2024/10/28
【ワインの保存方法】冷蔵庫はワインセラー代わりになる?など徹底解説
「プレゼントでいただいたワインを美味しく飲みたい」「自宅でワインを楽しみたい」などワインを飲む方にとって気になるのはワインの保存方法なのではないでしょうか。
こちらの記事では、ワインを保存する際の注意点、ワインの保存に向いていない場所、冷蔵庫で保存できるかどうかなど、ワインを楽しむうえで知っておきたい情報を解説しています。
記事の後半では、ワインセラーデビューを考えている方におすすめの収納サービスをご紹介。収納サービスを活用すれば自宅にワインセラーを置くことも夢ではありません。気になる方は最後までご覧ください。
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ワインを保存する際の注意点
ワインは繊細な飲み物なので取り扱いを誤ると品質の劣化につながってしまいます。まずは、ワインを保存する際の注意点を確認しておきましょう。
ワインを保存する際の注意点
- ワインは立ててて保存する
- 10~15℃の環境で保存する
- 急激な温度変化に気を付ける
- 湿度70%前後の環境で保存する
- 振動や衝撃を与えない
- 直射日光や蛍光灯の光が当たらないようにする
- ニオイの強いものの近くで保存しない
ワインは立ててて保存する
ワインは寝かせて保存するのがいいとされてきましたが、近年では立てて保存するのがいいとされています。寝かせて保存することでコルクの乾燥を防ぎ、品質の劣化を防ぐ効果があるとされていましたが、その効果はなく、むしろ品質に悪影響があるとさえいわれています。
栓がコルクのワインもスクリューキャップのワインも基本は立てて保存するようにしましょう。
10~15℃の環境で保存する
ワインを保存する際は温度がポイント。10~15℃で保存するのが理想とされています。温度の高い場所で保存していると熟成のスピードが速まってしまい、味や香りが悪くなってしまいます。
日本の夏は厳しい暑さが続き、エアコンを稼働し続けなければ室内の温度が高い状態が続きます。ワインを常温で保存するのは向いていませんので、ワインセラーまたは冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。
急激な温度変化に気を付ける
ワインは急激な温度変化にさらされるとワインが膨張し、コルクの隙間から液漏れをしてしまうことがあります。
とくに、クール便でワインを受け取った場合は要注意です。クール便の保管温度(約0~10℃)と室内の温度に温度差があると、液漏れが起きやすくなります。
クール便で届いたら速やかにワインセラーまたは、冷蔵庫にいれてください。常温で保存する場合は、ワインを立てて置いておきましょう。ワインを横に寝かせると液漏れしやすくなります。
湿度70%前後の環境で保存する
ワインを保存する際は湿度にも気を付けましょう。人が快適に感じる湿度より高めの湿度70%前後の環境が理想です。
乾燥した場所でワインを保管しているとコルクが乾燥して縮んでしまいます。コルクとボトルの間にできた隙間から空気が入ってワインが酸化してしまうので気を付けましょう。
夏や冬などエアコンを使用する時期はエアコンの風が当たる場所にワインを置いておくとコルクが乾燥しやすくなるので注意してください。
振動や衝撃を与えない
ワインは繊細な飲み物で、振動や衝撃が加わると品質に悪影響があるといわれています。
冷蔵庫に保管する場合、ドアポケットは扉の開け閉めで衝撃が加わりやすい場所です。ドアポケットはワインを取り出しやすい場所ですが、置き場所として使わないようにしましょう。
冷蔵庫でワインを保存する場合は扉の開け閉めを優しくするなど配慮も必要です。
直射日光や蛍光灯の光が当たらないようにする
ワインは直射日光や蛍光灯の光が当たらない場所で保管しましょう。
直射日光や蛍光灯には紫外線が含まれており、紫外線を長時間あびたワインは日光臭と呼ばれる不快なニオイが発生します。
自宅に最適な置き場所がないときは、ワインボトルに新聞紙を巻く、段ボールに入れるなどして直射日光や蛍光灯の光がワインに当たらないようにしておくといいでしょう。
ニオイの強いものの近くで保存しない
ワインを保存する際はニオイの強いものの近くで保存しないようにしましょう。ワインにニオイが移ってしまい、ワインならではの風味や味を楽しめなくなってしまいます。
たとえば、調味料やハーブ、防虫剤などはニオイが強いのでワインにニオイ移りしやすいです。近くに置かないようにしましょう。
ワインの保存に向いていない場所
自宅でワインの保存に向いていない場所は、床下収納と押入れです。
床下収納は外気の影響を受けやすく季節によっては朝晩と日中の温度変化が激しくなり、ワインが液漏れしてしまう可能性があります。
押入れは基本的に扉が閉まっている状態なので、夏場は高温の状態が続いてしまいます。ワインは高温の環境下で保存していると熟成が進んでしまうので、美味しく飲みたい方は押入れでの保存は避けるべきだといえます。
もし、自宅に最適な保存場所がなければ、冷蔵庫で保存してみてはいかがでしょうか。短期間であれば冷蔵庫でワインを保存することは可能です。
冷蔵庫でワインを保存するのはダメ?
買ってから飲むまでや、開封してから飲み切るまでの短期間(1週間程度)の保存であれば冷蔵庫でワインを保存してもOKです。
冷蔵庫で保存する場合は野菜室に置くようにしましょう。使用している冷蔵庫にもよりますが、冷蔵室が約0~6℃なのに対して野菜室は約3~9℃の温度になっています。
ワインを保管する最適な温度(10~15℃)になるべく近い環境に置くのがよいので野菜室が最適です。庫内の温度を上げられるのであれば調整してもいいでしょう。
注意点としては冷蔵庫内は乾燥しやすいこと。栓がコルクのワインの場合は、ラップでコルクを巻いて乾燥対策をしておきましょう。
開封済みのワインの場合は、空気にふれる面を減らすために小さいボトルに移す(飲み口ギリギリまで液面が来るのが理想)、真空状態で保存できるワインストッパーを活用するのがいいでしょう。
ただし、熟成させる目的で長期保存したい場合は、冷蔵庫をワインの保存場所にするのは向いていません。ワインの理想的な保存温度より冷蔵庫内は低い温度になっており、ワインの熟成には適していないのでワインセラーを活用するのがいいでしょう。
長期保管するならワインセラーがおすすめ
いただきもののワインを美味しく飲みたい、熟成による味わいの変化を楽しみたいなどワインにこだわりのある方はワインセラーでワインを保存するのがおすすめです。
ワインセラーを活用することでワインにとってベストな湿度・温度で保存することができ、ワイン本来の美味しさを保つことができます。
ワインセラーと聞くと「大きくて自宅には置けないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在は1本だけ保存できるコンパクトなワインセラーや、4本、8本、12本保存できるタイプなど、さまざまなワインセラーが販売されています。
自宅のスペースに余裕があるという方はワインセラーデビューを検討してみては?
今後、引っ越しをする予定のある方は、ワインセラーの扉を左右どちらでも開けるものを選んでおくといいでしょう。引っ越し後、部屋の間取りが変わっても両開きなら自由にレイアウトがしやすいです。
自宅にワインセラーの設置場所を確保する際のポイント
自宅にワインセラーを設置しようと考えている方は、以下を確認しておきましょう。
- 設置に向いていない場所
- 夏季・冬季はエアコンの稼働が必要
- 放熱スペースを確保しておく
設置に向いていない場所を知っておく
ワインセラーの設置に向いていない場所とされるのがこちらです。
ワインセラーの設置に向いていない場所
- レンジやオーブンなど熱を出すものが近くにある場所
- 水がかかりやすい場所
- テレビや冷蔵庫などの近く
- 直射日光があたる場所
- 風通しの悪い場所
- 不安定な場所
- 密閉された空間
- 畳の上
- 屋外
キッチンに置く場合は、ワインセラーに水がかからないようにシンクから距離を離しておきましょう。
また、ワインセラーを押入れやクローゼットなど狭い空間に設置すると、放熱によって押入れやクローゼット内の温度が上昇し、ワインセラーに負荷がかかってしまいますので避けましょう。
小さなお子さんがいる場合は、いたずらによりワインセラーの電源を切られないように注意しましょう。
天候によってはエアコンの稼働が必要
室内の温度によってはワインセラーが正常に動かないことがあります。製品にもよりますが、だいたい5℃~30℃が動作保証温度になっています。
設置場所の温度が動作保証温度よりも高すぎるとワインセラーが設定温度に達しないなど不具合が発生する可能性がありますのでご注意ください。
とくに、夏場は室内が高温になりやすいのでワインセラーを正常に動かすためにエアコンを使うことも検討しましょう。
放熱スペースを確保しておく
ワインセラーを設置する際は放熱スペースを確保しておく必要があります。放熱スペースを確保しないとワインセラーが正常に動かない、最悪の場合は故障するなどのリスクがあります。
自宅にワインセラーを設置する際は、ワインセラーのサイズで設置場所を確保するのではなく、放熱スペースも含めたサイズで設置場所を確保するようにしましょう。
放熱スペースはワインセラーの製品によって異なるので、購入前に確認しておくといいでしょう。
ワインセラーを置きたいけど場所がない...それならトランクルームを活用!
トランクルームとは、自宅以外の場所に収納スペースをレンタルできるサービスのこと。トランクルームの活用次第では自宅にワインセラーの置き場所を確保することが可能です。
続いては、トランクルームを活用するメリットや活用例、利用する際の注意点をご紹介します。
自宅の不要な荷物・家電を預けてワインセラーの置き場所を確保できる
屋内型トランクルームの場合、収納スペースのサイズが0.5帖~6帖以上など幅広く用意されており、預けたい荷物の量にあわせて必要な収納スペースをレンタルすることができます。
▼1.8帖の収納スペースの使用例
たとえば、長期間使わないシーズン家電、レジャーグッズやゴルフバッグなどの趣味のアイテム、衣替えした衣類などをトランクルームに預けることで自宅がスッキリと片付き、自由に活用できるスペースを確保できます。そうすると、自宅にできた空きスペースを小型のワインセラーの設置場所として活用することが可能に!
屋内型トランクルームであれば収納スペースが建物内にあり、自宅と同じような環境で保管できるので安心です。自宅にある不要な荷物や捨てるか迷って、とりあえず置きっぱなしになっている荷物はトランクルームへ預けてみてはいかがでしょうか。
屋内型トランクルームの活用例
自宅に小型のワインセラーの設置場所を確保するためには、どのような荷物をトランクルームに預ければいいのでしょうか?続いてはトランクルームの活用例をご紹介します。
クローゼットに服がしまいきれず、ラックやタンスを置いている方の場合
クローゼットに服以外の荷物、たとえばシーズン家電や毛布などをしまっている方は、トランクルームに預けてしまいましょう。
家電や毛布といったかさばりやすいアイテムをクローゼットからトランクルームに移動できると、クローゼットに空きスペースが生まれます。
今までクローゼットにしまいきれず、ラックやタンスで収納を補っていた服をクローゼットに収納することができれば、ラックやタンスを置いていたスペースに小型のワインセラーを設置することができるでしょう。
不要になったラックやタンスは処分してもいいですし、処分するのがもったいないという場合は、トランクルームに置いておくことも可能です。
読書好きで自宅に本が大量にある方の場合
読書好きの方はトランクルームを書庫代わりに活用してみてはいかがでしょうか。広めの収納スペースをレンタルすれば、トランクルームに本棚を設置して、自分だけの書庫として活用することができます。
屋内型トランクルームは多くの施設が24時間いつでも出入りできるので、読みたい本があってもすぐに取りに行くことが可能です。
大量にある本をトランクルームに移動できれば、本棚を設置していたスペースに小型のワインセラーを設置することができるでしょう。
ダイニングとリビングを兼用にして家具をへらす
ダイニングとリビングをわけてレイアウトしていると、ダイニングテーブルセットとリビング用のソファが必要になり、家具にスペースが占拠されてしまいます。
ダイニングとリビングを兼用にして食事とくつろぎスペースをまとめることで、家具を減らすことが可能に。スペースに余裕が生まれ、ダイニングまたはリビングに小型のワインセラーの設置場所を確保しやすくなります。
事前に内覧をしておきましょう
トランクルームを利用したいと思っている方は、事前に内覧をしておくのがおすすめです。
預けたい荷物があっても収納スペースまで運ぶことができなければ、契約しても無駄になってしまいます。トランクルームがあるビルの入り口や、個別の収納スペースの入り口、部屋のサイズ感などしっかりと確認しておきましょう。
収納スペースのフロアが2階以上になる方はエレベーターに荷物を載せられるかどうかもチェックしておきましょう。
車で荷物を運ぶ予定の方は駐車場が近くにあるかも確認しておくといいですよ。
トランクルームにワインを預けることはできない
トランクルームに荷物を預けられるなら、ワインも預けることができるのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、未開封の状態であってもトランクルームにワインを預けることはできません。ワインの収納場所としてトランクルームを使いたいという方は、そういった目的では利用できないことを頭に入れておきましょう。
まとめ
今回はワインを保存する際の注意点や冷蔵庫は保存場所として使えるかなどをご紹介しました。
ワインは短期間の保存なら冷蔵庫でもOKです。しかし、冷蔵庫が食材でいっぱいだとワインを置く場所がないですし、ニオイの強い食材が庫内に入っているとワインへのニオイ移りも気になりますよね。ベストな状態で保存するならワインセラーの活用がおすすめです。
ワインセラーデビューをしたいけど、自宅に置き場所がないとお困りの方はトランクルームを活用してみてはいかがでしょうか。自宅にある使っていない荷物をトランクルームに預けて片付けることで、自宅にワインセラーの設置場所を確保しやすくなりますよ。
もっと知りたい!
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