2025/10/17
狭いクローゼットの収納アイデアを徹底解説!収納力アップに役立つ便利グッズやサービスも紹介!
狭いクローゼットは、ただモノを詰め込むだけではすぐにパンパンになり、使い勝手が悪くなってしまいます。しかし、空間の使い方と収納のコツを理解することで、クローゼットの収納力を最大限に引き出し、すっきりと使いやすい空間に変えることが可能です。
この記事では、狭いクローゼットを最大限に活用するための具体的な収納アイデアを徹底解説します。収納不足の根本的な解決策も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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狭いクローゼットでよくある収納の課題

整理してもすぐに散らかってしまう狭いクローゼット。
具体的な収納テクニックを試す前に、まずは狭いクローゼットでよくある課題とその原因を理解することから始めてみましょう。
モノの量が収納スペースの許容量を超えている
狭いクローゼットのもっともシンプルかつ根本的な課題は、クローゼットの収納容量(キャパシティ)に対して、モノの量が多すぎることです。
この場合、どんなに優れた収納術を駆使しても、物理的な限界を超えてモノをクローゼット内に収めることはできません。いつか着るかもしれない服、使わなくなったバッグなどが、本当に必要なモノのスペースを圧迫していないか、一度見直してみる必要があります。
活用できていない「デッドスペース」の存在
クローゼット内に、活用されていない「もったいない空間」はありませんか。たとえば、ハンガーポールの上部や、衣装ケースの奥、床と衣類の裾の間など、意外な場所にデッドスペースは存在します。
狭いクローゼットにおいては、このデッドスペースをいかに有効活用できるかが、収納力を左右する大きな鍵となります。空間を平面ではなく、立体的に捉える視点が重要です。
詰め込むだけの収納で「どこに何があるか」が不明確
狭いクローゼットでありがちな、空いているスペースにとりあえずモノを詰め込むだけの収納は、一時的に片付いたように見えてもすぐに散らかってしまいます。
モノの定位置が決まっていないため、「あれはどこにしまったかな?」と探す時間が増え、結果的にクローゼット全体が乱雑になる原因となります。どこに何があるか一目でわかる仕組み作りが、使いやすいクローゼットの基本です。
狭いクローゼット収納を見直すための基本3ステップ
狭いクローゼットの課題と原因を理解したら、いよいよ収納を見直していきましょう。
次は、狭いクローゼットの収納で失敗しないための基本的な3つのステップをご紹介します。
ステップ1:クローゼットの中身を出して現状把握
まずは、クローゼットの中にあるモノを一度すべて外に出しましょう。
これは、ご自身がどれだけの量のモノを所有しているのかを正確に把握するために、重要なプロセスです。もしかしたら、「こんなものもあったのか」と驚くようなアイテムが出てくるかもしれません。すべての持ち物を可視化することで、次の「仕分け」作業を進めやすくなります。
ステップ2:使用頻度別にモノを仕分ける
クローゼットの中身をすべて出し終えたら、次はモノを仕分けます。
ここで無理に「捨てる」ことを考える必要はありません。まずは以下の基準で、ゆるやかにグループ分けしてみましょう。
- 1軍:今シーズンによく着る、お気に入りの服
- 2軍:たまに着る、冠婚葬祭用など特定の場面で使う服
- シーズンオフ:次の季節まで着ない服や小物
- 保留・処分:1年以上着ていない、サイズが合わない、傷んでいる服
衣類以外のモノについても、上記のように使用頻度別に仕分けてみましょう。この仕分けによって、クローゼット内で優先的に取り出しやすい場所に置くべきモノが明確になります。
ステップ3:使用頻度に合わせて収納場所のゾーニングを決める
最後に、仕分けたグループごとに「どこに何を収納するか」という定位置(ゾーニング)を決めていきます。狭いクローゼットの使いやすさを決める重要なポイントは、使用頻度に合わせて場所を分けることです。
- 中段(目線から腰の高さ):もっともモノを取り出しやすい、ゴールデンゾーンとも言える中段には「1軍」のアイテムを収納します。
- 上段(枕棚など):手が届きにくい上段には、使用頻度の低い「シーズンオフ」のアイテムや思い出の品などを置きます。
- 下段:かがんで取り出す必要がある下段には、「2軍」のアイテムや、比較的重さのあるバッグなどを収納するのがおすすめです。
【スペース別】デッドスペースを有効活用する収納アイデア

ゾーニングの基本を押さえたら、次はいよいよデッドスペースをなくし、収納力を最大化する具体的なアイデアを見ていきましょう。突っ張り棒や収納ケースといった便利グッズを活用することで、狭いクローゼットであっても見違えるほど機能的になります。
【上段】棚板や突っ張り棒で枕棚の収納力アップ
手が届きにくい上段の枕棚は、収納ボックスをただ置くだけになりがち。ここに突っ張り棒や突っ張り棚を設置することで、空間を上下に仕切り、収納力を高めることができます。
たとえば、シーズンオフのニット類を収納ボックスに入れて下に置き、その上の突っ張り棚には帽子やバッグなどの軽いものを置く、といった使い方が可能です。
【中段】ハンガーの工夫で収納効率を向上
クローゼット収納の主役であるハンガーポール。ここの収納効率を上げるには、ハンガーの種類を統一するのが効果的です。とくに、厚みのない滑りにくい素材のハンガーに揃えるだけで、同じスペースでも掛けられる衣類の数がアップします。
さらに、ハンガーを縦に連結できるフックを使えば、縦の空間を有効活用し、パンツやスカートなどのボトムスをすっきりと収納できます。
【下段】収納ラックやケース・ボックスで奥まで活用
クローゼットの下段は、奥行きがあってモノが取り出しにくいデッドスペースが生まれやすい場所です。
ここにはキャスター(車輪)付きの収納ラックや引き出しケースを活用しましょう。引き出すだけで奥のモノまで簡単に見渡せ、掃除の際の移動も楽になります。
また、自立しにくいバッグ類は、ファイルボックスを使って立てて収納すると、型崩れを防ぎながらすっきりと整理できますよ。
【扉の裏】見落としがちな扉裏を収納スペースに!
クローゼットの扉の裏側は、見落としがちですが絶好の収納スペースです。
フックを取り付ければネクタイやベルト、スカーフなどを掛ける場所に。ワイヤーネットや有孔ボードを設置すれば、アクセサリーや帽子などをディスプレイするように収納することもできます。扉を閉めれば見えなくなるため、気軽に試せる収納アイデアです。
【アイテム別】かさばる衣類や小物をすっきり見せる収納テクニック

スペースごとの収納術に加えて、アイテムの特性に合わせた収納テクニックを取り入れることで、狭いクローゼットの使い勝手をさらに高めることができます。
シーズンオフの衣類や布団は圧縮袋でコンパクトに
冬物のコートやセーター、来客用の布団など、大きくてかさばる布製品は圧縮袋の活用がおすすめです。掃除機で空気を抜くだけで、ボリュームをぐっと小さくすることができます。これにより、枕棚などの限られたスペースにも多くのアイテムを収納できるようになります。
ただし、羽毛布団や高級なコートなど、素材によっては圧縮が推奨されないものもあります。使用前に必ず寝具や衣類の洗濯表示や圧縮袋の注意書きを確認しましょう。
バッグや帽子は「吊るす収納」で型崩れを防ぐ
バッグや帽子は、重ねて置くと型崩れの原因になります。S字フックや専用のハンガーを使って、ハンガーポールに「吊るす収納」をすることで、形をきれいに保ったまま省スペースで収納できます。使用頻度に合わせて、よく使うバッグは手前に、たまにしか使わないものは奥に掛けるのがポイントです。
ベルト・ネクタイ・ストール類は専用ハンガーで一括管理
細長くて散らばりがちなベルトやネクタイ、ストール類は、専用の収納ハンガーにまとめて掛けるのが便利です。ひとつのハンガーに複数のアイテムを収納できるため、スペースの節約になるだけでなく、どこに何があるか一目瞭然になり、コーディネートの際に選びやすくなります。
Tシャツやニットは「立てる収納」で探しやすく
引き出しケースにTシャツやニットを収納する際は、重ねるのではなく「立てる収納」を試してみるのもおすすめ。アイテムを同じ大きさに畳み、本棚に本を並べるように立てて収納することで、上からすべてのアイテムを見渡せます。下の服を取り出すために上の服を崩す、というストレスからも解放されます。
手軽に揃う!狭いクローゼット収納の便利グッズ
収納の悩みを解決してくれる便利なグッズは、100均などの身近なお店で手軽に揃えることができます。次は、とくに狭いクローゼットで活躍する、便利な収納グッズをご紹介します。
「突っ張り棒」はデッドスペース活用に最適
突っ張り棒は、デッドスペース活用に最適な便利グッズ。
壁に穴を開けることなく、好きな場所に棚やハンガースペースを増設できます。クローゼット内の空間を仕切ったり、軽い衣類を掛けたりと、アイデア次第で無限の使い方が可能。100円ショップでもさまざまなサイズが売っており、手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。
連結できる「すべらないハンガー」で省スペースを実現
衣料品店でも使われているような、薄型ですべりにくい素材のハンガーは、クローゼットの収納力を劇的に向上させます。ニトリや無印良品などで手に入る定番商品で、見た目もすっきりと統一感が出ます。連結用のフックが付いたタイプを選べば、縦のスペースも有効活用できます。
中身が見える「吊り下げ式収納ラック」
ハンガーポールに吊るして使う布製のラックは、手軽に棚を増やせる便利アイテム。
ニットやTシャツ、帽子、バッグなどを平置きで収納するのに最適です。中身が見えるメッシュ素材のものや、側面がポケットになっているものを選ぶと、さらに使い勝手が良くなりますよ。
サイズが豊富な「収納ケース・ボックス」の選び方
クローゼット収納に欠かせない収納ケースは、奥行きや幅をしっかりと測ってから購入するのが失敗しないコツ。無印良品の「ポリプロピレン収納ケース」のように、モジュールが統一されていて買い足しやすいシリーズを選ぶと、将来的にモノが増えても美しく整理できます。
狭いクローゼットを使いやすくキープする3つのコツ
せっかくきれいにしたクローゼットも、日々の生活の中で少しずつ乱れてしまうことがあります。ここでは、片付けた後のきれいな状態をキープするための3つの習慣をご紹介します。
8割収納を心がけて余白を作る
クローゼットいっぱいにモノをぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、2割程度の「余白」を意識することが、リバウンドを防ぐ最大のコツです。余白があることで、モノの出し入れがスムーズになり、新しいモノが増えたときにも一時的に置くスペースが生まれます。心の余裕にもつながり、きれいな状態を維持しやすくなります。
モノの定位置を決めてラベリングする
モノの定位置を決め、収納ボックスや引き出しにラベルを貼ることをおすすめします。
ラベリングすることでどこに何があるか分かるようになり、モノが迷子になるのを防げます。また、「使ったら元に戻す」という習慣が自然と身につきます。
定期的な見直しと衣替えのルールを作る
狭いクローゼットを綺麗な状態に保つには、定期的に中身を見直すことが大切。
年に2回の衣替えのタイミングを「クローゼットの見直しタイミング」と決めて、中身をチェックする習慣をつけましょう。このときに、前回「保留」にしていたアイテムを再度判断したり、1軍・2軍を入れ替えたりすることで、クローゼットをつねに使いやすい状態を保つことができます。
収納力不足を根本的に解決するなら「トランクルーム」
さまざまな収納アイデアを試しても、どうしてもクローゼットに収まりきらないモノがある場合、収納スペースを拡張するアプローチが有効です。
とくにおすすめしたいのが、「トランクルーム」を活用するという選択肢です。
トランクルームとは、収納スペースをレンタルしたり、段ボールなどに詰めた荷物を預けたりできるサービスのこと。では、トランクルームを活用するメリットについて見ていきましょう。
モノを捨てることなく収納力を確保
トランクルームは、預けたいモノの量に応じて収納スペースを拡張できるので、モノを捨てることなく収納力を確保することができます。
たとえば、衣替えした洋服や、頻繁に着用しない衣類、来客用の寝具などを預ければ、「クローゼットが狭くてモノが収まりきらない」といった状況を解決できます。
とくに、店舗型のトランクルームであれば24時間365日荷物を預けたり取り出したりすることができるので、第2のクローゼット感覚で活用できるでしょう。
狭いクローゼットの使い勝手が向上
トランクルームに荷物を預け、自宅のクローゼット内に余裕ができれば、先述した8割収納を実践しやすくなります。
クローゼット内にモノがぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態よりも、モノを出し入れしやすく、整理整頓された状態をキープすることができるでしょう。
モノを適切な環境で保管できる
狭いクローゼットにぎゅうぎゅうにモノを詰め込んでいると、空気が循環しにくくなり、湿気がこもってカビが繁殖したり、害虫が発生しやすくなる可能性があります。
一方、空調設備が整ったトランクルームなら、カビや湿気、害虫から大切な衣類や思い出の品を守ることができるでしょう。
まとめ
今回は、狭いクローゼットの収納術や便利グッズ、収納力アップに役立つサービスをご紹介しました。
狭いクローゼットであっても、今回ご紹介した収納アイデアを実践することで、スッキリとした使いやすい状態にできるかもしれません。また、記事内でご紹介したトランクルームを活用することで、収納力不足を根本的に解決することも可能です。
狭いクローゼットにお悩みの方は、今回ご紹介した情報も参考に収納環境の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
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