2025/12/23
寝室収納の完全ガイド!収納アイデアや棚選びのポイント、スペース不足の解決策まで徹底解説

一日の疲れを癒やすはずの寝室は、スッキリと整理整頓された状態をキープしたいもの。
しかし、「とりあえず」と置いた衣類や雑誌などが積み重なり、気づけば寝室がモノで溢れている、といった経験はありませんか?
寝室が散らかってしまう原因は、「収納スペースのキャパシティオーバー」にあるかもしれません。
本記事では、デッドスペースを活用した「寝室収納アイデア」や、部屋を広く見せる「収納棚」の選び方を解説します。さらに、収納アイデアや整理術だけでは解決できない収納課題の解決策についてもご紹介します。
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快適な寝室を作る3つのルール
寝室を整理整頓し、快適に安眠できる環境を作るためには、以下の3つの基本ルールを意識することが大切です。
ルール(1)生活動線を塞がない「ゾーニング」を意識する
まずは、寝る場所と収納する場所を明確に分ける「ゾーニング」を行います。
とくに、ベッドからクローゼットやドアまでの「生活動線」上にモノを置くのは厳禁。動線がモノで塞がれると、掃除がおっくうになり、ホコリが溜まりやすくなる原因にもなります。
ルール(2)防災・安全面を考慮した「高さ」の制限
就寝中は無防備になるため、寝室収納を考える際は「防災」の観点が欠かせません。背の高い家具は圧迫感を与えるだけでなく、地震時の転倒リスクがあります。
- ベッドの近くに背の高い家具を置かない
- 避難経路(ドア付近)を確保する
これらを徹底し、安心して眠れるレイアウトを意識しましょう。
ルール(3)リラックスを妨げる「視覚的ノイズ」を減らす
派手なパッケージやごちゃごちゃとした小物が目に入ると、脳が刺激されリラックスできません。
寝室では「隠す収納」を基本とし、色味を統一するか、扉付きの収納を選んで視覚的なノイズ(情報量)を減らすのがおすすめです。
デッドスペースを味方につける「寝室収納アイデア」

寝室が狭く、「収納家具を置くスペースなんてない」とお悩みの方も多いでしょう。
しかし、寝室には意外なデッドスペースが隠れています。ここでは、具体的な「寝室収納アイデア」をご紹介します。
ベッド下収納:シーズンオフの衣類や寝具の「隠す収納」
ベッド下の空間は、面積が広く収納力抜群です。ここには、頻繁に出し入れしないモノを収納するのがおすすめです。
たとえば、衣替えしたシーズンオフの衣類や、シーツ・毛布・ラグといった予備の寝具などです。
注意点としては、ベッド下は湿気が溜まりやすいため、通気性の良い不織布ケースや、すのこ付きの収納ボックスを活用しましょう。キャスター付きなら荷物の出し入れや掃除も簡単です。
壁面収納:床面積を圧迫せずに収納量を増やすテクニック
床にモノを置くと部屋が狭くなりますが、壁を使えばスペースを有効活用できます。
賃貸でも使える「突っ張り式」のラックを活用すれば、壁を傷つけずに棚を取り付けることも可能です。帽子やバッグを掛けるフックを取り付けるだけでも、寝室の散らかり防止に役立ちます。
ドア裏・クローゼット隙間:フックやスリムワゴンを活用
意外と見落としがちなのが、ドアの裏や、クローゼットと壁のちょっとした隙間です。
たとえば、ドア裏にフックを掛ければ、翌日着る服やパジャマの一時置き場とすることができます。
また、クローゼットのちょっとした隙間には、幅の狭いスリムワゴンを設置することで、デッドスペースが収納スペースに生まれ変わり、小物類などを収納しておくことができます。
ヘッドボード周り:スマホや眼鏡の定位置を作る
枕元にスマホや眼鏡、リモコンなどが散らかっていませんか?
ヘッドボードに棚がない場合は、ベッドフレームに差し込むタイプのサイドポケットや、コンパクトサイズのサイドテーブルを設置しましょう。「モノの定位置」を決めるだけで、ベッド周りが一気にスッキリするはずです。
寝室用の収納棚の選び方と配置のコツ
寝室用の収納棚は、選び方を間違えると部屋が狭く感じられ、逆効果になることがあります。
ここでは、寝室に適した「収納棚」の選び方や配置のコツを見ていきましょう。
「ローチェスト」で空間を広く見せる
寝室には、腰よりも低い高さの「ローチェスト」がおすすめです。
目線よりも低い家具を選ぶことで、天井が高く見え、部屋全体に開放感が生まれます。チェストの上にお気に入りのアートやアロマを飾れば、リラックス空間の演出にもなります。
1台2役の「多機能家具」を選ぶ
スペースが限られている場合は、1台で複数の役割を果たす家具を選びましょう。
たとえば、蓋を閉じれば机になるタイプのドレッサー兼デスクや、座面の下にモノを入れられる収納付きスツールなど、多機能なアイテムを選ぶことで家具の数を減らすことができ、狭い寝室でも置き場所を確保できます。
地震対策は必須!背の高い棚を置くなら「固定」と「配置場所」に注意
先述した通り、寝室収納においては防災の観点、とくに地震対策が必須です。
どうしても収納量が足りず、背の高い収納棚などを置く場合は、以下の対策を徹底してください。
- L字金具や突っ張り棒で壁に固定する
- 万が一倒れてもベッドに直撃しない位置に配置する
- 重いモノは下段に入れ、重心を低くする
どうしても寝室がすっきりしない場合は「モノの量」を見直そう

ここまで、寝室収納の基本ルールやアイデアをお伝えしましたが、部屋の広さに対してモノの量が物理的に限界を超えている場合、どんなに工夫しても片付きません。
そのような場合、寝室にあるモノを見直して、不要なモノを整理・処分することをおすすめします。
ステップ(1)1年以上使っていないモノは処分・リサイクルへ
まずはクローゼットの中身をすべて出し、「使っている」「使っていない」に分けましょう。
基準は「1年間一度も使わなかったかどうか」です。 1年以上着ていない服や使っていない寝具は、今後も使う可能性は低いと言えるでしょう。思い切って処分するか、リサイクルに出しましょう。
ステップ(2)寝室に置くべきモノ・置かなくていいモノの選別
寝室は「寝るための部屋」です。本来、寝室になくても問題ないモノが、寝室の貴重なスペースを占領していませんか?
たとえば、以下のような荷物を別の部屋や納戸へ移動させるだけで、寝室のスペースをスッキリとさせることができるでしょう。
- リビングで読む本や雑誌
- 滅多に使わない旅行用スーツケース
- オフシーズンの扇風機やヒーター
それでも捨てられない「思い出の品」や「季節家電」はどうする?
断捨離を進めても、「どうしても捨てられない思い出の品」や「絶対に必要な季節家電(布団・暖房器具)」が残り、収納しきれないことがあります。 とくに日本の住宅事情では、クローゼットの収納力が不足してしまうケースは珍しくありません。無理に詰め込めば、取り出しにくさにつながったり、カビの原因になってしまうことも。
そんなときに検討したいのが、次の章で紹介する「家の外に収納スペースを確保する」という選択肢です。
「第2のクローゼット」で寝室スッキリ!トランクルーム活用という選択肢
収納アイデアを駆使し、持ち物の整理をしたにも関わらず、それでもモノが溢れるなら、それは「物理的なスペース不足」が原因です。
近年では、無理に広い部屋や収納スペースが充実した家へ引っ越すのではなく、トランクルームを「第2のクローゼット」として活用する人が増えています。
寝室の収納不足を解消するために、なぜトランクルームが有効なのでしょうか。
トランクルームが寝室収納の悩みにピッタリな理由
トランクルームとは、収納スペースをレンタルできるサービスのこと。屋内型や屋外型、宅配型などのタイプがあり、収納したいアイテムや取り出し頻度などに応じて選ぶことができます。
たとえば、羽毛布団、厚手のコート、扇風機、ファンヒーターなど、一年の半分以上使わない「場所を取るモノ」や、衣替えした洋服、アルバムなどの思い出の品を預けるだけで、限られた寝室のスペースをスッキリとさせることができます。
また、空調設備が整った屋内型トランクルームなら、温度・湿度が管理されています。自宅の押し入れよりもカビや虫食いのリスクが低く、大切な衣類やコレクション、アルバムなどを良い状態で保管できるでしょう。
コストを抑えて収納スペースを確保
収納のためにひと部屋多い物件やウォークインクローゼットが備わっている物件に引っ越すと、家賃が数万円単位で上がってしまうことも珍しくありません。
一方、トランクルームは預けたい荷物の量に応じて必要なスペースを借りることができ、月額数千円から利用できます。
屋内型トランクルームの多くは、24時間365日、いつでも荷物の出し入れができるので、第2のクローゼット感覚で活用できるでしょう。
寝室の収納に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、寝室の収納に関するよくある質問とその回答について、改めて整理していきましょう。
Q1.寝室が片付かない原因は?
主な原因はモノの「一時置き」の常態化です。
対策として、寝る場所と収納場所を分ける「ゾーニング」と、視覚的ノイズを減らす「隠す収納」を意識しましょう。
Q2.狭い寝室で収納スペースを増やすコツは?
ベッド下にシーズンオフの衣類を置く、壁面に突っ張りラックを設置する、ドア裏にフックを掛けるといった工夫が有効です。また、スマホなどの小物はヘッドボード周りに定位置を決めましょう。床にモノを置かずデッドスペースを味方に付けることで、部屋の広さを保ちつつ収納量を増やせます。
Q3.寝室の収納家具を選ぶ際の注意点は?
防災面から、地震時の転倒リスクがある背の高い家具は避け、圧迫感のないローチェストを選ぶのがおすすめです。どうしても高い棚を置く場合は、L字金具等で壁に固定し、ベッドに直撃しない位置へ配置しましょう。また、1台2役の多機能家具を選ぶと、家具の数を減らして空間を広く使えます。
Q4.寝室に置くモノを整理する基準は何ですか?
まずは「1年以上使っていないモノ」を整理・処分しましょう。また、リビングで読む本や旅行用バッグ、オフシーズンの家電など、本来寝室になくても良いモノを別室へ移動させるだけでも、スペースにゆとりが生まれます。
Q5.整理してもモノが溢れる場合の解決策は?
物理的なスペース不足には、トランクルームを「第2のクローゼット」として活用するのが効果的です。季節家電や思い出の品など、使用頻度の低いモノを預けることで、寝室をスッキリさせられます。屋内型なら空調管理によりカビのリスクも抑えられ、引っ越しより安価に収納場所を確保できます。
まとめ
今回は、寝室をスッキリと快適な空間に保つための基本ルールや、デッドスペースを活かす収納アイデア、寝室用の収納棚の選び方などをご紹介しました。
収納アイデアや収納グッズを駆使しても寝室が片付かない場合、持ち物の量を見直す必要があります。どうしても寝室にモノが溢れてしまう場合には、トランクルームを活用して自宅以外に収納スペースを確保するのも手です。
寝室の収納にお困りの方は、今回ご紹介した情報も参考に整理整頓に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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