2026/02/16
シンク下収納の完全ガイド|タイプ別の収納アイデアとモノが溢れる場合の解決策

キッチンの「シンク下」がゴチャゴチャとしていて、使い勝手に不満を感じていませんか?
「配管が邪魔でモノが置けない」
「奥に入れた調味料が取り出せない」
「気付いたら収納していたモノがカビていた」
など、シンク下は家の中でも難易度の高い収納場所です。しかし、ここの整理がうまくいけば、毎日の食事作りや後片付けの効率は向上します。
この記事では、シンク下の収納を成功させるための基本ルールから、「観音開き」「引き出し」のタイプ別に収納アイデアを解説します。さらに、便利なグッズの選び方や、どうしてもモノが溢れてしまう場合の解決策までご紹介します。
Outline 読みたい項目からご覧いただけます。
シンク下収納を成功させる3つの鉄則

まずは、シンク下の収納スペースを有効活用するために覚えておきたい3つの鉄則を押さえましょう。
【鉄則1】詰め込み厳禁!湿気・カビ対策を最優先する
キッチンのシンク下には排水管が通っており、お湯を流した際の温度差で結露が発生しやすい環境です。さらに密閉されているため湿気がこもりやすく、カビや雑菌の温床になりがちです。
シンク下の湿気・カビ対策の基本は、「空間にゆとりを持たせること」。モノをぎゅうぎゅうに詰め込むと空気が滞留してしまいます。
- すのこや除湿シートを敷く
- 定期的に扉を開けて換気する
- 収納率は8割を目指す
これらを意識して、清潔な環境を保ちましょう。
【鉄則2】「シンク下vsコンロ下」の使い分け
キッチン収納の使い勝手を左右する重要なポイントが、「使う場所のすぐ近くにしまう」というゾーニングの考え方です。ここを間違えると、料理中の動線が複雑になってしまいます。
基準はとてもシンプル。「水を使うか、火を使うか」でシンク下とコンロ下の収納スペースを使い分けましょう。
シンク下(水を使うエリア)
- 下準備で使うモノ:ザル、ボウル、包丁、まな板、ピーラー
- 洗う・片付けるモノ:洗剤ストック、スポンジ、ゴミ袋、掃除用具
- 水を入れて火にかける鍋:雪平鍋、パスタポットなど
コンロ下(火を使うエリア)
- 焼く・炒めるモノ:フライパン、中華鍋、卵焼き器
- 味付けに使うモノ:料理酒、みりん、醤油、サラダ油
- 盛り付けるモノ:お玉、フライ返し、菜箸
「シンク下には水に関係するもの」を集めるだけで、野菜を洗って切る、食器を洗って片付けるといった動作がその場から一歩も動かずに完結します。
【鉄則3】配管(排水トラップ)の位置を確認
シンク下収納の最大の敵は「排水管」です。とくに観音開きタイプの場合、中央や奥に太いパイプが通っており、既製品の棚が置けないことがあります。
収納計画を立てる際は、必ずメジャーで「配管の位置」と「配管を避けた有効スペースのサイズ」を計測しましょう。この一手間が、収納グッズ選びの失敗を防ぎます。
観音開き(扉)タイプのシンク下収納アイデア
昔ながらのキッチンや賃貸物件に多い「観音開き」タイプのシンク下収納。高さがある空間をどう区切るかが攻略のカギです。
伸縮ラックで配管を避けて「棚」を作る
高さのある空間をそのまま使うと、上の空間がスカスカになり、下ばかりモノが積み上がってしまいます。これを解消するのが「シンク下専用の伸縮ラック」です。
棚板を取り外せるタイプを選べば、配管を避けて設置できます。空間を上下2段、3段に分けることで、収納量はグッと増します。
コの字ラック・突っ張り棒で縦の空間をフル活用する
大型のラックが入らない狭いスペースや、ちょっとした隙間には「コの字ラック」が便利です。ザルやボウルを重ねすぎると取り出しにくくなりますが、ラックで上下に分ければワンアクションで取り出せます。
また、強力な突っ張り棒を2本渡して、その上にカゴを乗せれば簡易的な棚が完成します。軽い保存容器などの収納におすすめです。
扉裏も立派な収納!ワイヤーネットやフックの活用術
観音開きの最大のメリットは「扉裏」が使えることです。
- フックを取り付ける:キッチンツールや輪ゴムを掛ける
- ワイヤーネットを設置する:お玉やフライ返しなどを吊るす
- タオルバーとフックを組み合わせる:包丁差しに入らない長物を収納する
扉を開けるだけで必要なモノが手に取れるため、調理の時短に直結します。
引き出しケースを設置して「奥のもの」を取り出しやすくする
奥行きが深いシンク下では、奥に置いたモノが「死蔵品」になりがちです。これを防ぐには、衣装ケースのような「引き出し式のストッカー」を設置しましょう。
引き出すだけで奥のモノまで一目瞭然になるため、観音開きタイプを擬似的に引き出しタイプのように使えます。
引き出し(スライド)タイプのシンク下収納アイデア

最近のシステムキッチンで主流の「引き出し」タイプ。これはシンク下もコンロ下も構造は同じです。
上から見下ろせるのが利点ですが、モノを積み重ねると下にあるモノが埋もれてしまいます。どちらの場所でも、ポイントは「立てる収納」です。
ファイルボックスを活用して「立てる」
深さのある引き出しには、ファイルボックスを並べて仕切りを作りましょう。「本のように立てて」収納するのが鉄則です。
- シンク下の場合:洗剤のボトル、ハンガーなどの掃除用品、大皿などを立てる
- コンロ下の場合:フライパンや鍋蓋を立てる
取っ手を手前に向けて並べれば、使いたいサイズをサッと取り出せます。積み重ね収納による「下のモノを取るために上のどかす」というストレスから解放されます。
突っ張り棒や専用スタンドで転倒防止&仕切りを作る
引き出しの開閉の勢いで、中のモノが倒れたりズレたりすることがあります。
- 専用のスタンドを使う(コンロ下のフライパン等に推奨)
- 引き出しの中に突っ張り棒を渡してストッパーにする
これらの工夫で、収納しているモノの位置を固定しましょう。ガチャガチャと雪崩が起きるのを防げます。
細々したツールは「ケースinケース」で定位置を決める
ピーラーや計量スプーン、お弁当グッズなどの小物は、大きな引き出しにそのまま入れると行方不明になりがち。
引き出しの中に浅めのトレーやボックスを入れ、さらに細かく仕切る「ケースinケース」方式を採用しましょう。上から見た時に「何がどこにあるか」がパッと分かる状態が理想です。
デッドスペースになりがちな「手前ポケット」の有効活用
一部のシステムキッチンには、シンク手前の幕板部分が「包丁差し」や「ポケット」になっているタイプがあります。ここは調理中に一番手が届きやすい特等席です。
元々ついていない場合でも、後付けのフックや薄型のポケットを取り付けることで、スポンジや小物を収納するスペースとして活用できます。
【アイテム別】シンク下収納の便利グッズの選び方

ここではシンク下(一部コンロ下含む)で活躍する代表的なアイテムを紹介します。
「ファイルボックス」でフライパンや調味料を立てて並べる
書類整理用のファイルボックスは、キッチンでも役立つ収納グッズです。四角い形状はスペースに無駄が出にくく、見た目も整います。
無印良品やニトリなどの定番品はサイズ展開が豊富で、汚れても洗える素材が多いのが特徴です。
- シンク下:醤油や洗剤などのボトル類、掃除道具
- コンロ下:フライパン、鍋蓋
これらをファイルボックスに入れれば、転倒を防げるだけでなく、液垂れや油汚れによる底板の汚れも防げます。
「伸縮式ラック」で排水管を避けてデッドスペースを攻略
観音開きタイプなら一つは持っておきたいのが伸縮式ラックです。
選ぶ際のポイントは「棚板の細かさ」です。棚板が細かく分割されているタイプなら、排水管の位置に合わせてギリギリまで棚を設置できます。ホームセンターやニトリ、100円ショップのパーツ組み合わせなど、予算に合わせて選びましょう。
「スライド式ストッカー(引き出しケース)」で奥行きを使い切る
シンク下の奥のスペースを有効活用したいなら、スライド機能付きのストッカーが必須です。
調味料や洗剤のストックなど、重さがあるモノを入れる場合は、キャスター付きや作りのしっかりしたものを選びましょう。中身が見えないホワイトやグレーのタイプを選べば、パッケージのごちゃつきを隠して生活感を消すことができます。
「専用スタンド」で雪崩を防ぎ、調理器具をワンアクションで取る
「どうしてもファイルボックスだとフライパンの座りが悪い」という場合は、山崎実業のtowerシリーズなどに代表されるキッチンツール専用のスタンドがおすすめです。
コンロ下の引き出し内で、鍋やフライパンの厚みに合わせて仕切りの幅を調整して使います。持ち手を浮かせて収納できる機能的なタイプなら、取り出しやすさが格段にアップします。
「突っ張り棒・ワイヤーネット」で隙間・空中収納をDIY
既製品が入らない微妙な隙間は、ダイソーやセリアなどの100円ショップアイテムでDIYするのも一策です。
- 突っ張り棒2本:スプレー洗剤を引っ掛ける、ゴミ袋の箱を乗せる
- ワイヤーネット+結束バンド:独自の棚を作る
アイデア次第で、数センチの隙間も立派な収納スペースに変わります。
カビや劣化の原因に!シンク下に入れてはいけないモノ
「収納スペースが空いているから」といって、何でもシンク下に詰め込むのは危険です。前述の通り、シンク下は湿気がこもりやすい環境です。食材の劣化や事故を防ぐため、避けるべきモノを知っておきましょう。
湿気に弱い食品・未開封の調味料
シンク下は湿気がこもりやすく、カビやダニが繁殖しやすい場所です。以下のようなモノは、シンク下での長期間保存は不向きです
- 乾物類(海苔、鰹節、パスタなど):湿気ると風味が落ちるだけでなく、カビの原因になります。
- 粉類(小麦粉、パン粉など):ダニの温床になりやすいため、冷蔵庫や密閉性の高い別の場所が推奨されます。
- 未開封の調味料ボトル:ラベルが湿気で剥がれたり、キャップの内側にカビが生えたりすることがあります。
サビやすい精密機器や危険な刃物の扱い
サビ(錆び)やすいモノや刃物も注意が必要です。
- カセットコンロ・ボンベ:湿気で内部の部品やボンベが錆びると、ガス漏れや事故につながる恐れがあります。これらは必ず通気性の良い別の場所に保管してください。
- 電池式のキッチンスケール:故障の原因になります。
- 包丁:備え付けの包丁差しなら問題ありませんが、裸のまま引き出しに入れるのは危険です。必ず専用ケースやスタンドを使用しましょう。
収納が足りない!キッチンにモノが溢れる場合の解決策

ここまで紹介したアイデアを実践しても「どうしてもシンク下に入りきらない」という場合もあるでしょう。とくに家族が多いご家庭や、料理が趣味で道具が多い場合、物理的なスペースの限界は避けられません。
次は、どうしてもシンク下やキッチン周りにモノが溢れてしまう場合の対処法について見ていきましょう。
使用頻度の低い「3軍」アイテムを特定する
まずは、キッチンにあるモノを「使用頻度」で分けてみましょう。
- 1軍(毎日使う): 包丁、まな板、フライパン、お玉、菜箸、よく使う調味料
- 2軍(週1〜月1回): 揚げ物鍋、大きな鍋、ハンドミキサー、製菓用品、ストックの洗剤・スポンジ
- 3軍(年1回・季節モノ): 重箱、土鍋、カセットコンロ、大勢来客用の食器、大量のストック品など
シンク下が溢れる原因の多くは、この「3軍」が特等席を占領していることにあります。
まずはシンク下にあるモノを分類し、めったに使わない3軍アイテムを特定しましょう。
キッチンの快適さを守る「トランクルーム活用」という選択肢
3軍アイテムは「必要だけれど、今すぐには使わないモノ」です。これらを無理にキッチンに詰め込むと、毎日の家事効率が落ちてしまいます。
そこで検討したいのが、トランクルーム(外部収納サービス)の活用です。
トランクルームとは、収納スペースをレンタルしたり、段ボールなどに詰めた荷物を預けたりできるサービスのこと。
トランクルームを活用することで、シンク下やキッチン周りにモノが溢れてしまう状況を解決し、整理整頓された使い勝手の良い環境を整えることができます。
トランクルームを利用するメリット
では、トランクルームを活用することの具体的なメリットについてみていきましょう。
- 最適な環境で保管できる:空調完備のトランクルームなら、シンク下のような湿気やカビの心配がなく、大切なお重や土鍋などを劣化から守れます。
- キッチンスペースが広がる:かさばるモノを外部に出すことで、毎日使う道具をゆったり収納でき、出し入れのストレスが激減します。
- 必要な時だけ取り出せる:季節の変わり目やイベントの前に取り出せば、必要な時だけ手元に置くことができます。
キッチンは毎日立つ場所だからこそ、「よく使うモノ」のためにスペースを空けておくことが、快適な暮らしへの近道です。
シンク下収納のよくある質問(FAQ)
ここでは、シンク下収納に関するよくある質問とその回答について、改めて整理していきましょう。
Q1. シンク下収納で気をつけるべきポイントは何ですか?
A. 最優先すべきは「湿気・カビ対策」です。配管があり結露しやすい環境なので、モノを詰め込まず空間にゆとりを持たせましょう。すのこや除湿シートを敷き、収納率は8割を目指して定期的に換気を行い、清潔な環境を保つことが大切です。
Q2. シンク下とコンロ下はどう使い分ければいいですか?
A. 「水を使うか、火を使うか」で分けます。シンク下にはザル、ボウル、包丁、洗剤など水回りで使うモノを、コンロ下にはフライパン、調味料、お玉など火回りで使うモノを収納すると、動線がスムーズになり効率が向上します。
Q3. 観音開きタイプで配管が邪魔な時はどうすればいいですか?
A. 排水管を避けて設置できる「シンク下専用の伸縮ラック」が便利です。棚板が取り外せるタイプならスペースを有効活用できます。また、隙間には「コの字ラック」や突っ張り棒を活用して棚を作ると収納量が増します。
Q4. 引き出しタイプの収納をうまく使うコツはありますか?
A. モノを積み重ねず「立てる収納」にするのが鉄則です。ファイルボックスや専用スタンドを使い、フライパンや調味料を立てて並べましょう。上から見て何がどこにあるか一目で分かるようにすると、取り出しやすくなります。
Q5. シンク下に収納してはいけないモノはありますか?
A. 湿気に弱い乾物や粉類、未開封の調味料はカビやダニの原因になるため避けましょう。また、サビて事故につながる恐れがあるカセットコンロやボンベ、故障の原因になる電池式機器も不向きです。
まとめ
今回は、シンク下の収納スペースを有効活用するためのポイントやアイデア、便利グッズ等をご紹介しました。
シンク下をスッキリと整理することができれば、日々の調理や片付けを効率的に行えるはずです。
また、どうしてもシンク下やキッチン周りが片付かないという場合は、トランクルームを活用するのも一策です。
シンク下・キッチン周りにモノが溢れて困っているという方は、トランクルームの利用も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
もっと知りたい!
続けてお読みください














