2025/09/16
大掃除の「やることリスト」と「正しい順番」を徹底解説【チェックリストも公開!】
すっきりとした気持ちで新年を迎えるためにも、年末の大掃除はとても大切。しかし、なにかと忙しい12月、お掃除はできるだけ効率的に済ませたいものです。
この記事では、大掃除を効率化するための「やることリスト」や「正しい順番」をわかりやすく解説。ダウンロード可能なチェックリストや、収納場所が足りない場合の解決策もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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大掃除は段取りが9割!始める前に知っておくべき3つのこと
大掃除がスムーズに進むかどうかは、掃除を始める前の「段取り」で9割決まると言っても過言ではありません。
いきなり掃除に取り掛かるのではなく、まずはしっかりと計画を立てることが、大掃除が上手くいく鍵となります。
まずは「大掃除のやることリスト」を書き出す
最初に行うべきは、掃除すべき場所と作業内容をすべて洗い出して、大掃除の「やることリスト」を作成することです。
頭の中だけで段取りを考えると、作業の漏れや重複が発生しがちです。リスト化することで、大掃除でやるべきことの全体像が明確になり、一つずつ着実に終わらせる達成感にもつながります。
以下は、大掃除のやることリストの一例です。
▲こちらの「大掃除のやることチェックリスト」をダウンロードして使いたい方はこちら
このリストをベースにしつつ、ご自身の家の状況に合わせて項目をアレンジしてみましょう。
大掃除の「スケジュール」を立てるコツ
リストが完成したら、次にスケジュールを立てます。「1日で全部終わらせる!」と意気込むのは挫折のもと。以下のポイントを参考にしつつ、現実的な計画・スケジュールを立てましょう。
- 期間を分散させる:12月の週末だけ、平日の夜に1時間ずつなど、数日〜数週間にわたって分散させると、心身の負担が軽くなります。
- 時間で区切る:「今日はキッチンを完璧に」と場所で区切るのも良いですが、「今日は1時間だけ」と時間で区切るのも有効です。たとえば、「50分掃除をして10分休憩」を1セットとして、大掃除のスケジュールを組んでみましょう。
- 予備日を設ける:急な用事や体調不良に備え、何も予定を入れない「予備日」を作っておくと、計画が崩れた時も焦らずに対応できます。
- 家族と分担する:家族とお住まいの場合は、リストを見せながら役割分担を決めましょう。一人で抱え込まず、協力することで作業効率が格段にアップします。
これだけは揃えたい大掃除の必需品と便利グッズ
大掃除を効率的に進めるには、事前に道具を準備しておくことが大切。
大掃除の途中で「ゴミ袋が足りない」「洗剤を買い忘れた」といった状況になると、そのたびに作業が中断してしまい、効率的にお掃除を進めることができなくなってしまいます。
以下は、大掃除に取り掛かる前に必ず準備しておきたい基本のアイテムです。
基本の道具
- ゴム手袋
- マスク
- 雑巾(複数枚、汚れに応じて使い分ける)
- マイクロファイバークロス
- スポンジ
- ブラシ(使い古した歯ブラシでも可)
- バケツ
- ゴミ袋
また、必須ではないものの、準備しておくことで大掃除の効率を大幅に高めてくれる便利グッズも存在します。
あると便利なグッズ
- 重曹・セスキ炭酸ソーダ:油汚れや皮脂汚れに強いアルカリ性のナチュラルクリーニング剤。
- クエン酸:水垢や石鹸カスなど、アルカリ性の汚れに効果的。
- メラミンスポンジ:水だけで汚れをこすり落とせる便利なスポンジ。
- スクイージー:窓ガラスや鏡、浴室の壁の水気を切るのに便利。カビ予防にも。
- アルコール除菌スプレー:ドアノブやスイッチなど、人がよく触れる場所の仕上げに。
大掃除を効率的に進めるための「正しい順番」は?

大掃除を効率的に進めるには、「順番」を意識することが大切です。次は、大掃除の際に意識したい「正しい順番」を確認していきましょう。
大掃除のタイミングで不用品の断捨離を!
大掃除の時期は、1年間で増えた所有物を見直して断捨離するのに適したタイミング。
掃除を始める前に、まず「不用品」を捨てる・まとめる作業から始めましょう。不要なものを処分して家の中の物が少なくなれば、掃除もスムーズに行うことができます。
自分にとって不要な物を見極めるには、あらかじめ捨てる基準・ルールを決めておくことが大切。たとえば、「1年間使っていない物は捨てる」「機能を代替できる物は捨てる」「1つ購入したら1つ手放す」といった具合です。
このように基準・ルールを設けることで、収納スペースに対して物が増えすぎてしまうのを防ぎ、自分にとって不要な物を見極めやすくなります。
玄関・ベランダ→水回り→各部屋の順番で掃除するのが正解
大掃除をスムーズに進めるには、掃除する場所の順番も大切。おすすめは以下の順番です。
- 玄関・ベランダなど家の外回り:最初に外からの汚れの入り口をきれいにします。また、ベランダで道具を洗ったり、不用品を一時的に置いたりするスペースを確保する意味もあります。
- キッチン・浴室など水回り:水回りは油汚れや水垢など、頑固な汚れが多い場所です。洗剤をつけ置きする時間が必要な場合も多いため、早めに取り掛かるのが得策です。
- リビング・寝室など各部屋:最後に、普段過ごす時間が長い居住スペースをきれいに仕上げます。
この順番で進めることで、人の動線や汚れの種類を考慮した、無駄のない大掃除が実現します。
「上から下へ」「奥から手前へ」を意識
各エリアでの掃除に取り掛かる順番も意識してみましょう。具体的には「上から下へ」と「奥から手前へ」が基本です。
ホコリは重力に従って上から下に落ちるため、照明器具や棚の上などの高い場所から掃除を始め、最後に床を掃除するのがもっとも効率的です。床をきれいにした後に棚のホコリを払うと、ホコリが床に落ちてしまい二度手間になってしまいます。
同様に、部屋の奥から掃除を始め、出入り口に向かって進めることで、きれいになった場所を汚すことなく作業を進められます。
【場所別】大掃除やることチェックリスト完全版
次は、場所別の「やること」とポイントを詳しく解説します。
キッチン(換気扇・コンロの油汚れ、シンクの水垢など)
油と食品を扱うキッチンは、とくに汚れが溜まりやすい場所です。
以下は、先ほどのチェックリストのうち、キッチン部分を抜粋したものです。
大掃除やることリスト(キッチン編)
- 換気扇・レンジフードのフィルターとファンの油汚れ落とし
- ガスコンロの焦げ付きと油汚れ落とし
- シンク、蛇口の水垢・ぬめり取り
- 排水溝の掃除
- 壁の油はねの拭き掃除
- 冷蔵庫内外の拭き掃除、庫内整理
- 電子レンジ内外の拭き掃除
- 食器棚の整理と拭き掃除
- 床の拭き掃除
換気扇・レンジフード
換気扇やレンジフードは、もっとも油汚れが手強い場所。
フィルターやファンなどの部品は、つけ置き洗いが効果的です。つけ置きには、油汚れに強いセスキ炭酸ソーダや専用の洗剤を使いましょう。
コンロ・グリル
五徳やグリル皿の焦げ付きは、重曹ペースト(重曹と水を3:1で混ぜたもの)を塗り、しばらく置いてからこすると落ちやすくなります。
シンク・蛇口
全体に白くこびりついた水垢には、クエン酸水をスプレーしてパックし、しばらく放置してから磨きます。
冷蔵庫
中の食材を一度全部出し、賞味期限切れのものを処分します。棚板などを外して洗い、庫内をアルコールスプレーなどで拭き上げます。冷蔵庫の上はホコリと油が混ざって汚れやすいので忘れずに。
浴室・洗面所・トイレ(天井のカビ、排水溝、換気扇など)
湿気が多く、カビや水垢が発生しやすいエリアです。以下は、浴室・洗面所・トイレでのやることリストです。
大掃除やることリスト(浴室・洗面所・トイレ編)
- 浴室の天井・壁のカビ取り
- 浴槽のエプロン内部の掃除
- 鏡の水垢(ウロコ汚れ)落とし
- 蛇口・シャワーヘッドの水垢落とし
- 浴室・洗面台の排水溝の掃除
- 洗濯機・洗濯パンのホコリと髪の毛除去
- トイレの便器(フチ裏含む)の黄ばみ・黒ずみ除去
- トイレの換気扇のホコリ取り
浴室
まずは浴室の天井から。フロアワイパーにキッチンペーパーを取り付け、カビ取り剤を染み込ませて拭くと安全に作業できます。
鏡のウロコ状の水垢は、クエン酸パックやダイヤモンドパッドで磨きましょう。浴槽のエプロンが外せるタイプなら、内部を高圧洗浄機やブラシで洗い流します。
洗面所
洗面所は、排水溝の掃除をしっかりと行いましょう。排水溝の髪の毛やぬめりを取り除き、パイプクリーナーを流します。
鏡や蛇口もクエン酸でピカピカに仕上げましょう。
トイレ
トイレは頑固な黄ばみや黒ずみが目立つ場所。
便器のフチ裏など、見えにくい部分の黒ずみや尿石は、酸性のトイレ用洗剤をトイレットペーパーでパックして落とします。換気扇のホコリも忘れずに掃除機で吸い取りましょう。
リビング・寝室(照明器具、カーテン、窓・網戸、エアコンなど)
家族がくつろぐ空間は、ホコリっぽさをなくしてスッキリさせましょう。
各部屋でのやることリストは以下の通り。
大掃除やることリスト(リビング・寝室など各部屋編)
- 照明器具の傘のホコリ取り・拭き掃除
- カーテンの洗濯・カーテンレールのホコリ取り
- 窓ガラス・網戸の掃除
- サッシのレールの土ぼこり除去
- エアコンのフィルター・外側の掃除
- 壁・天井のホコリ払い
- 家具(棚、テレビ台など)の上や裏のホコリ取り
- ソファやクッションの掃除
- フローリングのワックスがけ、カーペットの掃除
照明器具・カーテンレール
先述したように、大掃除では「上から下へ」の順番が鉄則。
照明器具やカーテンレールなどは高い場所にあるためホコリが溜まりがち。ハンディモップなどで優しくホコリを払い落としましょう。
カーテン
洗濯表示を確認し、自宅で洗えるものは洗濯します。レースカーテンだけでも洗うと、部屋全体が明るくなります。
窓・網戸
網戸は外側から掃除機でホコリを吸い、その後雑巾で拭くと簡単です。
窓ガラスは、ゴムブレードがついたT字型のお掃除グッズ、スクイージーを使うと拭きムラなくきれいに仕上がります。サッシの溝に溜まった土埃は、ブラシでかき出してから掃除機で吸い取りましょう。
エアコン
エアコンのお掃除は、必ず電源プラグを抜いてから、フィルターのホコリを掃除機で吸い取ります。可能であれば水洗いし、よく乾かしてから戻しましょう。
玄関・ベランダ(普段後回しにしがちな場所)
家の顔である玄関と、意外と汚れているベランダもきれいにしましょう。
大掃除やることリスト(玄関・ベランダ編)
- 玄関たたきの掃き掃除・拭き掃除
- 靴箱の整理と拭き掃除
- ドア、ドアノブの拭き掃除
- ベランダの床の掃き掃除・水洗い
- 排水溝の落ち葉・ゴミの除去
- 物干し竿の拭き掃除
玄関
靴箱の中の靴をすべて出し、棚板を拭き掃除します。不要な靴はこの機会に処分しましょう。玄関のたたきの黒ずみは、メラミンスポンジやデッキブラシでこすり落とします。
ベランダ
ベランダに落ちている大きなゴミや落ち葉をほうきで掃き集めます。
排水溝が詰まらないようにゴミを取り除いてから、床を水で洗い流します。物干し竿も拭いておくと、洗濯物が汚れるのを防げます。
見落としがちな掃除ポイント
大掃除のタイミングこそ、普段はなかなか手が回らない細かい場所にも目を向けましょう。
たとえば、以下のような場所を大掃除のタイミングできれいにしてみてはいかがでしょうか。
巾木(はばき)
床と壁の境目にある部分。ホコリが積もりやすいので、上から下への流れで拭き掃除します。
ドアノブ・スイッチプレート
手垢で黒ずんでいることが多い場所。固く絞った雑巾やアルコールスプレーで拭き上げます。
換気口・通気口
各部屋にある給気口や24時間換気のフィルターもホコリで目詰まりしています。カバーを外して掃除しましょう。
大掃除を機に見直しを!トランクルームで収納の悩みを解決!
「毎年しっかり大掃除しているのに、なぜかすぐに家が散らかってしまう......。」
その根本的な原因は、もしかしたらモノの多さに対して収納力が不足しているからかもしれません。
大掃除で収納を見直してみて「収納スペースが足りない」と感じたなら、トランクルームの活用を検討してみるのもひとつの手です。
トランクルームとは、収納スペースをレンタルできるサービスのこと。屋内型や屋外型、宅配型などのタイプがあり、収納したいアイテムや取り出し頻度などに応じて選ぶことができます。
なかでも屋内型トランクルームは、大小さまざまな部屋サイズが用意されています。ロッカーサイズから6帖以上のサイズまで、預けたい荷物の量や目的に応じて部屋サイズを選択することができるでしょう。
また、屋内型トランクルームは24時間365日いつでも利用できるところがあります。第2のクローゼット感覚で収納スペースを増やすことができるのは、屋内型トランクルームのメリットです。
トランクルームを活用して自宅の収納に余裕ができれば、日々の片づけが楽になるのはもちろん、年末の大掃除も取り掛かりやすくなるでしょう。
年末の大掃除に関するQ&A
最後に、年末の大掃除でよくある質問とその回答について、あらためて整理してみましょう。
大掃除でやることは?
大掃除の際は、まず「やることリスト」を作成し、スケジュールを立てることが大切です。
大掃除で意識すべき順番は?
大掃除をスムーズに進めるには、玄関・ベランダ→水回り→各部屋の順番で進めるのがおすすめです。また、「上から下へ」「奥から手前へ」という順序を意識することも有効です。
まとめ
今回は、大掃除を効率的に進めるための「やることリスト」や「正しい順番」について解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
大掃除は大変な作業ですが、計画的に進めれば、決して難しいものではありません。この記事を参考に、まずはご自身の家の「やることリスト」を作成することから始めてみませんか?
また、物が多くて大掃除が思うように進まない場合などは、トランクルームを利用してみるのも一策です。大掃除を機に、トランクルームで収納スペースの拡充を検討してみてはいかがでしょうか。
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