2025/11/21
「洗面台下」の収納術を徹底解説!使い勝手を高める収納アイデアと便利グッズを紹介!

洗面台の下の扉を開けると、洗剤のストックや掃除道具がごちゃごちゃで、「何がどこにあるか分からない......」。そんな悩みはありませんか?
洗面台下のスペースがごちゃごちゃしやすい原因は、複雑な「排水管(パイプ)」の存在と、意外と深い「奥行き」、そして「暗さ」にあります。
本記事では、洗面台下をスッキリと整理するための収納アイデアや、使い勝手を高める便利グッズを紹介します。どうしても片付かない場合の解決策も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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なぜ洗面台下の収納は難しい?失敗しないための下準備
まずは、なぜ洗面台下のスペースがごちゃごちゃしやすいのか、その原因と整理を始める前の下準備を紹介します。
ごちゃごちゃの原因「複雑な構造」を理解する
洗面台下のスペースがごちゃごちゃしやすい主な原因は、その「複雑な構造」にあります。
冒頭でも触れたとおり、一般的な洗面台下のスペースには排水管(パイプ)が存在しているほか、奥行きが深い構造となっています。また、奥の方には照明が届かず、暗くなっているのも「使い勝手が悪い」と感じさせる要因のひとつです。
洗面台下をすっきりと使いやすい収納スペースに変身させるには、この構造をしっかりと理解することが非常に大切だと言えます。
洗面台下に入っているモノを把握する
次に、洗面台の下にしまっているモノをすべて取り出し、「何がどれだけあるのか」を把握しましょう。
「全部取り出すのは面倒......」と思われるかもしれませんが、洗面台下収納を整理するにはこれが近道です。中身をすべて出し、何年も使っていない試供品のシャンプーや、カピカピになった古びたスポンジなどが奥底に眠っていないか確認してください。
- 中身をすべて出し、床に並べる。
- 「使っているもの(必要)」「使っていないもの(不要)」「迷うもの(保留)」に分類する。
- 空になった洗面台下の収納スペースを掃除する。
不要なモノを取り除き、本当に必要なモノの「総量」を把握することで、初めて適切な収納グッズのサイズや個数がわかります。
「排水管(パイプ)」の位置とサイズを計測する
洗面台下のスペースを最大限に活用するには、排水管(パイプ)を避けて収納を作る必要があります。
100均やホームセンターへ収納グッズを買いに行く前に、必ずメジャーで以下の項目を計測し、メモを取りましょう。スマホで写真を撮っておくと、お店で確認できるのでおすすめです。
- 全体の「幅」「奥行き」「高さ」(扉の金具などの出っ張りも考慮する)
- 排水管の「位置」(左右のどちらに寄っているか、中央か)
- 排水管の「形状」(床に向かって真っ直ぐか、S字やP字に曲がっているか)
「使う頻度」でゾーン分け(手前・奥・扉裏)をする
洗面台下に入っていたモノを戻す際は、ただ詰め込むのではなく「使用頻度」に合わせて定位置を決めます。
その際、収納スペースの「手前」と「奥」、「扉の裏」という3つのゾーンに分類してみましょう。
- 手前: 日常的に使う洗剤や掃除用具など
- 奥: シャンプーや洗剤のストック、旅行用グッズなど
- 扉裏: よく使うが、棚に置くと邪魔になる小物やドライヤーなど
このようにゾーン分けを意識するだけで、使いやすさが向上します。
【タイプ別】洗面台下収納の基本ルール

洗面台下の収納は、大きく分けて「観音開き(扉)タイプ」と「引き出しタイプ」の2種類があり、それぞれのタイプに応じた収納の基本ルールがあります。
【観音開きタイプ】高さを活かす「棚」の導入が必須
多くの賃貸住宅や従来型の洗面台に見られるのが、この「観音開きタイプ」です。
このタイプでよくある課題は、「上部の空間」がデッドスペースになりやすいこと。床にモノを直置きすると、上の空間ががらんと空いてしまい、収納力が半減してしまいます。
そこで有効なのが、以下の工夫です。
- ラックや棚を設置する: 空間を上下に仕切り、収納面積を増やす。
- 引き出しケースを入れる: 奥のモノを取り出しやすくする。
【引き出しタイプ】上から見渡せる「立てる収納」が正解
近年のシステム洗面台に多い「引き出しタイプ」は、奥のモノまで取り出しやすいのがメリットです。しかし、モノを積み重ねてしまうと、下のモノが見えなくなってしまいます。
そこで覚えておきたいのが、以下のルールです。
- モノを重ねずに「立てる」: ファイルボックスなどを使い、ボトルや小物を「立てて」収納する。
- ラベリングを行う: ラベリングして、上から見て何があるか分かる状態にする。
洗面台下の収納アイデア&便利グッズ5選
ここでは、とくに悩みが多い「観音開きタイプ」を中心に、洗面台下のデッドスペースを活用する収納アイデアを5つ紹介します。
アイデア1.伸縮ラックで「配管を避けて」棚を作る
もっとも王道かつ効果的な方法が、ホームセンターやニトリなどで販売されている「シンク下伸縮ラック」の活用です。
このラックの優れた点は、棚板を動かして排水管を避けて設置できること。配管をまたぐように棚を作ることで、これまで使えなかった排水管周りの空間を有効活用できます。
アイデア2.引き出しケースで奥からの取り出しがスムーズに
奥行きのある洗面台下では、奥に置いたストックが取り出しにくくなりがちです。
これを防ぐために、プラスチック製の引き出しケース(衣装ケースの小型版のようなもの)を設置しましょう。
引き出すだけで奥のモノが手元に来るため、管理がしやすくなり、二度買い防止にもつながります。中身が見える半透明タイプか、ラベリングで見やすくするのがポイントです。
アイデア3.突っ張り棒+S字フックで「空中収納」
収納棚を入れるスペースがない場合や、配管が複雑すぎる場合は、突っ張り棒が活躍します。
収納スペースの上部に突っ張り棒を1本渡し、S字フックやスプレーボトルのトリガーを引っ掛けます。
これにより、スプレー洗剤や雑巾、ゴム手袋などを「浮かせて」収納できます。床掃除もしやすくなり、一石二鳥です。
アイデア4.粘着フック活用で扉裏も立派な収納スペース!
扉の裏側は、意外と見落としがちな収納スペース。扉を開けてすぐ手が届く場所なので、毎日使うアイテムの収納に最適です。
たとえば、扉裏に粘着フックを設置すれば、ドライヤーやヘアゴム、ヘアブラシなどを吊るしておくことができます。ワイヤーネットとフックを組み合わせれば、より細かなモノも引っ掛けておくことができるでしょう。
ただし、重すぎるものを掛けると扉の蝶番(ちょうつがい)に負担がかかるため、軽いものに限定しましょう。
アイデア5.ファイルボックスで「ジャンル別」に定位置を決める
無印良品やニトリ、100均のファイルボックスは、洗面台下でも大活躍します。
「洗濯用洗剤」「お風呂掃除グッズ」「石鹸・シャンプー類」「ヘアケア用品」など、ジャンルごとにボックスを分け、投げ込み収納にします。
直角なデザインのファイルボックスを使えば、隙間なく並べることができ、見た目もスッキリ整います。
洗面台下には何を置くべき?収納に適したもの・適さないもの

洗面台の下は、家の中でも特殊な環境であり、何でも詰め込んで良いわけではありません。とくに「湿気」には注意が必要です。
洗面台下に入れるべき定番アイテム
洗面台下のスペースには、基本的に「水回り」で使うものや、万が一水漏れしても被害が少ないものを収納します。
たとえば、以下のようなモノが定番です。
- 洗濯用洗剤、柔軟剤
- お風呂用洗剤、カビ取り剤
- シャンプー、コンディショナー、ボディソープのストック
- 掃除道具(バケツ、スポンジ、雑巾)
- 歯ブラシ、歯磨き粉のストック
湿気が多い洗面台下に置くべきではないモノ
洗面台下は配管が通っているため、湿気がこもりやすく、結露が発生することもあります。カビや変質の原因になるため、以下のものは避けるのが賢明です。
- タオル類:湿気を吸ってカビや異臭の原因に。
- ティッシュなどの紙類:湿気で紙が波打ったり、カビたりする恐れも。
- 精密機器:サビや故障の原因になる。
すっきり整理できないのは「モノの量」が問題かも
「収納グッズを活用しても、どうしても扉が閉まらない」
「整理したはずなのに、すぐにモノで溢れかえってしまう」
そのような場合、それは収納テクニックの問題ではなく、「家の収納力に対して、モノの量が多すぎる」ことが根本原因かもしれません。
扉が閉まらないのは「モノが多すぎる」サイン
洗面台下は限られたスペースです。
そこに「セールで買った洗剤1年分」や「いつか使うかもしれない大量のアメニティグッズ」をすべて収めようとするのには無理があります。
収納は「パズルのように隙間なく詰め込むこと」が正解ではありません。「出し入れしやすい余白があること」が正解です。ぎゅうぎゅう詰めの状態は、すでにキャパオーバーのサインです。
家の外に預けるという選択肢
洗面台下に入り切らないモノの中に、以下のようなモノはありませんか?
- 年に1回しか使わない大掃除用の道具
- 季節外れの家電(冬場のヒーターや加湿器など)
- まとめ買いしすぎた日用品のストック
これらは「今すぐ使うモノ」ではありません。自宅の貴重な生活スペースを圧迫してまで、手元に置いておく必要があるか見直してみましょう。
どうしても捨てられない、または保管が必要な場合は、後述する「トランクルーム」を利用して家の外に収納スペースを持つのも賢い選択肢です。
自宅の収納スペースを広げる「トランクルーム」
トランクルームとは、収納スペースをレンタルできたり、段ボールなどのボックスに入れた荷物を倉庫で預かってくれるサービスのこと。
洗面台下のスペースを圧迫している荷物や日用品ストックなどをトランクルームに預ければ、収納スペースに余裕を持たせることができます。
また、トランクルームに季節家電や来客用の荷物、衣替えした洋服などを預けておけば、本来は洗面台周りに必要のないモノを、クローゼットなどの本来あるべき場所に収納できるかもしれません。
とくに、屋内型と呼ばれるトランクルームは24時間365日荷物を出し入れすることができ、第2のクローゼット感覚で利用可能。多くの屋内型トランクルームでは空調設備が用意されているため、洗面台周りには置きづらい湿度変化に弱い荷物も安心して預けておけるでしょう。
まとめ
今回は、洗面台下のスペースに焦点を当て、片付けが上手くいかない原因や、上手に収納するためのアイデア・便利グッズ、根本的な収納問題解決に有効なサービスをご紹介しました。
もしも洗面台下のスペースがどうしても片付かないという方は、今回ご紹介したトランクルームの活用も検討してみてはいかがでしょうか。
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