2021/11/26
スニーカーの劣化を防ぐ保管方法は?収納アイデアやおすすめの保管場所を紹介
カジュアルファッションの定番ともいえるスニーカー。ファッションアイテムであると同時に、コレクションとしてスニーカーを収集する愛好家、いわゆる「スニーカーヘッズ」と呼ばれる人たちも少なくありません。
そんなスニーカーのよくある困りごとのひとつが収納・保管方法です。
「数が増えすぎてすっきり収納できない」、
「大切なコレクションを劣化から守りたい」
など、スニーカーの収納や保管方法でお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、スニーカーをスッキリと収納するコツや保管時の注意点をご紹介します。保管場所が足りない場合の解決策もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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スニーカーが劣化する原因は?
スニーカーの劣化は、化合物と水が反応して起こる加水分解によって生じます。
ほとんどのスニーカーのソールには、水分に弱い性質の素材(ポリウレタンやEVAなど)が使用されており、それらの化学物質が空気中の水分を吸収することによって、加水分解を引き起こします。
スニーカーの性質上、加水分解による劣化を避けることはできません。そのため、正しい方法で対策を行い、長持ちするようにケアしてあげることが大切です。
スニーカーの劣化を防ぐ保管方法
それでは、スニーカーの劣化を防ぐ保管方法について詳しく解説します。
湿気から守るための3つの対策
加水分解による劣化を防ぐためには、空気中の水分をスニーカーに触れさせないようにするのがポイント。保管時の水分を徹底的に取り除くことで、大切なスニーカーを長持ちさせることができます。
木製のシューキーパーで水分量を調整
木製のシューキーパーを使用することで、靴の型崩れを防ぎつつ、シューズの水分を吸収させることができます。
シューズに汚れがついていたら綺麗に落とし、防水スプレーをかけます。そのあとにシューキーパーを入れて保管すればOKです。
スニーカーに乾燥剤を入れる
スニーカーに乾燥剤を入れて、しっかり湿気を取り除くことも重要です。乾燥剤は、市販で手に入る靴用のものを使用するとよいでしょう。
シリカゲルを使用する場合は、かならずソールの下に置くようにしてください。靴の上に乗せると黄ばみの原因になってしまいます。
ファスナー付きビニール袋に入れる
シューキーパーを入れたままの状態で、食品用のフリーザーバッグなど、ファスナー付きのビニール袋に収納する方法もおすすめです。
空気中の湿気から守るだけでなく、生活臭やほかのシューズのにおいがうつるのを防ぐこともできます。
保管するシューズをビニール袋に入れて、空気を抜くように閉じて密閉すればOK。
このとき、カビの発生を防ぐためにスニーカーをしっかり乾かしたあとで入れるのがポイントです。
黄ばみ防止剤で変色を防ぐ
スニーカーが空気に触れることで、黄ばみが生じてしまうことがあります。そのため、ファスナー付きのビニール袋に入れるときに、防虫剤やミセスロイドも一緒に入れておくと効果的です。
このとき、乾燥剤と同様に、黄ばみ防止剤がスニーカーに当たらないように注意しましょう。ソールの下などに入れておくのがおすすめです。
また、スニーカー購入時に同梱されている再生紙を入れたままの場合は、取り除きましょう。再生紙には不純物が多く含まれており、黄ばみの主な原因であるとされています。
定期的にお手入れする
ふだん使いするスニーカーは、定期的にお手入れしてあげることで綺麗な状態に保つことができます。いざ長期保管をしようとなったときに、少しお手入れをしてあげるだけで加水分解や黄ばみなどの劣化や、型崩れなどを防ぐことができます。
お気に入りのスニーカーを長持ちさせるためには、日頃のこまめなお手入れがポイントであると言えるでしょう。
直射日光に当てない
スニーカーを長持ちさせるためには、水分だけでなく、紫外線から守ることも重要です。スニーカーは日光に当たると、日焼けによる変色を引き起こすことがあります。
また、蛍光灯に含まれる微量の紫外線であっても、長期間さらされることで黄ばんでしまう恐れがあります。できるだけ直射日光が当たらない暗所で保管するようにしましょう。
スニーカーをすっきりと収納・保管するコツ
まずは、スニーカーのすっきりと収納・保管するためのコツから確認していきましょう。
毎日頻繁に履いているスニーカーであれば、玄関の土間に出したままにしておいたり、下駄箱の上のオープンスペースに置いておくというのも良いでしょう。
しかし、週1回も履かないというスニーカーの場合や、玄関は一切靴を出したままにしておきたくないという人は、スニーカーは下駄箱にきちんと収納しておくのがおすすめです。
下駄箱に収納するメリットは、玄関の見た目がすっきりするだけではありません。スニーカーにホコリがかぶりにくく、出入りの際につい踏んだり蹴飛ばしてしまったりといったダメージから守ることができます。
ここではスニーカーを下駄箱に使いやすく収納するためのコツをご紹介します。
よく履くスニーカーは中段・中央に
下駄箱の中で一番手に取りやすい場所は中段です。そのため、よく履くスニーカーは中段に収納するようにしましょう。
また、普段からよく履くスニーカーは、下駄箱の端っこよりも中央の方に置くのが収納のコツ。中央であれはすぐに目に入りますし、手も伸ばしやすい位置になりますので、スムーズに手に取ることができます。
朝の急いでいるときに、履きたいスニーカーが見つからない、ということもありません。スニーカーに限らず、よく履くシューズは中央に置くようにしましょう。
丈の同じものは同じ段に並べる
ブーツやパンプスなど、シューズのサイズや丈は様々。スニーカーにも同様に、底の厚さのボリュームはそれぞれ異なりますし、ローカットがあれはハイカットもあります。ここで、丈の短い靴と長い靴がバラバラに置かれていると、収納がうまくできません。
見た目もバラバラで、すっきりとは言い難い状況になってしまいます。無駄なスペースも生まれてしまうでしょう。そこで、丈の長さ別に収納するようにするのがコツです。
多くの下駄箱で、棚の高さは変えられるようになっているでしょう。ハイカットはハイカット、ローカットはローカットで同じ段に収納すると、すっきりとまとめることができますし、スペースも有効活用できます。
用途や所有者でスペースを決めているというケースもあるかもしれませんが、シューズの丈で定位置を見直してみると、より効率的にスペースが活用できるようになる場合もあります。
下駄箱に詰め込みすぎない
収納スペースが限られているからといって、スニーカーに限らず下駄箱に靴をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうのはNGです。
靴が取り出しにくいだけでなく、空間が確保できないために湿気がこもりやすくなり、カビや傷みが発生してしまいますので注意しましょう。
下駄箱がいっぱいになってしまっている人は、下駄箱以外にもスニーカーの収納スペースを設けるのがおすすめです。せっかくなので、お気に入りのスニーカーをディスプレイしながら収納してみてはいかがでしょうか。
スニーカーの収納アイデア
続いて、スニーカーの収納アイデアを紹介します。
壁掛けなどの見せる収納
お気に入りのスニーカーコレクションは、見せる収納もおすすめです。次は、スニーカーを見せる収納アイデアをご紹介します。
壁掛けスタイルでアパレルショップ風に
壁に並べて掛ける収納で、憧れのアパレルショップ風の収納にチャレンジ。材料は、ワイヤーラック、ワイヤーフック、インシュロックコード、L字フック(壁に接着できるものや、画びょうタイプ)で作れちゃいます。材料は100均でも購入可能。スニーカーを収納するのが楽しくなりそうです。
ワイヤーラックの横に、Tシャツやバッグをかけてディスプレイするのも良さそう。自慢のスニーカーコレクションを壁かけしてみてくださいね。
棚に並べてスポーツショップ風に
お手軽にできる収納方法として、アルミラックやカラーボックスなどに靴を並べる定番のスタイルがおすすめ。並べて飾って、スニーカーをインテリアのように使っちゃいましょう。スニーカーの種類やメーカー、カラーごとに分けて並べるとかわいいですよ。
吊るして収納
狭い部屋や玄関でも工夫次第で靴をたくさん収納することが可能です。空いたスペースに突っ張り棒を通して、シューズハンガーをひっかける収納方法もひとつの手。
ハンガーにかかっている服のように、どんな靴があるのかぱっと見ただけでわかります。シューズハンガーは100均でも販売されていますよ。重量があるスニーカーを吊り下げる場合は、突っ張り棒の強度や耐荷重をチェックしておきましょう。
収納ボックスなどを活用
スニーカーの数が増えてくると、見せる収納だけではスペースが足りなくなってくることもあるでしょう。賢くスニーカーを収納するには、収納ボックスを活用するのがおすすめです。
スニーカーをホコリや型崩れなどのダメージから守りながら、キレイに収納することができます。シーズンオフでしばらく履かないという場合にもぴったりです。
透明なシューズケースを活用
せっかくコレクションしたスニーカーはいつも眺めていたい、そんな方には、透明のシューズケースを活用するのがおすすめです。
透明なら中身が見えるため、「どの靴を入れていたかな?」と探す手間がかかりません。コレクションをディスプレイしながら収納しておくことができます。
クリア素材のシューズケースで統一すれば、ぐっとおしゃれな空間に。靴の色や種類、形、メーカーごとにまとめて置くとさらに統一感がでて綺麗です。
購入時の箱を活用
メーカーやブランドの個性が現れている靴箱。あらたに収納ボックスを用意するのが面倒なときは、購入時に入っていた箱をそのまま積み重ねる方法もあります。
特に同じメーカーやブランドで靴を集めているなら、コレクションのようでおしゃれ。あえて飾ることでさりげなく、コレクションをアピールすることもできます。箱なので、「収納が汚れたらどうしよう」ということもありません。手軽に収納したいなら購入時の靴箱を活用しちゃいましょう。
スニーカーを保管する際の注意点
次に、スニーカーを保管する際に覚えておきたいポイントをご紹介します。お気に入りのスニーカーをきれいな状態で保つためにも、ポイントを踏まえて保管しておきましょう。
収納・保管前にお手入れを
スニーカーを下駄箱や箱に入れて長期保管する際は、お手入れをしてから収納するようにしましょう。
汚れがついたまま放置していると、汚れやシミがこびりついてしまったり、素材の劣化を早めてしまう恐れがあります。収納前に汚れを拭き取り、陰干しで湿気を取り除いてから収納することをおすすめします。
また、保管中にスニーカーが型崩れしてしまわないよう、シューキーパーを使用するのもおすすめです。木製のシューキーパーであれば、水分を吸収してくれるので湿気対策にも有効です。
保管場所にも注意が必要
お気に入りのスニーカーを劣化から守るためには、保管場所の環境にも注意を払いましょう。たとえば、紫外線が当たる場所にスニーカーを長期保管していると、色褪せてしまったり、素材が傷んでしまったりといったリスクがあります。
また、高温多湿な環境を避けることも大切です。高温多湿な環境に保管していると、カビが発生しやすく、加水分解などの劣化の原因にもなる可能性があります。
高温になりにくく風通しが良い場所に保管するほか、定期的に換気を行うなどして、スニーカーを劣化から守りましょう。
もしも長期間履く予定がないのであれば、ファスナー付きのパックに入れたり、食品包装用のラップフィルムでくるんだりすることで劣化防止になります。
スニーカーの保管場所にお困りならトランクルームを活用
スニーカーはコレクション性が高いため、気付くと数が増えすぎてしまうこともあるでしょう。なかには、スニーカーを収集しすぎて自宅のスペースが圧迫されたり、置き場所を確保できなかったりといったケースもあるのではないでしょうか。
また、熱心なスニーカーコレクターの方のなかには、スニーカー保管用に部屋を借りている人もいます。しかし、アパートやマンションなどの一室を借りるのはコスト的に難しいという方が多いのではないでしょうか。
そのような場合は、トランクルームを活用することをおすすめします。トランクルームとは、収納スペースをレンタルできるサービスのこと。
次は、トランクルームがスニーカーの保管に適している理由を見ていきましょう。
スニーカーを捨てずに保管しておける
せっかく手に入れたスニーカーは、たとえ履く機会がなくても手放すのが惜しいという方も多いのでは?トランクルームであれば、自宅に収納できないスニーカーを捨てずに保管しておくことができます。
また、自宅にあるスニーカー以外の荷物を預ければ、スニーカーの置き場所を確保することも可能です。
劣化に強い保管環境
劣化に強い保管環境も、トランクルーム活用のメリットだと言えます。トランクルームは空調設備が充実しているところも多く、高温多湿になりにくい環境です。
そのため、スニーカーを長期保管していても、温度・湿度の変化による劣化が起こりにくい環境だと言えます。
必要なときに取り出せる
屋内型と呼ばれるタイプのトランクルームの多くは、24時間365日いつでも利用することが可能です。そのため、預けていたスニーカーを履きたくなったら、気軽に取り出すことができます。
コレクション部屋のような使い方も
トランクルームにラックを設置して、ディスプレイ収納することもできます。お気に入りのスニーカーをお店のように配置して、自分だけのコレクション部屋を作る楽しみ方もおすすめです。
まとめ
今回は、スニーカーの収納方法や保管時のポイント、おすすめの収納場所としてトランクルームをご紹介しました。
今回ご紹介した情報も参考に、お気に入りのスニーカーをすっきりと収納してみてはいかがでしょうか。
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