2021/01/25
雛人形を上手に収納するポイントは?おすすめの保管場所や片付けかたもご紹介!
特定の時期しか使用することのないシーズンアイテムは、収納場所や保管方法に困ってしまうことも多いですよね。
たとえばお子様がいるご家庭では、雛(ひな)人形の収納方法や保管場所にお困りの方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、雛人形の片付け時期や収納方法、収納場所の選び方について解説します。
おすすめの収納場所としてトランクルームも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
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雛人形の飾り付けと片付け時期の目安
雛人形は、子供の健やかな成長を願う意味で、桃の節句である3月3日に向けて飾ります。
飾り付けの時期に厳密な決まりはありませんが、一般的には2月上旬から遅くとも2月末までに飾り付けを済ますことが多いようです。
また、片付け時期については、「仕舞うのが遅れると婚期が遅くなる」という言い伝えを聞いたことがある人も少なくないでしょう。
しかし、焦って早く片付けるのではなく、湿度が低くよく晴れた日に片付けをするのがおすすめです。
湿気が多く天気が悪い日に仕舞うと、人形に湿気が残ってしまいカビやシミの原因となってしまう恐れがあります。
雛人形の収納場所を選ぶポイント
2月~3月以外の長期間にわたって保管しておく雛人形は、収納場所に注意が必要です。
環境によっては雛人形の劣化を早めてしまう恐れがあるため、保管に適した場所の条件を確認しておくことが大切です。
直射日光が当たらない場所
雛人形の保管に適した場所の条件として、直射日光が当たらないことが挙げられます。
直射日光が当たる場所に長期間保管しておくと、紫外線によって変色してしまったり、熱によって変形したりといった可能性があります。
紫外線による劣化を防ぐためにも、直射日光が当たらない場所に収納するようにしましょう。
湿気が溜まりにくい場所
雛人形の収納場所は、湿気が溜まりにくいことも重要なポイントです。
湿気がこもりやすい場所に雛人形を保管していると、カビが発生したりシミになってしまう恐れがあります。
水回りに近い収納スペースや、風通しが悪く湿気がこもりやすい場所は避けるべきだと言えます。また、押し入れに収納する場合も、定期的に換気をしたり箱の下にすのこを置いたりして、湿気対策を行いましょう。
寒暖差が少ない場所
雛人形の収納場所を選ぶ際には、寒暖差についてもチェックしておきたいポイントです。
収納場所の寒暖差が激しいと、雛飾りに使われている木材の部品が膨張・収縮して歪んでしまったり、胡粉仕上げの顔については割れや剥がれが起きたりする可能性があります。
屋外の倉庫など寒暖差が大きい場所での保管は避け、できるだけ温度が安定している場所に保管しましょう。
雛人形の保管にトランクルームがおすすめな理由
雛人形の保管場所の条件についてご紹介しましたが、ご自宅に適した保管環境がない、あるいは収納スペースに余裕がないという方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、トランクルーム(レンタル収納スペース)の活用です。
トランクルームとは「収納スペースを借りられるサービス」あるいは「荷物を保管してくれるサービス」のこと。
では、雛人形の保管場所としてトランクルームが適している理由について見ていきましょう。
劣化に強い保管環境
トランクルームが雛人形の保管に適している理由として、劣化に強い保管環境を挙げることができます。
多くの屋内型トランクルームや宅配型トランクルームでは、空調設備によって温度・湿度を調整しているため、湿気や寒暖差による劣化に強い環境だと言えます。また、直射日光が当たらないため、紫外線による劣化にも強いのが特徴です。
自宅の収納スペースを有効活用できる
自宅の収納スペースを有効活用できる点も、トランクルームを活用するメリットだと言えるでしょう。
雛人形などのシーズンアイテムは、特定シーズンしか取り出さないため、限られた収納スペースを圧迫する要因になってしまいがちです。
トランクルームに雛人形などのシーズンアイテムを預けておくことで、その分のスペースを有効活用できるでしょう。
翌シーズンもスムーズに取り出せる
雛人形の収納でよくある困りごととして、長期間保管しているあいだに収納スペースの奥に追いやられてしまい、取り出すのに苦労するケースがあります
また、収納期間が長いため、どこにしまったか分からなくなってしまうことも。
シーズンアイテムをトランクルームに預けておけば、次に使用する際に迷うことなく、スムーズに取り出すことができるでしょう。
雛人形の保管に適したケースは?
雛人形を保管する際には、劣化や損傷を防ぐためにケースに入れて収納します。
次は、雛人形の保管に適したケースや入れ物について見ていきましょう。
桐ケース
雛人形の入れ物として、桐の収納ケースや棚を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
桐には防虫効果を期待できる成分が含まれており、害虫による虫食いを防ぎやすいという利点があります。また、桐は通気性が良く湿気が溜まりにくいという特徴もあります。まさに雛人形を収納するには、ぴったりな入れ物・ケースと言えるでしょう。
桐でできたケース・棚は様々な形状のものが販売されているので、保管する雛人形に合わせて大きさや選びましょう。また、キャスターが付いているものは取り出しやすくおすすめです。
プラスチックケース
プラスチックケースはご家庭で衣装ケースとして使われていることも多く、身近な存在ですよね。大きさもさまざまあるので、ぴったりのサイズを見つけることができるでしょう。
湿気対策のため除湿剤を入れることや、風が通るようにすることが大切です。
収納は晴れていて湿度の低い日に行いましょう。
クローゼットや押し入れなどに入れてからも定期的にフタを開け、風を通すことが必要です。また、同じ場所には布団や衣類をあまり入れないようにし、定期的に雛人形を外に出して陰干しすることが重要です。
湿気が多いとカビが生えたり、黄ばみやシミができたりする原因にもなります。
また、箱の中には人形専用の防虫剤を入れるのを忘れないようにしましょう。
プラスチックは密閉されているから平気と思いがちですが、外に出したりしなければならないため、虫が付く可能性は十分にあります。そのため、防虫剤も必須なのです。しかし、大量に入れたり、併用したりするのは傷みの原因になってしまうので注意してください。
プラスチックケースなら透明なので、中の状態を確認できるメリットがありますが、保管するには少し手間がかかるかもしれません。しかし、小まめにメンテナンスを行うことによって、長期間に渡り保存することができますよ。
段ボール
元々、雛人形は段ボール箱に入っていたのだからといって、他のものが入っていた段ボール箱を使うのはいいのでしょうか?
段ボールは湿気に弱く、虫も付きやすいです。
しかし、環境を選べば使用することもできます。結露しない、湿気が少ないところで保管することによって段ボールでの保管も可能といえるでしょう。しかし、人形用の段ボールよりもろいので、2つを重ねて使うといいかもしれません。
また、人形屋さんに相談するのもひとつの手です。人形用の段ボールを購入できる場合があるので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
雛人形を保管する際のポイント・コツ
次は、雛人形を保管する際のポイントやコツを確認していきましょう。
作業時は手袋を着用
雛人形の顔や手足に直接触れると、手についた油分のせいでシミになってしまうことがあります。扱うときには必ず布制の手袋を着けるようにしましょう。
包み紙やカバーで保護
雛人形は非常に繊細なつくりでできています。ですので、一体ずつ包み紙で包んで厳重に保管しましょう。強く包んでしまうと型が崩れてしまう恐れがありますので、やわらかい紙で丁寧に包むことがポイントです。
人形に付いている付属品は取って、各々包みましょう。複数の人形または飾りを一緒に包むことは好ましくありません。こちらも同様に傷が付くためです。一つ一つ分けて包むようにしてください。
特に顔の部分はとてもデリケートです。なかには土でできているものもあります。雛人形の顔の部分は、やわらかい紙などで包み、傷や湿気から守っていきましょう。
では、包むものは具体的にどのようなものが良いのでしょうか。
ティッシュや薄紙とキッチンペーパー
ティッシュや薄紙とキッチンペーパーを組み合わせることで、雛人形の顔を保護することができます。昔ながらの方法ですね。
デリケートなお顔に直に触れる部分は、柔らかい素材を使用します。
まずはティッシュや薄紙などで顔全体を包みましょう。薄紙は和紙や薄葉紙などです。和紙は吸収性があり、抗菌性もあるといわれています。薄葉紙は、包装や緩衝用に使われる白の紙を選びましょう。
包むだけでは、外れてきてしまうこともあるので、固定する必要があります。
そこで、キッチンペーパーを細長くおって、顔に一周ぐるりと巻きましょう。そして、巻いたキッチンペーパーが外れないように、結んだり、テープで止めたりすれば完成です。
専用カバー
一昔前では、なかなかみられなかったかもしれませんが、現在では雛人形の顔専用のカバーが売っています。顔にすっぽりとかぶせるだけなので、とても簡単です。
人形全体を包むケースとセットになっている場合もあるので、劣化が心配な方は検討してみてはいかがでしょうか。インターネットからでも購入できるので便利ですね。
お茶パック
意外かもしれませんが、実はお茶パックも使えます。
袋状になっているので専用カバーのように、顔にすっぽりとかぶせるだけ。不織布なので、柔らかく、通気性にも優れているので雛人形の顔を守るのにぴったりです。
このように、さまざまな方法で雛人形の顔を保護することができます。
専用のカバーを買うのが安心ですが、ない場合は柔らかい布で包んでいきましょう。代用品として、ティッシュや薄紙、キッチンペーパーをあわせて使ったり、お茶パックを使用したりする方法も試してみてくださいね。
また、手足も顔と同様に繊細な部分なので、きちんと保護することが必要です。
小物類は種類・段別に収納
雛人形の付属品や小物は細かいものが多いので、そのままだと無くしてしまう恐れがあります。
かといって、人形と一緒に保管していると、人形に傷がついてしまう可能性があります。保管の際に必ず付属品・小物を外し、袋やケースなどに入れておきましょう。
小物の種類や段ごとに分類して収納しておくことで、翌シーズンの飾り付けが楽になります。
適度に間隔をあける
雛人形を収納する場所は、適度に間隔をあけるのがポイントです。
ぎゅうぎゅうになるほどつめて入れてしまうと、湿気がこもりやすくなり、カビの原因となってしまいます。湿気がこもってしまわないよう、適度な間隔で通気性を保ちながら収納していきましょう。
雛人形や飾り、付属品を箱やケースに入れる際も適度な間隔を保ちます。ただし、隙間があるままだと箱の中で動いてしまい、傷や破損の原因となってしまいます。圧迫しない程度に詰め紙を入れて固定しましょう。
防虫対策
雛人形を安全に保管するには、防虫対策も欠かせません。
紙魚(シミ)やカツオブシムシなど、衣類を痛めてしまう虫を防ぐためにも、防虫剤を一緒に入れて収納しましょう。
おすすめの防虫剤は天然の樟脳(しょうのう)。防虫剤は大量に入れれば良いというものではないので、適切な量を入れてください。
また、異なる種類の防虫剤を一緒に入れてはいけません。ナフタリン系防虫剤は樹脂製の小物が溶けてしまうので、絶対に一緒に入れないでください。
防カビ対策
雛人形を収納する時は、防カビ対策も忘れずに行いましょう。
高温多湿な環境を避けて保管するのと併せて、乾燥剤を使用するのがおすすめです。
また、長期保管中も定期的に保管場所の換気を行い、湿気がこもってしまわないように対策しましょう。
雛人形を上手に収納しよう!
今回は、雛人形の上手な収納方法や収納場所の選び方、トランクルーム活用のメリットについてご紹介しました。
デリケートな雛人形は、収納方法や収納場所に注意して保管しておくことが重要です。
今回ご紹介したトランクルーム活用も参考に、雛人形を上手に収納してみてはいかがでしょうか。
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