2020/12/17
木材を正しく保管するには?置き方や理想の置き場所もあわせて紹介
木材というのはカビが生えてしまったり水分を吸ってしまったりと、管理するのが難しいものです。木材を保管したい方の中には、木材の正しい保管方法が分からず困っているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、木材の正しい保管方法について置き場所や置き方まで合わせてご紹介していきます。おすすめの保管場所についてもご紹介するのでぜひ、参考にしてみてください。
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木材を保管したい!重ねる?立てる?
木材の保管方法には主に重ねる方法と立てる方法があり、それぞれに特徴があります。そこでここからは、木材を保管するときの置き方についてご紹介していきます。
重ねる保管方法
木材の保管方法に重ねる方法があります。木材を重ねて保管した場合、木の幅が広いほど反りが出やすいという特徴があります。そのため、木が反り返るのを防ぐために重ねるときには1枚目は木表、2枚目以降は木裏の順で積み重ねる必要があります。全面同じ向きで積み重ねると木表に反り返ろうとする力が働くため注意が必要です。
ちなみに、木材を積み重ねるときには桟積みが基本です。桟積みは風が通るように間隔を空けて積み重ねる方法で、木材を乾燥させるために行います。風が通りやすいということでカビを防止する効果も期待できます。
木材は一度反り返ると元に戻すのに時間がかかりますので、正しく重ねて保管して木材が反り返らないように注意が必要です。
生木の保管なら立てて保管する
木材の保管方法として立てる方法もあります。生木の保管の場合には立てて保管する方が適しており、立てることで木の水分が出やすくなります。
生木を立てて管理した方が良い理由としては、木は切られる前には根から葉っぱへと水が吸い取られるため、木材を立てかけるときにも根元を上、頭を下にして立てかけることでより乾燥しやすくなります。
木材を立てて保管することで場所をとらないというメリットもありますが、木材の素材の特徴を把握したうえで適切な保管方法を選ぶことが大切です。
木材の保管のポイントはカビ対策と乾燥
ここでは木材を保管するときの重要ポイントをご紹介していきます。木材の保管で重要なのは「カビ対策」と「乾燥」です。そこでここからは、カビ対策と乾燥のやり方をご紹介していきます。
カビから木材を守るには?
木材をカビから守るためには、空気を循環させて木材を乾燥させておくことが大切です。なぜなら、木材と木材の間には空気の循環がないとカビが生えてしまうからです。
木材と木材の間に余裕を持って保管することで、空気が流れる隙間ができて木材の自然乾燥が促進されます。また、乾燥が促進されると湿気が溜まりにくくなるため、カビが発生しにくいです。
木材同士が接触している部分はカビが発生しやすいので注意しましょう。木材を保管する場合、木材同士の空間を空けるべきですが、保管場所を確保することが難しいことから接触したまま保管せざる得ないことがあります。
木材同士が接触している場合、一か所でカビが発生するとそのカビが別箇所に移ってしまいカビの被害が拡大する可能性があります。木材にカビが発生した場合には、早めにカビを取り除いて被害を最低限に抑えることが重要となります。
木材を乾燥させて保管するには?
木材を乾燥させた状態で保管するためには、平板状の棚ではなくワイヤーシェルフを使用するなど工夫が必要です。多少の密着はすることもありますが、ワイヤーシェルフを使用することで隙間から空気が循環しやすくなり木材が乾燥しやすくなります。
また、スペンサー加工をすることも効果的で、スペンサーを付けることで木材同士の密着を防ぎ木材の周りに隙間を与えることができます。木材の間に隙間ができると空気が循環しやすくなるため乾燥しやすくなるので効果的です。
他にはブロアなどで人工的に空気の対流を起こして乾燥させる方法もあります。自然に乾燥させる場合と人工的に乾燥させる場合ではそれぞれ特徴があるので注意が必要です。
自然に乾燥させる場合には、木材ならではの風合いや色艶は保つことができますが、その反面、木材に割れが生じる可能性があります。
一方で、人工的に乾燥させた場合には大きな木材でも1~2週間で乾燥させることができます。早く乾燥させることができることから、市場に流通している乾燥材のほとんどで人工乾燥が用いられています。
このように、木材を乾燥させた状態で保管するためには保管方法を変えたり、人工乾燥させたりする必要があります。
木材を保管する際の置き場所は?
先ほどご紹介した通り、木材を適切に保管するには湿気やカビなどさまざまなことに注意しながら保管しなければいけません。そこでここからは、木材の保管に適している置き場所についてご紹介します。
木材の理想の置き場所は、加工後に使う場所に近い環境
木材の保管に適している理想の保管場所としては、加工後に使う場所に近い環境が挙げられます。家具として使う予定の木材は室内、野外で使用するなら外の雨風を防げる場所で保管すると良いでしょう。
湿気が溜まらずカビが生えにくい環境も最適な置き場所
湿気が溜まらず空気の循環をしっかり行うことができる環境も理想的です。空気の循環をしっかり行える場所としては、野外で風通しが良い場所や隙間がある棚などがありますが、もし場所がない場合には環境を作るという選択肢もあります。
屋内型トランクルームもおすすめ
屋内型トランクルームは保管場所が室内にあるので木材が雨風にさらされる心配がありません。また、ほとんどの施設が24時間365日利用できるので、必要なときに取り出せるのもメリットの1つです。
自宅に保管場所がない方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでで、木材を正しく保管できる置き方や置き場所をご紹介しました。木材を正しく保管するには湿度や空気の循環など気にすべき点が多くあります。
木材の置き方にしても立てて保管したり重ねて保管したりと違いがありますが、正しく保管することは簡単なことではありません。
自宅に木材の保管場所がない方は、雨風にさらされる心配のないトランクルームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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