2020/07/29
トランクルームに住むのはNG?禁止事項や収納できない物をご紹介
トランクルームを契約する際には、契約書にしっかりと目を通す必要があります。
とくに禁止事項や収納できない物について把握しておかないと、契約後のトラブルにつながりかねません。
そこでこちらの記事では、トランクルームでの宿泊についてと、トランクルームの主な禁止事項・収納できない物についてご紹介していきます。
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よくある疑問「トランクルームに住むのはNG?」
トランクルームに寄せられるよくある質問のひとつに、「トランクルームに住むのはアリかナシか」というものがあります。
結論から言うと、トランクルームに住む(宿泊する)のはNGです。
一般的にトランクルームと呼ばれるサービスには、寄託契約に基づく「荷物を預かるサービス」と賃貸借契約に基づく「収納スペースを貸すサービス」があります。どちらも「人が住むこと」を目的に運営されておらず、当然ながら住民登録を行うことはできません。
また、水道やトイレ、コンセントなどの生活に欠かせない設備が用意されていないケースがほとんどで、トランクルームの収納スペースの鍵は外側からしか掛けることはできません。つまり、そもそも人が生活するのに適さない環境なのです。
トランクルーム運営会社のほとんどが、宿泊や長時間滞在を禁止する文言を契約内容に記載しているので、契約違反が発覚すれば違約金を請求される可能性もあります。
さらに、規約を違反してトランクルーム内に寝泊まりをした場合、ほかの利用客やスタッフが誤って鍵を外側からかけてしまう可能性や、万が一火災や事故などが起きたときに救助が遅れる可能性もあるでしょう。
トランクルームの主な禁止事項をチェック
宿泊以外にも、トランクルームには禁止事項があります。
トランクルームによって禁止事項はさまざまですが、一般的には以下のような禁止事項が定められています。
禁止事項
- 近隣や他の利用者にとって迷惑となる行為
- 収納以外の目的での利用
- 定められた方法以外での収納や設備利用
収納できない物
- 危険物
- 他人に迷惑をかける恐れがある物
- 現金および金銭に代わる高価な物
- 法律に違反もしくは所持・保有に制限がある物
では、トランクルームの主な禁止事項について確認していきましょう。
禁止事項
まずは、トランクルームを利用するにあたり禁止されている行為について見ていきましょう。
近隣や他の利用者にとって迷惑となる行為
近隣住民や他のトランクルーム利用者にとって迷惑となる行為は禁止されています。
たとえば、設備内での喫煙やペット同伴での入館、騒音を出す行為、共有部分での長時間の作業などは、迷惑行為に該当すると考えてよいでしょう。
収納以外の目的での利用
トランクルームの本来の目的以外の利用方法や行為は禁止されています。
たとえば、先述の住居としての利用や、トランクルーム内での楽器の演奏、トランクルーム内での飲食などは禁止となります。
定められた方法以外での収納や設備利用
定められた方法以外での収納や設備利用も規約で禁止されています。
たとえば、天井網に荷物を置いたりハンガーを掛けたりすると、設備が損傷してしまう恐れがあります。また、非常扉やセキュリティ設備等の機器を不適当に使用・操作することは禁止となります。
収納できない物
次に、トランクルームに収納することができない物について見ていきましょう。
危険物
発火性・引火性・揮発性あるいは有毒性等のある危険物の収納は禁止されています。
たとえば、シンナー、燃料、塗料、可燃性ガスなどは危険物とみなされる可能性が高いので注意が必要です。
他人に迷惑をかける恐れがある物
トランクルーム運営者や他の利用者に迷惑をかける恐れがある物、もしくは損害を与える可能性がある物は収納が禁止されています。
たとえば、食品などの腐敗するものや動植物、汚損物、臭気を発するものなどは、収納することができないので注意しましょう。
現金および金銭に代わる高価な物
現金および金銭に代わる高価な物についても、トランクルーム内での保管が禁止されるケースが一般的です。
たとえば現金のほか、有価証券や通帳、印鑑、貴金属、宝石類などが該当します。
法律に違反もしくは所持・保有に制限がある物
当然ながら、違法な物品や法律により所持・保有が制限されている物はトランクルームに保管することができません。
たとえば、刀剣類や拳銃、違法薬物、盗品などが該当します。
トランクルーム利用にまつわるトラブル
次は、トランクルーム利用時に起こり得るトラブルの例をいくつかご紹介します。
収納物に関するトラブル
トランクルームに収納している荷物に関するトラブルには以下のようなものがあります。
- 収納物の劣化
- 収納物の盗難
では、トランクルーム利用時の収納物に関するトラブル例を詳しく見ていきましょう。
収納物の劣化
屋外に設置されているコンテナ・ガレージタイプのトランクルームでよくあるトラブルが、収納物の劣化です。
屋外型トランクルームは外気や天候の影響を受けやすいため、定期的に確認・手入れをしないとカビや錆などによる劣化や変質が起こる可能性があります。
また、多くの屋内型トランクルームでは空調設備による温度・湿度調整を行っていますが、預けていた荷物が劣化してしまう可能性はないとは言えません。
たとえば、水滴が付いたままの荷物や湿っている荷物などをそのまま預けてしまうと、いくら空調設備があるとはいえカビが繁殖したり、金属部分が錆びたりといった恐れがあります。
自分が持ち込んだ荷物によって、ほかの利用者の荷物や施設の床や壁などに悪影響が出た場合には、違約金や賠償金が発生する可能性もあります。
屋外型・屋内型問わず、預ける荷物はしっかりと確認した上で収納し、長期保管の場合には定期的に確認・お手入れを行うと安心です。また、荷物と一緒に除湿・防虫アイテムを設置しておくのもおすすめです。
収納物の盗難
非常に稀なケースではありますが、トランクルームに預けていた荷物が盗難被害に遭ってしまうケースもあります。
とくに、郊外に立地している屋外型トランクルームでは、人目に付きにくい夜間を狙われて盗難が発生する可能性はないとは言い切れません。
また、入退館管理によって契約者以外の立ち入りを禁止している屋内型トランクルームであっても、使用後の施錠を忘れてしまった場合には盗難被害に遭う恐れがあります。
収納物の盗難を防ぐためにも、あらかじめ入退館管理や防犯カメラの有無、スタッフによる定期巡回有無などのセキュリティ体制をチェックし、使用後は必ず施錠するようにしましょう。
利用者・近隣住民とのトラブル
ほかの利用者や近隣住民との間で起こり得るトラブルには以下のようなものがあります。
- 異臭トラブル
- 駐車スペースでのトラブル
- 騒音トラブル
では、トランクルーム利用者や近隣住民とのトラブル例を詳しく見ていきましょう。
異臭トラブル
トランクルームに保管してあるものが、何らかの原因で異臭を発してしまった場合、トラブルになりかねません。
トランクルームは仕切りで隔てられているものの、空調管理のために上部は金網となっているケースがほとんどです。そのため、同じトランクルーム内で異臭が発生すると、ほかの利用者の荷物にまで臭いが移ってしまう恐れがあるのです。
腐ってしまう可能性がある食料や、オイル漏れの可能性がある電化製品など、匂いを発する恐れがある品は保管しないようにしましょう。
駐車スペースでのトラブル
トランクルームは車で荷物を搬入することも多く、駐車場を備えている場合が多々あります。
しかし、駐車スペースには限りがあるため、ほかの利用者と利用時間が被って使えない可能性もないとは言えません。また、大量の荷物や大型の家財などを運び込んだり取り出したりする場合には、駐車場の利用時間が長くなってしまうケースも考えられます。
トラブルを防ぐためにも、駐車スペースは譲り合って気持ちよく利用しましょう。また、搬出入に時間がかかりそうなときは、ほかの利用者と利用時間が被らないように、早朝や夜間などに利用するのもひとつの方法です。
騒音トラブル
トランクルームに運び込む際の騒音などにも気を付けましょう。
利用者同士のトラブルはもちろん、近隣の住民とのトラブルに発展することもあるので、荷物を運び込む際は必要以上に音をたてないように気を配りましょう。
特に早朝や夜間の作業になる場合は、いつも以上に騒音に配慮し、トラブルを招かないように注意したいですね。
運営会社とのトラブル
次に、トランクルーム運営会社との間で起こり得るトラブル例をご紹介します。
- 賃料の支払いに関するトラブル
- 規約違反の利用方法によるトラブル
上記2点について詳しく見ていきましょう。
賃料の支払いに関するトラブル
賃貸マンションと同じように、賃料の支払いが遅れたり、支払いをしなかったりすると、貸主側であるトランクルーム会社との間で、トラブルに発展するケースがあります。
トランクルーム会社と契約している以上、荷物を預けているかいないかに関わらず、月々の利用料金は発生します。
故意でなくても、バタバタしていて入金を忘れてしまう場合や、引き落とし口座にお金が入っていなかったということもあるかもしれません。
しかしどのような理由であれ、料金の支払いが確認できない場合には契約違反とみなされてしまいます。
支払いが滞れば、延滞料金の発生や利用停止といった処分が下される可能性があります。
また、一定期間支払いが確認できない場合には、トランクルーム内の荷物を運営会社側で処分する旨が規約に記載されているトランクルームも少なくありません。
月々の支払いが滞ることがないよう注意するのはもちろんですが、無理なく支払える料金かどうか契約前に確認しましょう。
規約違反の利用方法によるトラブル
料金の支払い以外にも、契約時の規約やルールが守られていない場合、利用停止や違約金を求められる可能性があります。
たとえば、先述のトランクルーム内での宿泊や、ほかの利用者の迷惑となる行為、設備の不適切な使用などは絶対にやめましょう。また、禁止されている品を収納している場合も同様です。
知らず知らずのうちに規約違反をしてしまわないように、契約前に必ず規約を確認し、節度を持ってトランクルームを利用しましょう。
まとめ
今回は、契約前に覚えておきたいトランクルームの主な禁止事項をご紹介しました。
禁止事項を事前にチェックしておかないと、いざ利用を開始してから思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
今回ご紹介した情報はあくまで一般的なものですので、実際に利用するトランクルームの契約書をしっかりと確認しておきましょう。
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