレイスタンドなら、安定感もあり転倒するリスクも避けられます。後輪をスタンドに乗せ床から浮かせた状態で保管できるため、空気の流れが良くなり、劣化も防ぐことができます。
自転車通勤でもトランクルームは活躍!
自転車で通勤したいものの、
「職場やその周辺に駐輪場がない......」
「職場の駐輪場は雨風による劣化や盗難が心配......」
といったお悩みも、職場近くのトランクルームを利用することで解決することができます。
トランクルームを活用した自転車通勤のメリットについて見ていきましょう。
トランクルームで着替えることが可能
自転車通勤をするなら、スーツではなく動きやすいスポーツウェアの方が快適ですが、会社に更衣室がなかったり、スポーツウェアのまま出社するのは好ましくないという会社もあったりしますね。
職場の近くにトランクルームがあれば、自転車置き場としてだけでなく、その場でゆっくり着替えて気持ちよく出社することが可能です。
急に雨が降っても安心
会社から帰るときに急に雨が降り、不安なまま自転車を置いて帰った経験はありませんか?
屋根がない駐輪場だと自転車が雨に濡れてしまい、自転車の劣化が進む心配がありますが、トランクルームがあればそんな心配はありません。
お酒を飲むときも安心
自転車通勤のよくあるお悩みのひとつが、急な飲み会や会食などでアルコールを摂取し、自転車で帰宅できないケース。
当然ではありますが、自転車においても飲酒運転は法律違反となります。トランクルームを利用していれば、お酒を飲んでしまった時でも安心して預けておくことができるでしょう。
盗難対策になる
高価なロードバイクや、カスタムでこだわりのパーツを使った自転車は、駐輪しているあいだに盗難されてしまうリスクがあります。鍵をかけていれば安心ともいえず、頑丈な鍵でも切断されてしまうこともあり、サドルやホイールなどのパーツだけ盗んでいくという悪質なケースも少なくありません。
セキュリティが充実したトランクルームであれば、盗難リスクを恐れず安心して預けておくことができます。
自転車通勤しないときはトランクルームで長期保管
気候が良いと自転車通勤も気持ち良いものですが、真夏や真冬は自転車通勤には過酷な季節です。
オフシーズンは電車通勤に切り替えて、自転車はトランクルームに保管するのも便利。これなら家にスペースがなくても問題ありません。
まとめ
今回は、自転車の保管場所についての情報をお伝えしました。
セキュリティがしっかりしているトランクルームであれば、自転車を安心安全に保管しておくことが可能です。自転車の収納場所にお困りの方は、トランクルームも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
もっと知りたい!
続けてお読みください